コーヒーかすが植木鉢に！アップサイクルコミュニティ上回転研究所と名古屋拠点のコーヒーチェーンTHE CUPSとのコラボ開始

　関わる人の主体性向上をミッションに掲げる株式会社On-Co（本社:三重県桑名市、以下On-Co）が運営するアップサイクルコミュニティ「上回転研究所」は、名古屋市内にコーヒーショップ「THE CUPS」を4店舗展開する株式会社alto&Co.（本社:愛知県名古屋市、以下alto&Co）と、アップサイクルのコラボを開始します。　第一弾として、THE CUPSにて出るコーヒーかすを、新素材「カフェオレベース」に変え、植木鉢を製作します。植木鉢は、8月22日よりTHE CUPS伏見店にて展示するのに加え、8月27日にはアップサイクルワークショップを開催します。　廃棄物（コーヒーかす）が新たな製品に生まれ変わる流れを体験してもらうことで、身の回りにある廃棄物について意識するきっかけを創出します。

■コーヒー消費量は年間約43万トン
　コーヒー消費量は拡大傾向が続いており、2021年における国内コーヒー消費量は約43万トンに及ぶというデータが出ています（※）。しかしその裏では、コーヒー抽出後に出る大量のゴミ（コーヒーかす）が問題視されています。水分を含んで膨大化したコーヒーかすは事業廃棄物として処理されると同時に、温室効果の高いメタンガスを生成するなど、環境への影響も危惧されています。
※全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」　https://coffee.ajca.or.jp/data/statistics/

■コーヒーかすの有効活用を模索していたalto&Co
　alto&Coが運営するカフェ「THE CUPS」では全店で1日約250杯のコーヒーを淹れており、毎月約110kgのコーヒーかすが発生。活用方法を模索する中、上回転研究所による新素材「カフェオレベース」に行き着きました。自社が掲げる理念「コーヒーにまつわるちょっとおもしろいこと」からも、上回転研究所の「一人一人が身近な廃棄物を考える機会創出」を目指した場づくりに共鳴。今回のコラボに至りました。
　また年内を目指して、コロナ禍における業界変化に対応すべく、観葉植物を販売するカフェを開店予定。コーヒーと植物を結ぶ流れを探していたことも後押しとなりました。

■コーヒーを愉しんだ後の共創へ
　上回転研究所では、2021年にコーヒーかすと牛乳で創る新素材「カフェオレベース」をリリース。2022年からはランプシェードや花瓶などの製品を展開しています。
　カフェオレベースの特徴は、豆の種類や焙煎度合いによって色合いが変わること。今回THE CUPSのコーヒーかすの個性を活かしたオリジナルの植木鉢を製作しました。
　8月には、THE CUPSのスタッフや常連客に向け、カフェオレベースを使ったワークショップにて、廃棄物が新しい製品に生まれ変わる過程を体験し、共創の場を目指します。

■THE CUPSでの展示とワークショップ詳細
-展示-
日　時：2022年8月22日（月）〜8月28日（日）　店舗営業時間内
場　所：THE CUPS FUSHIMI（愛知県名古屋市中区錦２丁目１４−１）

-ワークショップ-
日　時：2022年8月27日（土）18:00〜20:00
参加費：3,000円（ドリンク代含む）
場　所：THE CUPS FUSHIMI（愛知県名古屋市中区錦２丁目１４−１）
持ち物：汚れても良い格好、メガネ、マスク
申　込：(Peatix)https://cups-uelab1.peatix.com/

■上回転研究所とは
　廃棄問題に対して、新素材開発というクリエイティブな手法でアプローチする素材デザイナー村上結輝を中心に展開しているアップサイクルコミュニティです。若者や企業が集まり、まるで料理をするように、身近な廃棄物を新たな素材へとアップサイクルする工程に触れ、廃棄物に対しての価値観を換えるきっかけを創出しています。一人一人が廃棄物の分別を徹底かつ減量化する努力を行い、最終的にはゴミ箱が不要になる社会を目指して取り組んでいます。