千葉市トライアル発注認定事業として、ロックガレッジとダイヤサービス、ドローン・AI・スマートグラスを用いた要救助者捜索支援システムを千葉市と共同で１年間検証

1.   背景

これまで両社はドローン事業に着手したときから、災害現場でのドローン活用を目指してまいりました。
ダイヤサービスは災害現場でのドローン飛行の業務を行うなかで災害現場は危険が多く、二次災害を起こさないためにも災害対応に不慣れな者が現場に足を踏み入れるべきではないと考えるようになり、ロックガレッジは茨城県DXイノベーション推進プロジェクトなどを通して捜索支援システムの開発を行っており、現場のフローにまで踏み込んだより使いやすいシステムを開発する必要性を感じてきました。このため、両社は協力していかに簡単に、そして効果的に災害現場でドローンを活用してもらうべきか思案し、3rd-EYEという災害現場でのソリューション開発を進めることといたしました。

開発に目処がついた令和3年、ダイヤサービスは千葉市産業支援課が実施している「千葉市トライアル発注認定」の採択を受け、3rd-EYEを実災害に有効活用できるか訓練で検証したいとのお声を千葉市消防局より頂戴し、このたびの令和４年度のトライアル事業として千葉市消防局と共同で１年間検証することになりました。

2. 3rd-EYEの特徴

(1) 民生用ドローンの自律飛行で要救助者をAI検知

ドローン専門のパイロットでなくても容易に扱えるよう、民生用ドローンの自律飛行を前提としました。これにより現場へのドローン導入が格段に行いやすくなりました。

(2) AI検知の結果を指揮本部設置や捜索部隊にリアルタイム配信

ドローンで撮影した映像をAIがリアルタイム解析し人影を抽出。捜索隊員は映像でその状態を確認しながら救助に向かうことができます。

(3) 指揮本部用タブレット上でスマートグラス映像やドローン映像を切り替え

指揮本部が正確かつ速やかに現場の状況を把握できるよう、ドローン映像や最前線の隊員のスマートグラス映像を選択してできます。指揮本部で表示中の映像は、各隊員のスマートグラスにも配信されます。

(4)  スマートグラスが直感的に要救助者の位置を表示

表示をスマートグラスの現在位置と方位に連動させることで、今見ている景色のどこに要救助者がいるのかが分かります。直感的な表示によって、隊員間の情報伝達ミスが無くなります。

(5) 地図表示機能

地図には隊員の現在位置がリアルタイム表示されるので、別動隊の行動を常に知ることができます。また、隊員の軌跡が表示されることで一度捜索を行った場所が分かるため、同じ場所を二度捜索するということが無くなり、効率的に捜索が可能となります。

3. 今後の取り組み

(1) 今後の開発予定

ロックガレッジが中心となり、引き続き消防の皆さまのお声を反映した機能拡充を進めてまいります。また、赤外線カメラによる夜間捜索の実現の他、山岳遭難や徘徊老人の捜索、警備、害獣調査などへの応用も進めてまいります。

(2) 導入〜アフターサポート体制の強化

全国の消防局等への導入を目指し、ダイヤサービスを一号代理店として各都道府県の地元企業と提携の上、導入〜アフターサポートまでの協力体制を構築してまいります。

4. 記者・メディア向け情報

(1) 会社概要

①株式会社ロックガレッジ

所在地：茨城県古河市宮前町1-31

設立：2018年4月

資本金：1,000万円

代表取締役：岩倉大輔

事業内容： ロボット開発、制御システム開発、XR/スマートグラスシステム開発、機械設計、電子回路設計

コーポレートサイト：https://www.rockgarage.tech/

②株式会社ダイヤサービス

所在地：千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘5-27-28畑町ビル3階

設立：昭和49年6月

資本金：1,000万円

従業員：5名

代表取締役：戸出智祐

事業内容：ドローン空撮・インフラ点検事業、ドローンスクール運営事業(DOSA)、
ドローンフィールド運営事業(HATAドローンフィールド千葉)、実証実験サポート事業

コーポレートサイト：https://www.daiyaservice.com/

 

(2) 本件に関するお問い合わせ先

①システム開発について

株式会社ロックガレッジ

メール：office@rockgarage.tech

②導入・販売について

株式会社ダイヤサービス

担当部門：広報部

電話：043-310-3454

メール：info@daiyaservice.com