ハプティック技術の市場規模、2026年に45億米ドル到達予想
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「ハプティクス(触覚技術)の世界市場:コンポーネント、フィードバックタイプ、エンドユーザー、地域別、業界分析と予測(2020年~2026年)」(KBV Research)の販売を6月17日より開始いたしました。
ハプティック技術の市場規模は、2020年~2026年にCAGR13.6%で成長し、2026年には45億米ドルに達すると予想されています。ハプティック技術とは、ユーザーと接続されたデバイスとの間のインターフェースのことです。この技術は、触覚を持つユーザーに、力、振動、およびユーザーの動きを与えることで、触覚フィードバックと力覚フィードバックの2種類のフィードバックを提供します。触覚技術は、ジョイスティック、コントローラー、ステアリングホイール、そして将来的にはビデオゲームなどに応用される可能性があります。さらに、この技術は、音、光、触覚を連動させることでユーザー体験を向上させ、仮想世界に触覚技術を統合することで、ユーザーが仮想のアバターやデバイスを感じて操作できるようにします。触覚は、音声や視覚などのユーザーコンピュータインタラクションで利用される他の感覚と比較して、より直接的なものであると考えられています。
ハプティクス市場は、スマートフォン、タブレット、メディアプレーヤー、家電製品、バーチャルインターフェースなどの家庭用電化製品の需要が急増し、製品の差別化が求められていることから、成長が見込まれています。また、技術開発やゲームアプリケーションへの需要の高まりも、市場の成長をさらに後押しするでしょう。医療業界では、医師の外科手術トレーニング時に触覚技術を利用していますが、これもハプティクス市場の成長を促進しています。
最近のハプティクス技術では、超音波を利用して目に見えない3次元の触覚形状を作り、それを目で見て体験することができます。複雑な超音波パターンに焦点を合わせると、空気の乱れが浮遊する3D画像として観察できます。必要に応じて画面から出てくる物理ボタンを表示するタッチスクリーン機器の改良に、各社は力を入れています。ウォルトディズニーの研究部門では、タッチスクリーンの質感を体験できる新技術を発表しました。
フィードバックタイプ別見通し
市場はフィードバックタイプ別に、触覚と力に分けられます。今後は、触覚セグメントが市場を支配すると考えられます。スマートフォンやタブレットは、ここ数年、触覚フィードバックの潜在的なアプリケーションとなっています。これらの機器に対する需要の増加により、ハプティクス市場は大きな牽引力を持つようになりました。一方、力覚フィードバックの触覚技術は、ここ数年、外科手術などのシミュレーション用途に応用されているため、緩やかながらも安定した成長を遂げています。
エンドユーザー別見通し
市場はエンドユーザー別に、家庭用電化製品、教育・研究、自動車・輸送、ヘルスケア、商業・産業、その他に分類されます。最も高い成長率を示すのは、自動車・輸送アプリケーションのセグメントと考えられます。これは、ハイブリッド車をはじめとする高価な自動車には、高性能な電子システムが常に求められていることに起因しています。そのほか、車載インフォテインメントシステムやGPSのタッチスクリーンにも触覚技術の採用が増えています。さらに、ハプティック技術は、クライメートコントロール画面、ダッシュボード、アクセルペダル、ステアリングホイールにも採用されています。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/kbv990304-global-haptic-technology-market-by-component-by.html
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