【4/25発売】『教養としての｢異文化理解」』（岡田昭人 著）——VUCA時代を生き抜くためのグローバルコミュニケーションの基本

文化を通して「違い」を認識することから始まる

グローバル化が進む現代社会では、異なる文化背景を持つ人々と接する機会が増え、文化的な「違い」がコミュニケーションのうえで避けて通れない課題となっています。

異文化理解は、単なる知識として文化の違いを知るだけでなく、相互の価値観や行動を尊重し、共感を育むことを目指します。それは、個人レベルでの人間関係を円滑にするだけでなく、国際的なビジネスや外交、教育の場においても重要なスキルとなっています。

新刊『教養としての「異文化理解」』では、長年、異文化理解・コミュニケーションをテーマに教育活動を行ってきた東京外国語大学教授・岡田昭人氏の豊富な知見や経験をベースに、いま日本人が知っておくべき知識とノウハウをわかりやすく解説します。

｢自分の常識は誰かの非常識｣という視点をもつ

異なる文化に触れるとき、つい自分の常識や価値観を基準にしがちですが、文化によって考え方や行動の基準は大きく異なります。大切なのは、他者の文化的な背景や特徴を知り、その価値観を尊重すること。事前に「違い」に気づくことができれば、誤解やトラブルを未然に防ぎ、多様性を活かした共生や協働、問題解決なども可能になります。

異文化理解では同時に、自国の文化の特徴を客観的に把握し、自分の常識や価値観を顧みることも求められます。他者の文化を知ることは、自分自身の文化や価値観を見つめ直す機会であり、自己理解が深まれば、より広い視野を持つこともできるようになります。

互いの理解を深めることは共感を育むプロセスであり、グローバルコミュニケーションに欠かせないスキルです。本書は、読者が「自分ごと」として読み進められるよう、随所に【考えてみよう】【実践してみよう】という問いを設けました。著者自身が経験した具体的なエピソードも交えながら、学びやビジネスの場で役立つヒントを提示します。

■『教養としての｢異文化理解｣』目次

▷第１章：異文化理解の基礎

▷第２章：異文化理解を阻害する要因

▷第３章：言語コミュニケーションによる異文化理解

▷第４章：非言語コミュニケーションによる異文化理解

▷第５章：異文化理解と「カルチャーマップ」

▷第６章：異文化コミュニケーション克服法

■書誌情報

『教養としての｢異文化理解｣』（岡田 昭人 著）

四六判 並製／タテ組 320ページ
価格：2200円(10%税込)
ISBN：978-4-534-06179-9
発売日：2025年4月25日

Amazon書籍ページ ⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/453406179X

◆著者プロフィール：岡田 昭人 （おかだ あきと）
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。留学生教育学会副会長。Oxford-Cambridge Society会員。ニューヨーク大学大学院で異文化コミュニケーション学の修士号を、オックスフォ ード大学大学院にて教育学博士号を取得。東京外国語大学で25年にわたり日本人と留学生に教育学や異文化コミュニケーション学を指導。講演会やセミナー、執筆などを通じて異文化理解活動に務めている。著書に『世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方』（朝日新聞出版、『人生100年時代の教養が身に付く オックスフォードの学び方』として文庫化）、『オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術』（PHP研究所）、『教育学入門 30のテーマで学ぶ』（ミネルヴァ書房）などがある。

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