2022年eSIMグローバル市場における競合分析スコアランキングを発表〜G+D、Thales、IDEMIAが2022年のeSIM開通処理インフラの主役に〜
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、G+D、Thales、IDEMIAが前年に引き続き、eSIM開通処理プラットフォームにおいて市場リーダーのポジションを獲得したという調査結果を含むeSIMグローバル市場競合分析スコアランキング2022年版による最新調査を発表致しました。
eSIMを取り巻く環境や、この技術の採用状況に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストAnkit Malhotra氏は次の点を強調しています。
「eSIMのエコシステムにとって、2022年は節目の年となった。eSIMの採用は世界中で加速し、今や急速に「望ましい接続方法」としての地位を確立しつある。MNO(移動体通信事業者)とMVNO(仮想移動体通信事業者)合わせて260を超える事業者がeSIMをサポートし、キャリア1社あたりのeSIM対応機種は平均で30を超える。新機種の中でもeSIMのみ対応のiPhone 14は、大きな変化点と捉えられている。eSIMに対する消費者の関心は常に高く、プロファイルのダウンロード数は指数関数的に増加し、新規参入も相次いでいる。いずれもエコシステムが立ち上がりつつあることを示している。この勢いは2023年も続き、新機種、新技術やイノベーション、それにさらに広範な普及と、eSIMの躍進が続くだろう。」
eSIM Enablement(開通処理)を手掛ける各社のポジション、能力、提供するサービスの完成度を、よりよく理解することがますます重要になってきています。カウンターポイント社では、eSIMバリューチェイン上の主要な企業に関して、独自に開発したCOREフレームワーク(Competitive Ranking and Evaluation: 競合分析ランキング)を用いて分析し、各社を能力とエコシステム上での成功度合いでランキング化しています。eSIM OSファームウェア、認証、セキュリティ、製造、インターオペラビリティ、エコシステム上での成功度合いなど、多岐に渡る項目を基に評価を定めています。
カウンターポイント社COREスコアカード: 2022年度におけるeSIM開通処理概況
出典: eSIM CORE (COmpetitive, Ranking and Evaluation) Scorecard and Analysis, February 2023
本調査の結果に関して、カウンターポイント社調査担当バイスプレジデントNeil Shah氏は次の通り述べています。
「G+Dは、2021年のランキング同様、今年もGlobal Enablement CORE Scorecardのトップだった。ドイツのeSIMテクノロジー企業である同社は、ファームウェア、セキュリティ、インターオペラビリティなどの評価項目でトップだった。最も重要なことは、消費者向けeSIM対応ハイテク機器、つまりスマートフォン、スマートウォッチ、タブレットに向けて、誰よりも多くのeSIMを提供していることである。これにはeSIMのみ対応のiPhone 14も含まれる。」
Shar氏はさらに次の通り続けています。
「Thalesは僅差でランキングの2位であり、多くの項目で高評価を得ている。フランス企業の同社は、特に自動車やIoT/M2Mに強い。さらに、コンシューマー向け製品のセグメントでも、いくつか大きな案件を獲得している。例えば、スマートフォントップ企業であるSamsung、OPPO、GoogleからeSIM開通処理の案件を獲得した。G+DとThalesは、案件獲得、業界団体や標準化への貢献、eSIMバリューチェイン全体のコントロールと、あらゆる面でeSIM開通インフラの事業を牛耳っている。」
「IDEMIAは三大プレイヤーの一角の地位を固めた。同社のeSIM開通サービスのポートフォリオは充実しており、顧客とのパートナーシップも安定している。IDEMIAは2016年からeSIMファームウェアを提供しており、これまでに100を超える機種の開通に関わってきた。カウンターポイント社ランキングでは、ファームウェア、セキュリティ、インターオペラビリティの項目において得点が高く、携帯やIoTセグメントに強い。」
「Kigenは、カウンターポイント社ランキングでは第4位である。同社はeSIM開通サービスにおいて最速で成長中であり、特にIoT関連において強力なパートナーシップをバリューチェーン上に築いている。同社は機能特化型で急成長を果たした。また、VALIDも忘れてはならない存在で、特にコンプライアンス、セキュリティ、インターオペラビリティの項目において得点が高い。サプライチェーンでの存在感は大きい。」
その他の急成長中の企業に関して、Malhotra氏は次の通り述べています。
「Oasis Smart SIM、Redtea Mobile、Truphone、WORKZはダークホースで、破壊的な技術やビジネスモデル、顧客パートナーシップを構築し、素早い事業展開で既存の勝者たちに挑んでいる。これらの企業は2022年中に自社の能力やエコシステム上での存在感を高めてきた。Oasis Smart SIMのCloudSIMはいつでもどこでも機器を接続することができる技術で、注目に値するイノベーションである。Readtea Mobileはファームウェアから管理プラットフォームに至る広いポートフォリオを持ち、アジアから世界進出をうかがっている。WORKZも2022年の業績が好調だった最速成長中の一社である。サプライチェーンやIoTの開通処理で存在感がある。TruphoneはeSIM開通処理にとどまらない、完全なeSIMソリューションを提供するところに強みがある。Redtea Mobile同様に、垂直統合型のモデルがどこまで広く受け入れられ、規模の強みを出せるかが、今後の課題である。」
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Emerging_Tech/3515
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2022年1月1日~2022年12月31日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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企業情報
企業名 | Counterpoint Research HK Limited |
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代表者名 | Tom Kang |
業種 | その他サービス |
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