障害者・在宅時短ワーカーの方と、「パワポ」×「リモートワーク」で取り組む。 eラーニングや講義で活用できる「教科書」を、手軽に作成するサービスをリリース

障害や子育てを理由に働き方を制限されている方々が、スキルアップしながら働けるしくみづくりを進める、株式会社冒険の旅（本社：東京都港区、代表取締役：窪田篤）は、2022年11月1日に教科書を制作するサービスを開始いたしました。障害者や在宅時短ワーカーとプロ人材がリモートワークで協働し、PowerPointなどの一般的なソフトを使って、高品質な教科書をつくれるサービスです。eラーニング講座の立ち上げなどで教科書（ガイドブック）を求められることが多く、効率的に教材提供するためのしくみとして開始します。今回のサービス開始に先駆け、株式会社アッカ様（東京都中野区、代表取締役：林憲二）によるソムリエ・ワインエキスパート資格の取得を目指したオンライン講座の教科書の制作をお手伝いいたしました。本制作にあたっては、「就労継続支援A型事業所に勤めるメンバー」「在宅で働くメンバー」との協働で行いました。

　＊制作した教科書（中面）イメージ

■学習の価値を高める教科書を、もっと手軽につくれるサービスを開始

eラーニングや研修などの場面において、学習の価値をより高めるためには、質の高い教科書を活用することが効果的です。教科書が手元にあれば、重要な内容を漏らさず学習でき、受講者はくり返し確認をすることができます。また、全体の学習量が把握できることで、学習スケジュールの管理にも役立ちます。

教科書を制作したいと考えていても、「どこから手をつけたら良いのかわからない」と悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ひとことで教科書といっても、資格講座で使う教科書や社内向け研修のテキスト、フランチャイズ展開用のマニュアルなど、その内容はさまざまです。

株式会社冒険の旅では、書籍制作とeラーニング企画設計のノウハウをもとに、目的に応じた最適な教科書の制作をご支援するサービスを開始いたしました。

■高品質な教科書の制作をお約束。専門職としてのスキルアップができる、私たちの協働のしくみ

私たちのサービスは、「スキルを獲得する途中の方々（働くチーム）」と「プロ人材（先輩チーム）」がリモートワークで協働し、ONEチームで制作に取り組みます。

プロ人材がつくった制作ルールをもとに、働くチームが制作業務を行います。その後も制作業務がスムーズに進むよう、プロ人材が進行管理から成果物のブラッシュアップまで行っています。このように分担しながら制作することで、高いクオリティを維持しながら、コストを抑えて、より早く正確なお仕事を実現できるしくみを整えました。

このしくみを通して、働くチームの方々は専門的なスキルの獲得を進めることができます。このスキルアップを重ねていくことで、私たちの目指す「時間や場所、スキルなどの制約があっても自律的に働けるプロ人材を目指すことができる社会」の実現につながると考えています。

■高品質で、社内運用できる教科書を手軽につくるしくみ

①高品質な教科書制作のしくみ

高品質な教科書とはどんなものでしょうか？それは受講者にとっての「見やすさ」と「理解のしやすさ」にこだわった、わかりやすい教科書だと考えます。

今は、WordやPowerPointなどを使えば、だれでも簡単に資料を作ることができます。しかし、よりわかりやすい教科書をつくるには、やはりプロの力が必要です。なぜなら、プロの視点で構成・整理された教科書を使用すれば、理解度が高まり学習の効率化につながるからです。

私たちはよりわかりやすい教科書をつくるために、プロの編集者が受講者の視点で情報を整理し、それと並行して、見やすいフォント、文字サイズ、図表の配置、余白などを考慮した制作ルールをつくってから制作に取りかかります。

こうしてプロの視点でつくられた教科書を使用することで、教育サービス全体の価値が高まるだけでなく受講者の満足度も向上し、企業のブランディングにもつながります。

②社内運用できるしくみ

私たちのサービスでは、あえてデザインソフトは使用せず、日常的な業務でも使用されることの多いPowerPointやGoogleスライドを使用しています。それはコストを抑え、社内で運用していただける教科書をつくるためです。

手軽に扱えるソフトであっても、見やすさなどのデザイン性を担保する必要があります。そのため、私たちは制作前のルールづくりにおいて、受講者目線で構成を検討することを徹底しています。制作ルールをもとにすっきりと整えることで、受講者にとって見やすく、理解しやすい教科書に仕上がります。

制作にPowerPointやGoogleスライドを使えば、教科書が完成した後は社内で運用することが可能です。内容を変更するたびに制作元に更新の依頼をするとなると、手間やコストが増えていく恐れがあります。だれでも利用しやすいソフトを使用し、社内での運用を見据えた制作方法をご提案をさせていただきます。

■サービスリリースに先駆けた事例「ソムリエ資格講座」の教科書制作

＊制作した教科書（中面）イメージ

教科書制作のサービスリリースに先駆けて、ソムリエ資格講座の教科書を制作いたしました。この講座は、都内でワインバル４店舗を運営する株式会社アッカ様（東京都中野区、代表取締役：林憲二）による、ソムリエ・ワインエキスパート資格の取得を目指したオンライン講座です。

＊ソムリエ・ワインエキスパート試験講座　紹介ページ

https://school.acca-wine.co.jp/course_personal

制作にあたっては、障がい者ワークスデザインラボ株式会社（千葉県船橋市、代表取締役：松野豊）、一般社団法人ルータス（東京都港区、代表理事：大原康子）と協働で行いました。

「制作ルール」と「作り手の思い」で目指す、クオリティ担保

＊制作ルールのイメージ
今回は主にPowerPointを使用して、制作を進めていただきました。クオリティの高い教科書を制作するために重要だったのが、制作ルールです。情報をわかりやすく掲載することで得られる「読みやすさ」と、書き込みながら学習できる「学習のしやすさ」にこだわり、プロ人材が受講生の視点でつくりました。

具体的には、フォント、文字サイズ、図表の配置などを検討し、細かくルールに反映いたしました。そのおかげで、複数人で作業を行っても全体の統一感を出すことに成功しましたが、ルールでは表現しきれないこともありました。そうした箇所は、その都度、働くチームがルール以上のクオリティを追求してくださいました。

例えば、「読みやすさ」の品質を高めるため、受講生の立場や使用状況を考えながら制作したり、客観的な意見を取り入れるため、完成したページを別のメンバーと確認してブラッシュアップしたり、「制作ルール」に働くチームの「思い」をのせることで、発注元のお客様にも受講者にも喜んでいただけるクオリティを実現いたしました。

「働くチーム」と「先輩チーム」の連携にはチャットツールやオンラインミーティングを活用し、密に連絡を取り合える環境を整えています。疑問や不安な点はすぐにご相談していただくことで、認識の齟齬がないよう進めました。

＊「ソムリエ資格講座」の教科書制作の詳細は下記をご覧ください。

https://www.bouken-tabi.co.jp/posts/34837142