テキサス先端計算センター（TACC）、SambaNova AIを採用し科学研究を加速

SC24、アトランタ、2024年11月18日—最もエネルギー効率の高いAIプロセッサ（注１）と最速の推論サービス（注２）を提供する生成AI企業のSambaNovaは、世界有数のスーパーコンピューティングセンターであるテキサス先端計算センター（TACC）が、科学研究アプリケーションのためのAI機能を強化するためにSambaNova Suiteを導入すると発表しました。TACCはSambaNova DataScaleシステムによって動作するSambaNova Suiteを導入し、革新的なComposition of Experts（CoE）フレームワークを通じて、高性能の生成推論サービスを提供します。

テキサス大学オースティン校の副学長兼テキサス先端計算センターの所長であるダン・スタンツィオーネ氏は「これはユーザーが私たちのコンピューティングサービスに期待する進化の次のステップです。私たちの使命は常に、科学者が必要とするフルコンピューティングエコシステムを提供することであり、それはよりインタラクティブでAIに依存するものに進化しています。私たちは科学コミュニティがコンピューティングとやり取りする方法に根本的な変化をもたらす可能性があると考えています」と述べています。

「私たちはTACCでヘテロジニアスコンピューティング環境を運用しています。SambaNovaは科学アプリケーションの推論のための私たちのプラットフォームになります。私たちは従来のスーパーコンピューターでトレーニングしたモデルをホストするためにSambaNova Suiteを使用し、科学ワークフローにAI推論を統合します」と続けます。

この組織はSambaNova Suite内のSambaNovaのComposition of Experts（CoE）フレームワークを活用して、SambaNovaインターフェイスから直接、またはAPIを介して一度に多数のAIモデルを使用できるようにしています。最終的にはTACCのプラットフォームは、研究プロセスの一環として推論を実行できる専門の科学モデルを直接ホストするようになります。

SambaNova Systemsの製品担当上級副社長であるマーシャル・チョイは「SambaNovaはオープンソースのフロンティアモデルを推論する際に、他では達成できないレベルの精度で最高の効率を実現しています。私たちの技術が導入されると、TACCはユーザーに最先端のAI推論サービスを提供できるようになります。私たちは、科学研究のためのAIの取り組みを加速させるためにTACCとのパートナーシップを発表できて嬉しく思います」と述べています。

TACCは米国で最も強力な大学のスーパーコンピューターであるFronteraの本拠地であり、そのスーパーコンピューターは毎年、数千の異なるシミュレーション、モデリング、およびデータ分析プロジェクトに使用されています。また2026年に運用を開始する米国国立科学財団（NSF）のリーダーシップクラスコンピューティング施設（LCCF）の本拠地でもあります。LCCFは米国におけるAIの研究開発環境を加速させるために、複数の連邦機関にわたって調整されるNSF主導のイニシアチブであるNational Artificial Intelligence Research Resource（NAIRR）の重要な柱を形成する予定です。

（注１）AI推論時の電力消費の比較において。SambaNova Systems調べ

（注２）Artificial Analysis社調べ