髪の成長に関する毛包細胞のメカニズムを解明
株式会社毛髪クリニックリーブ21は、2004年10月より、「毛包組織の構築制御」をテーマに京都大学と産学共同研究を行い、この度、医学誌『Experimental Dermatology』の2009年2月号にて、『毛包ケラチンフィラメントを制御するAHF調節因子について』研究成果を発表しました。
株式会社毛髪クリニックリーブ21(本社:大阪市中央区、代表取締役:岡村勝正、以下リーブ21)は、2004年10月より、「毛包組織の構築制御」をテーマに、京都大学と産学共同研究を行なってきました。そしてこの度、医学誌『Experimental Dermatology ※1』の2009年2月号にて、『毛包ケラチンフィラメントを制御するAHF/THH(Trichohyalin)調節因子について』研究成果を発表しました。今回の研究成果によって、毛髪形成のメカニズム解明についての進歩が期待されます。
■研究概要
?目的
毛幹を取り囲む内毛根(ないもうこん)鞘(しょう)組織(そしき)(毛包組織の一部)の分子メカニズムを解明することにより、ヘアサイクルにおける毛包形成のメカニズム解明を目指しました。
?背景
これまでダイナミックに変化する「内毛根鞘」という組織の形態形成における分子メカニズムの解析はほとんど行われていませんでした。そこで、この内毛根鞘の構成成分で、ケラチンを集合させる機能を持つAHF(THH) ※2 に着目し、研究を行いました。
?結果
毛髪の伸長期間に毛乳頭が分泌するBMP4(成長因子の一種)のシグナルをケラチノサイトが受けとることによってAHF(THH)タンパク質は増加します。しかし、脱毛期間に入ると、ユビキチン依存性タンパク質分解経路 ※3 によって、AHF(THH)タンパク質が素早く分解されることを発見しました。また、この分解をラミンC(細胞核膜成分のタンパク質の一種)が制御していることも同時に解明しました。
?結論
上記の結果から、内毛根鞘の構成成分であるAHF(THH)タンパク質は、ヘアサイクルのステージごとで様々な分子制御を受けていることが明らかとなりました。この知見によって、ヘアサイクルにおける毛髪の形成及び伸長のメカニズム解明の手がかりとなることが期待されます。
リーブ21では、今後も大学との産学共同研究事業を通じて、発毛の基礎・応用研究を続け、脱毛の根本的な解決を目指します。
※1 医学誌『Experimental Dermatology(エクスペリメンタル ダーマトロジー)』とは、
デンマークのMunksgaard社が発刊している月刊医学誌で、ヨーロッパ免疫皮膚科学会とオーストラリア毛髪羊毛学会の学会誌です。皮膚科学系統の国際的な学術論文雑誌の中では、かなりの頻度で他の論文に引用されており、また、皮膚関係の実験医学に関する国際的な学術論文であると認定されています。
※2 AHFとは、
ヒトのトリコヒアリンに相当するマウスのタンパク質。ケラチンフィラメント(ケラチンタンパク質が構成する細胞内の繊維状の構造)を束ねる働きをする。
※3 ユビキチン依存性タンパク質分解経路とは、
酵母からヒトにいたるまで真核細胞に普遍的に存在する小さなタンパク質であるユビキチンは、標的タンパク質に複数個付加することにより、標的タンパク質を分解するように働きかける。それに対応して、別の分解酵素によって、標的タンパク質を分解します。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社毛髪クリニックリーブ21 広報部 若林・梅原
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-17 4階
TEL&FAX : 03-3510-1321 Email : kouhou@reve21.co.jp
【会社概要】
会社名:株式会社 毛髪クリニック リーブ21
代表取締役:岡村勝正
本社所在地:大阪府大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー22F
設立:1993年11月
資本金:40,000,000円
従業員:1070名
主要サービス:頭髪の発毛施術サービス
店舗数:102店舗(平成21年1月現在)
【リーブ21の産学共同研究】
リーブ21は今回の京都大学をはじめ、全国の様々な大学と『毛髪』・『発毛』をテーマとした産学共同研究を2003年より進めてきました。今後も共同研究事業を通して、未だ不明確な点の多い毛髪メカニズムの解明を進めるとともに、発毛促進に依る社会貢献を目指して積極的に取り組んでまいります。
■研究概要
?目的
毛幹を取り囲む内毛根(ないもうこん)鞘(しょう)組織(そしき)(毛包組織の一部)の分子メカニズムを解明することにより、ヘアサイクルにおける毛包形成のメカニズム解明を目指しました。
?背景
これまでダイナミックに変化する「内毛根鞘」という組織の形態形成における分子メカニズムの解析はほとんど行われていませんでした。そこで、この内毛根鞘の構成成分で、ケラチンを集合させる機能を持つAHF(THH) ※2 に着目し、研究を行いました。
?結果
毛髪の伸長期間に毛乳頭が分泌するBMP4(成長因子の一種)のシグナルをケラチノサイトが受けとることによってAHF(THH)タンパク質は増加します。しかし、脱毛期間に入ると、ユビキチン依存性タンパク質分解経路 ※3 によって、AHF(THH)タンパク質が素早く分解されることを発見しました。また、この分解をラミンC(細胞核膜成分のタンパク質の一種)が制御していることも同時に解明しました。
?結論
上記の結果から、内毛根鞘の構成成分であるAHF(THH)タンパク質は、ヘアサイクルのステージごとで様々な分子制御を受けていることが明らかとなりました。この知見によって、ヘアサイクルにおける毛髪の形成及び伸長のメカニズム解明の手がかりとなることが期待されます。
リーブ21では、今後も大学との産学共同研究事業を通じて、発毛の基礎・応用研究を続け、脱毛の根本的な解決を目指します。
※1 医学誌『Experimental Dermatology(エクスペリメンタル ダーマトロジー)』とは、
デンマークのMunksgaard社が発刊している月刊医学誌で、ヨーロッパ免疫皮膚科学会とオーストラリア毛髪羊毛学会の学会誌です。皮膚科学系統の国際的な学術論文雑誌の中では、かなりの頻度で他の論文に引用されており、また、皮膚関係の実験医学に関する国際的な学術論文であると認定されています。
※2 AHFとは、
ヒトのトリコヒアリンに相当するマウスのタンパク質。ケラチンフィラメント(ケラチンタンパク質が構成する細胞内の繊維状の構造)を束ねる働きをする。
※3 ユビキチン依存性タンパク質分解経路とは、
酵母からヒトにいたるまで真核細胞に普遍的に存在する小さなタンパク質であるユビキチンは、標的タンパク質に複数個付加することにより、標的タンパク質を分解するように働きかける。それに対応して、別の分解酵素によって、標的タンパク質を分解します。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社毛髪クリニックリーブ21 広報部 若林・梅原
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-17 4階
TEL&FAX : 03-3510-1321 Email : kouhou@reve21.co.jp
【会社概要】
会社名:株式会社 毛髪クリニック リーブ21
代表取締役:岡村勝正
本社所在地:大阪府大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー22F
設立:1993年11月
資本金:40,000,000円
従業員:1070名
主要サービス:頭髪の発毛施術サービス
店舗数:102店舗(平成21年1月現在)
【リーブ21の産学共同研究】
リーブ21は今回の京都大学をはじめ、全国の様々な大学と『毛髪』・『発毛』をテーマとした産学共同研究を2003年より進めてきました。今後も共同研究事業を通して、未だ不明確な点の多い毛髪メカニズムの解明を進めるとともに、発毛促進に依る社会貢献を目指して積極的に取り組んでまいります。
企業情報
企業名 | 毛髪クリニック リーブ21 |
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代表者名 | 岡村勝正 |
業種 | 未選択 |
コラム
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