高校生が、たったひとりの桜守に独自インタビュー ~国立市の桜並木を守り続ける大谷和彦さん~
第5回リアビズ 高校生模擬起業グランプリに参加している、都立国立高等学校の模擬企業「カマエ」は、国立市の桜並木をイメージした入浴剤「とこしえざくら」を9月中旬に販売予定です。東京都国立市は桜並木が自慢の文化都市です。その全長は約2km、桜の本数は400本を超えます。春になると多くの人が美しく立派な桜を見るために国立市に集まります。この大規模な桜並木は、「くにたち桜守」というボランティア組織によってメンテナンスされてきました。しかし、現在このボランティア活動をしているのは大谷和彦さん1人だけです。今回はその大谷さんに、高校生模擬企業「カマエ」のメンバーがインタビューを行いました。
■大谷さんが思う桜守の魅力
カマエ:大谷さんにとっての桜守の魅力を教えていただきたいです。
大谷さん:一つは花が咲いていると心が和むっていうのかな。あとは、これだけの桜があるのは国立の自慢できるところでもあります。
他にも住んでいる人たちあるいは通っている人たちが、『自分たちの街はいい街だ』って自慢できるきっかけに桜がなればいいなって。そうなると学校に通ったりとか職場に通ったりとか国立市に来たときに、そこがいい街であれば、日々の気持ちも和んでくるし。
カマエ:ありがとうございます。国立市を自慢の街にしたいという素敵な思いがあったのですね。国立市の方々にとっての桜の魅力は何だと考えていますか。
大谷さん:僕からみて桜守に一番多く関わっているのは小学生なんですよ。学校によっては一年生、二年生、今市内の小学校ほとんどと関わっています。そのように子どもたちが関わっているから保護者の方も関心を持ってくれる。最初に植えた時には小さい苗なんだけど、子どもが成長するたびに桜も大きくなるし。多分植えた子どもたちは最初はね、先生に言われて、大谷さんに言われて植えてるんだけど、成長すると『これお父さんが植えた木だよ』『お母さんが植えた木だよ』となって絶対街を好きになると思います。
カマエ:桜の木を植えた子どもたちが成長して国立市をもっと好きになってくれるのはすごく嬉しいですね。
■今後も桜守の活動を続けていく上で必要なこと
カマエ:今後も桜守の活動を続けていく上で必要なことは何でしょうか。
大谷さん:これは若い人が引き継いでくれることが一番大事です。自分は(桜守の活動を)始めて30年近くになるので、一緒にやっていたメンバーも高齢になってしまいました。おかげさまで地域では桜守で多くの人が知ってくれてますが、実際にアクションを起こす人がいないとなかなか継続難しいです。
カマエ:どう桜守の活動を今後に繋げていくかが課題なんですね。ありがとうございます。
■最後に
カマエ:国立高校との桜守の活動について教えていただきたいです。
大谷さん:今回国立の皆さんと垣根を植えたりしましたけど、本来あれは市がやるべきことだと思います。今回垣根を全部私の自費で買ったんです。
カマエ:桜守の費用は全て大谷さんが出しているんですか。
大谷さん:はい、出しています。正直なところ、ほとんど自分のお金を出していて大変だなと思います。国立駅前のロータリー用に300個球根を買いましたが、それも全部ではないけどほとんど自費で出しています。
カマエ:そうだったんですね、、最後に桜守の活動の中での喜びを教えてください。
大谷さん:正直、体力もお金も無くなってしまいますが、一番嬉しいのは、たくさんの人と出会えたことです。駅前を歩けばほとんどの子どもたちが挨拶をしてくれる。それが自分にとってのご褒美かなって。
今回のインタビューで桜守の活動の大変さを知り、後継者がいないことに不安を感じました。私たちカマエが国立の桜並木の入浴剤を販売することで、大谷さんの桜守の活動をより広めていきたいと強く思いました。
【模擬企業概要】
社名: カマエ
本社所在地: 都立国立高等学校
代表取締役: 鈴木亜里紗
事業内容: 入浴剤製作
設立: 2024年6月27日
Instagram: https://www.instagram.com/kamae_company/
【リアビズ大会概要】
■リアビズ 高校生模擬起業グランプリについて
私たちは、「第5回リアビズ 高校生模擬起業グランプリ」という、認定NPO法人 金融知力普及協会が主催するプログラムから資金提供を受けて活動しています。「リアビズ 高校生模擬起業グランプリ」は、高校生が自分たちのビジネスアイデアを30万円の資金で実現するというプログラムです。私たちを含む、書類選考を通過した全国6チームが、10月の販売開始に向け商品を作成しています。
リアビズの目的は、実際のビジネスの様々な側面に深く触れることによって、自分の適性や将来のキャリア観、そして、自らの生業を生み出すことに対する心のエンジンを始動させることです。単なるビジネスアイデアのプレゼンコンテストではなく、ビジネスアイデアをもとに実際に企画、仕入れ、製造、広報、販売、顧客対応、経理など、すべてを実践するプログラムです。
■開催概要
主催:認定NPO法人 金融知力普及協会
日時:2024年6月 1日 募集開始
10月8日〜11月7日 商品販売期間
12月22日 成果発表会
対象:同じ高校に通う生徒で作ったチーム
参加費:無料
優勝賞品:オリジナルビジネス研修旅行
公式HP: https://reabiz.jp/
■プログラム主催者概要
商号: 認定NPO法人 金融知力普及協会
代表者: 理事長 金子 昌資
所在地: 〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋16F
設立: 2002年6月
事業内容: 全世代に向けた金融経済教育の機会の提供
URL: https://apfl.or.jp
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
添付画像・資料
添付画像をまとめてダウンロード
企業情報
企業名 | 特定非営利活動法人 金融知力普及協会 |
---|---|
代表者名 | 金子昌資 |
業種 | 教育 |
コラム
特定非営利活動法人 金融知力普及協会の
関連プレスリリース
-
NVIC Value Investing Academyにて「モックトレーダー」を実施 ~10年分の長期投資を約1時間で体験~
2024年10月23日 15時
-
高校生4人組が実験キットを発売 利益の一部を能登半島地震の被災地へ寄付
2024年10月10日 15時
-
【高校生起業家】フラッシュカード式英単語帳「フラタン!」発売 ネット販売と愛知県内での対面販売が決定
2024年10月3日 15時
-
【高校生制作】教育系カードゲーム、 「届け、このコメント #とどコメ」 文化祭にて販売決定 ~誹謗中傷をテーマにした、楽しく学べるカードゲーム~
2024年9月26日 14時
特定非営利活動法人 金融知力普及協会の
関連プレスリリースをもっと見る