【北九州高専】全学生参加型の創造工房「NitKit未来創造工房」を開所しました

　北九州工業高等専門学校（福岡県北九州市校長：鶴見　智以下「北九州高専」という。）は　1月17日（水）に文部科学省「高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業」の採択を受け、誰もが自分の発想の実装化にトライできる環境の整備として開設する全学生参加型の創作工房「NitKit未来創造工房」の開所式を開催しました。開所式には、学内の関係教職員をはじめ、実際に工房を利用する各部活動の代表学生が参加、鶴見校長の挨拶の後、校長、スタートアップ教育推進センター長、工房長、代表学生によるテープカットが行われました。

◆文部科学省「高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業」について

　アントレプレナーシップ教育に取り組む計画のある国立、公立及び私立の高等専門学校（以下「高専」という）に対して、高専生が起業を含め自由な発想で集中して活動にチャレンジできる起業家工房（試作スペース）の整備など、スタートアップ人材育成に資する各高専の戦略的な取組を進めるに当たり必要な経費を補助することにより、高専生の活動を後押しするとともに、学生が地域をフィールドに活動し、自らの技術を用いた地域の社会課題解決に取り組み、地域活性化にも貢献することを目的とした事業です。

◆採択事業「地域課題の解決を通じて未来的価値を創造できる創業人財の育成環境「Nit Kit 未来創造工房」整備事業」について

　北九州高専の取り組みは、事業名に示されるように、「地域社会的課題の解決及び次世代的価値（Next Value）の共創（Co-creation）ができる技術者の育成とそれを可能にする全学生参加型の創造工房である「Nit Kit 未来創造工房」の整備」を中心とします。

この目的を達成する具体的取り組みとして次の５つのテーマを定め、順次進めていく予定です。

ア）本校における従来のアントレプレナーシップ教育の拡充及び組織化による全学的取り組みの推進

イ）学生組織を運営主体とした「NitKit未来創造工房」の設置による、誰もが自分の発想の実装化にトライできる環境の整備

ウ）「異学年・異分野・学外者（行政・企業）」が交わることによる斬新な課題解決法と次世代的価値の創出

エ）「AI・IoTの情報分野」「ロボット分野」「素材・バイオの物質化学分野」を専門とする学生組織が相互交流することによるイノベーティブな発想の実現

オ）卒業生などについては、現況アンケートや来校による講演などを企画し相互交流可能な場とするなど、学内外の組織と連携した継続的サポートの実施

◆北九州工業高等専門学校について

　北九州工業高等専門学校は、1965年（昭和40年）に国立工業高等専門学校として北九州市に設立され、“明るい未来を創造する開拓型エンジニアの育成”を理念とし、これまで、多くの優秀な卒業生を世の中に送りだしてきました。

　産業構造が大きく変化する中、工学基礎力を高め複合融合分野に対応するため、平成27年に従来の5学科から「生産デザイン工学科」1学科5コース制に改組しました。この新しいコースでSociety5.0時代（ロボット・AI・データサイエンス・IoT）に“デジタルものづくりができ、活用できる”人材を育成しています。また、学生の主体性を重視し、人間力を高めるため、課外活動やロボコンに代表される各種コンテスト参加を推奨するとともに、海外交流を通してグローバル人材育成にも力を入れています。