子宮鏡およびコルポスコープ市場:新技術の発表もあり、2021年に回復の見込み
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「コルポスコープ・子宮鏡の世界市場 - 市場規模・シェア・COVID-19の影響分析 (2021年~2027年) MedCore:コルポスコープ・子宮鏡 (タイプ別)」 (iData Research Inc.) の販売を7月2日より開始いたしました。
COVID-19パンデミックの影響はあらゆる産業に及びました。子宮鏡およびコルポスコープ市場も例外ではありません。同市場は2020年にパンデミックの影響を受け大幅に縮小しましたが、これはコルポスコピーと子宮鏡検査の受診者数が健康管理上の懸念から減少したことに起因しています。世界各国でワクチン接種が進み、世界経済が2020年の落ち込みから回復していることにより、子宮鏡およびコルポスコープ市場は2021年には回復すると予測されています。
コルポスコープと子宮鏡
コルポスコープは、片方の端に光源が付いた電子顕微鏡です。一般的に、子宮頸部、膣壁、外陰部を視覚的に検査するもので、コルポスコピー検査で使用されます。コルポスコピー検査は、通常、パップスメア(子宮頸部細胞診)で異常が認められた場合に推奨される検査で、所要時間は約10~15分です。コルポスコピー検査では、前癌病変や悪性病変、異形成、癌、HPVなどを確認することができます。
一方、子宮鏡(ヒステロスコープ)検査は、子宮の内部を観察する機器です。医師は通常、多量の異常出血、激しいけいれん、頻繁な流産などのケースでこれらの処置を行います。手術時の子宮鏡検査では、異常を取り除くための小さな器具が付いた別のタイプのスコープを使用します。子宮鏡検査の所要時間は約35~40分で、局所麻酔または全身麻酔を使用します。
市場の回復傾向
子宮鏡検査の件数は、2020年に減少しましたが、2021年には増加しています。オフィスでの使用が可能になるため、販売台数も同様に増加の兆しを見せています。また、新技術の発表も続いており、市場の拡大と販売台数の増加に拍車をかけています。これらの手術は、患者の診断と治療を一度に行うことができる点が独特であり、今後も使用率と手術件数の増加が予想できます。子宮鏡は、硬性と軟性の両方の機器で構成されています。硬性タイプの子宮鏡は、広径の物など対応能力が高いため、同市場では優位に立っています。
コルポスコープも同様の傾向にあり、2020年以降、市場は以前よりも急速に成長しています。同市場は非常に安定した市場であり、売上の大半は買い替えによるものです。つまり、多くの医療施設の誕生に合わせ、既存の施設が新しいシステムに交換することを選択すれば、市場は確実に拡大すると思われます。機器の販売台数は、その国の人口に依存する傾向があります。また、価格や品質の面で細分化が見られますが、多くの地域で、低価格のシステムから高価格なシステムへの移行が見られます。
子宮鏡およびコルポスコープ市場は、COVID-19の影響により2020年には処置件数、販売台数、ASP、成長率が減少しました。しかし、市場には高い需要があり、今後の回復が期待されています。ワクチンの投与に伴う、処置数の増加、技術の進歩、代替販売、医療施設の増加などが、市場の成長に寄与しています。Cooper Surgical社、Karl Storz社、Olympus社など、大手企業の高品質で耐久性に優れた製品の提供により、子宮鏡およびコルポスコープ市場は、今後、さらなる成長を遂げると考えられます。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/ida1010046-colposcope-hysteroscope-market-size-share-covid19.html
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