東芝テックとRetail AIの共同プロジェクト開始　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～「ELERA」にRetail AIスマートショッピングカートが連携〜

　東芝テック株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：錦織弘信、以下「東芝テック」）は、株式会社Retail AI（本社：東京都港区、代表取締役CEO：永田洋幸、以下「Retail AI」）と、「新時代のお買い物体験を生み出し、流通の仕組みを革新する」という将来展望のもと、共同プロジェクトを開始しました。

　昨今、小売業における労働力不足は大きな社会課題として深刻化しており、小売店では少人数で店舗運営を行う体制づくりが急務となっています。また多様化する消費者ニーズに対応するため、新たな顧客体験を提案し、店舗の魅力を高める取組みも求められています。これらの流通・小売業が直面する課題解決のため東芝テックは、個々の店舗の状況に合わせたソリューションが提供できるよう、開発を強力に推進しているグローバルリテールプラットフォーム「ELERA（エレラ）」のAPIを通じたエコシステムの構築と、「ELERA」上でのさまざまなパートナーとの共創によるサービスの拡充を推進しています。

　東芝テックは本共同プロジェクトを通じ、「ELERA」とRetail AIが業界に先駆けて実用化した決済機能付きカートであるスマートショッピングカート（以下「SSC」）を連携させた、小売業界への新たなソリューション提供を計画しています。「ELERA」上でRetail AIのSSCが稼働するにあたり、小売業のお客様数社との実証実験を行い、2023年春以降のサービス開始を目指します。

　東芝テックはこれからもお客様、パートナーとの共創により流通・小売業界のDX革新を実現するエコシステムの開発推進と新たな価値の提案を行います。

【グローバルリテールプラットフォーム「ELERA」について】

　「ELERA」はクラウド上に統合されたグローバルリテールプラットフォームであり、流通・小売業界のDX加速と、フィジカルとサイバーの間に存在する境界線を取り除く、東芝テックグループの一連のソリューションです。「ELERA」を活用することで、小売店は、お客様がいつ、どこで買い物をしていても、お客様に対して魅力的で、濃密な購買体験をリアルタイムに創り出し、また効果測定することを可能にします。

　「ELERA」はマイクロサービスベースかつパートナーとのAPI連携を行い、スピード感と豊富なサービスソリューションを取りそろえています。小売店は「ELERA」と接続することで、個々の営業形態や特徴に適したサービスを選び、柔軟に展開することが可能です。今後小売店の実店舗の機能をデジタルコマース機能と統合し、相互に接続することで、流通・小売業界の未来を加速させるような購買体験の提供をし続け、サービス向上を目指してまいります。

【Retail AI　スマートショッピングカート（SSC）について】

　「スマートショッピングカート（SSC）」は、ショッピングカートにセルフレジ機能を搭載することにより、お買い物の中のストレスの一つとなる「レジ待ち」なしのスムーズな会計により、お客様に新しいお買い物体験をお届けする製品です。小柄な方・高齢の方も含む様々な利用者に最適なUXをお届けするため、決済機能付きカートとして専用に設計されており、2022年8月現在で日本国内に9,115台が導入され、月間180万人のお客様にご利用いただいております。商品のスキャン漏れを防止する自動検知アラーム装置や、お客様の属性や購買履歴などのデータを活用して、一人一人に最適な商品を AI が選択し、タブレット上でお勧めするレコメンド機能も搭載されており、小売業様の店舗業務効率化やお客様体験向上による店舗売り上げの増大を実現しております。