CNC工作機械市場、日本のマザックが52億8,000万米ドルで第1位

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「世界と中国のCNC工作機械産業の分析 (2020年~2026年)」 (ResearchInChina) の販売を5月13日より開始いたしました。

メカトロニクス製品の代表格であるCNC工作機械は、機械技術とCNC知能を兼ね備えています。上流では主に鋳物、シート溶接、精密部品、機能部品、CNCシステム、電気部品などの部品やコンポーネントが使われ、下流では機械、金型、自動車、電気機器、鉄道機関車、造船、石油化学、電子情報技術など多くの産業をカバーしています。

 

工作機械の主な生産国は、中国、ドイツ、日本、アメリカです。ドイツは、ハイテクで精密、洗練された実用的なCNC工作機械とその付属品を重要視しています。様々な機能部品の研究開発と生産に高度に特化しており、品質と性能の面では世界の最先端に位置しています。日本はCNCシステムの開発に力を入れており、工作機械メーカーは上流の材料や部品の配置、コア製品の統合開発に目を光らせています。米国は、CNC工作機械の設計、製造、基礎科学研究において強い競争力を持っています。中国の工作機械産業は、スタートは遅かったものの、急速に発展し、技術や市場規模が大きく成長しています。現在、中国は世界最大の工作機械の生産者、販売者、消費者となっており、市場に対する感度が高く、販売やサービスへの対応も速いです。

 

自動車、航空宇宙、造船、電気機器、建設機械、3C産業に代表される中国のハイエンド製造業では、CNC工作機械の高性能化、高精度化が求められており、中国におけるCNC工作機械、特にハイエンドCNC工作機械の市場需要は高まっています。そのため、市場規模は着実に拡大していくことが予想されます。

 

中国の工作機械産業の構造調整の継続的な深化に伴い、工作機械のCNCレベルは大幅に跳ね上がりましたが、先進工業国に比べてまだ大きく遅れています。特に、中国では、主に輸入されているハイエンドCNC工作機械の現地化率が6%しかありません。このことは、将来的に国内で代替する大きなチャンスがあることを意味しています。

 

地域別に見ると、中国のCNC工作機械は華東地区が圧倒的に多く、2019年のCNC工作機械の市場規模は1,805億人民元に達し、全国で55%のシェアを占めています。2位の華中・華南は624億6,000万元の市場規模を確保し、全国のCNC工作機械市場の19%を占めています。中国北東部、中国北部、中国南西部、中国北西部の市場規模は、それぞれ389億2,000万人民元、235億4,000万人民元、170億人民元、45億8,000万人民元となり、全国のCNC工作機械市場の12%、7%、5%、2%を個別に占めています。

 

世界のCNC工作機械市場では、日本のマザックが52億8,000万米ドルで第1位、ドイツのTRUMPFが42億4,000万米ドル、DMG森精機(日独合弁)が38億2,000万米ドルで第2位となっています。その他、MAG、アマダ、オークマ、マキノ、GROB、Haas、EMAGなどがあります。

 

 

 

【 当レポートの詳細目次 】

https://www.gii.co.jp/report/rinc995638-global-china-cnc-machine-tool-industry-report.html

 

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