中国のレベル2自動運転車市場、2020年度(1-11月)は前年同期比118.9%増加
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「中国のレベル2 (L2) 自動運転車市場の分析 (2020年)」 (ResearchInChina) の販売を5月12日より開始いたしました。
市場の需要と政策に後押しされて、L2自動運転機能を搭載した乗用車が量産され、市場の熱い反応と旺盛な需要を引き起こしています。
1. L2自動運転機能の搭載台数は、前年比118.9%と増加
2020年の中国自動車市場は、景気低迷やCOVID-19の影響を受けました。2020年1月から11月までに、中国で保険に加入した乗用車は1,613万6,000台で、前年同期比7.5%の減少となりました。そのうち、L2自動運転機能を搭載したものは260万台で、前年比118.9%と急増し、搭載率も16.1%と前年比9.3ポイント上昇しました。複数のマイナス要因があったにもかかわらず、L2自動運転機能の搭載台数はトレンドに反して増加しており、市場の需要は旺盛です。
地域別に見ると、L2自動運転機能を搭載したモデルは、主に広東省、江蘇省、浙江省などの経済発展した地域に販売されています。その中でも、広東省での搭載率は15.9%と、他の地方を大きく上回っています。
2. Tesla、NIO、Lixiangなどの新興ブランドはより積極的で、L2の設置率は100%に達しています。
2020年1月から11月にかけて、中国では合計57の乗用車ブランド(独立ブランド32、合弁ブランド25を含む)がL2自動運転機能を開始しました。そのうち、28ブランド(独立系11ブランド、合弁系17ブランドを含む)が1万台以上のクルマに搭載しました。
その中で、トヨタはL2自動運転機能の搭載台数が88万5,000台となり、業界トップとなりました。トヨタの「Toyota Safety Sense」は、カローラ、レビン、RAV4、AVALONなどの人気車種に搭載されており、先行車に追従して必要なステアリング操作を行い、渋滞などで車線がわかりにくい場合に車線の中央を維持したり、低速時に先行車の軌跡に追従したりするレーントラッキングアシスト(LTA)を搭載しています。
搭載率については、Tesla、NIO、Lixiangに代表される新興自動車メーカーが、先進的な電子・電気アーキテクチャを採用し、OTAによるアップグレードでL2またはL2+の運転支援機能を実現し、さらに知能化を進めています。
現在のL2自動運転機能は、ICA(Integrated Adaptive Cruise)やTJA(Traffic Jam Assist)などの単一車線での自動運転と、HWA(Highway Assist)などのコマンドによる車線変更に対応した自動運転に大別されます。
3. 1V1Rがセンサー構成の主流であること
現在、L2自動運転の主流は、1V1R(カメラ+前方レーダー)と1V3R(カメラ+前方レーダー+リアアングルレーダー×2)で、合計89.3%のシェアを占めていますが、1V1Rが60.5%と圧倒的なシェアを誇っています。
ロードマップやコスト管理の観点から、L2自動運転をシングルビジョン(1V)で実現する自動車メーカーもあります。また、1V5R、1V2R、1V4R、3V4Rなどのソリューションや機能を模索するメーカーもあります。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/rinc984886-china-l2-autonomous-driving-market-report.html
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