衛星放送VSATおよびブロードバンドの市場規模、2029年に2170億米ドルに到達予測 衛星ネットワーク技術の導入により加速的な成長へ
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「VSAT/ブロードバンド衛星通信の世界市場 (第19版)」 (Northern Sky Research, LLC ) の販売を2月16日より開始いたしました。
HTSの容量需要、ブロードバンドとバックホールを主な推進要因に26倍に拡大へ
VSATおよびブロードバンド衛星市場は、COVID-19状況下において課題や主要業績指標が変化し続けているにもかかわらず、強い回復が予測されています。2020年も一定の成長が続いており、市場はパンデミックから抜け出して高度な成長経路を辿る準備ができています。累積サービス収入はCAGR15%で成長し、2029年までの総収入は1980億米ドルに達し、さらに、機器収入は、2019年からCAGR14%で成長し、2029年には200億米ドルに達すると推定されています。
実際にVSATおよびブロードバンド分野は、COVID-19の影響により、旅行制限が継続することで、新規導入の遅れ、契約のキャンセルや延期、市場から撤退するエンドユーザーや企業、容量価格の下落など、多数の課題に直面しています。一方で、異なるユースケースや用途の傾向により、市場全体がCOVID-19に対して抵抗力を持ち始めており、一定の制限はあるものの、全体的な収益成長を確実なものにしています。
2020年の市場全体に見られたポジティブな傾向は、一言で言えば、既存サイトのサービス収益が市場の抑制要因に対抗できた事にあります。業界では、既存のサイトや加入者からの帯域幅需要が大幅に増加している様子が見受けられました。帯域幅需要は10%から15%まで上昇しているケースもありました。ほとんどの企業で機器収益は減少しているのに対して、サービス収益と平均ARPU(Average Revenue Per User)は健全に伸びており、四半期ごとの利害関係者の業績からもこの傾向は見て取れます。
長期的には、COVID-19の影響が軽減され、GEOと非GEOの両方の容量の流入、サイトごとの帯域幅使用量の増加、クラウド、SD-WAN、エッジコンピューティング、プライベートLTEなどの衛星ネットワーク技術の導入により、2021年以降の市場は制限的な成長から加速的な成長に移行すると予想されています。さらに、2019年から2029年にかけて成長が拡大する要因には、コンシューマーブロードバンドのアドレス指定が可能になることと、2G、3G、4G、5Gネットワークのアップグレードによるバックホールがあります。HTSの総容量需要は26倍に成長し、22Tbps以上のスループット需要が見込まれ、2029年までにHTSの容量価格は月額Mbpsあたり50ドル近くまで下がる事が予想されます。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/ns974777-vsat-broadband-satellite-markets-19th-edition.html
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