スポーツ経験者は必ず社会で成功を掴める【書籍発売『アスリート人材』】

◆ 体育会系からアスリート人材へ
「体育会系出身の会社員」と聞いて思い浮かべるイメージは何でしょうか。厳しく理不尽な上下関係を耐え抜いてきた「タフなメンタルの持ち主」といった良いイメージがある一方「運動しかしてこず勉強が苦手」といった負のイメージもあります。本書では体育会系を「アスリート人材」と言い換えています。これはスポーツに限らず吹奏楽やダンスなど、目標に向かって努力を重ねてきた人たちが該当します。

◆ アスリートは特別なポテンシャルを持っている
著者は「アスリートは特別なポテンシャルを持っている」と言います。仕事に求められるスキルはすべてアスリートの経験と重なるものがあるからです。具体例を見て行きましょう。
・複雑な問題解決能力→試合に勝つために目標を立てる。
・批判的思考力→トライアンドエラーの繰り返し。
・マネジメントスキル→勝利するまで終わらない目標達成能力。
・人と協力すること→チーム一丸となって戦う精神。
・判断と意思決定力→試合の中で相手の弱点を見抜く観察力、洞察力。
さらに「スポーツマンシップ」の精神は思いやりの心と繋がるため、人と向き合うすべての仕事にアスリート人材は向いていると著者は記します。これから多くの仕事が AI に取って代わられますが、人と人が顔を突き合わせる仕事は消えません。よりアスリート人材が有利になる時代がやって来るのです。

◆ 多くの教訓を提示
本書ではテーマごとの記述の最後にまとめが記されていますので、気になるところから読んでみても良いでしょう。そこから得られるのは多くの教訓です。
・アスリートに「がんばります」はない（がんばるのは日々の前提。より具体的な目標を言葉に）
・スポーツもビジネスも質と量で決まる（量をこなすことでしか質は生まれない。小さなことを積み重ねる）
・アスリートは挫折を知っている（挫折を知ることで物事が相対的に見られる。その経験を活用）
・激務に耐えられる基礎体力（ビジネスに必要な基礎体力をアスリートは持っており、その維持・向上を目指す）
・会社以外のコミュニティを作る（アスリートは学生時代の繋がりが深いため、多様な人脈を活用可能）
こうして見ると、アスリートの経験は社会のあらゆる場所に応用可能であり役立つとわかるでしょう。

◆ 著者自身もアスリート
著者の松本隆宏（まつもとたかひろ）さんはライフマネジメント株式会社代表取締役を務める人物です。松本さん自身、高校野球の名門である日大三高出身で甲子園出場経験もある人物です。高校卒業後は法政大学で東京六大学野球に打ち込みました。卒業後に住宅業界を経て起業。土地や相続に関するやりとりに関し弁護士、税理士、金融機関などの意見を集約する資産防衛コンサルティング事業「地主の参謀」を手がける傍ら本書を上梓しました。本書には著者の実体験もふんだんに盛り込まれており、説得力を生み出しています。すべてのアスリート人材の当事者、さらに彼らに興味のある経営者などにもおすすめの一冊です。

【書籍情報】
『アスリート人材』(2022 年 10 月 25 日発売）
¥1540(税込)
Amazon ページ短縮 URL: https://onl.la/acymaUf