ザイリンクスと ARM、開発に関する提携を発表、次世代プログラマブル プラットフォームの実現で合意
ザイリンクス とARM は、ザイリンクスFPGA上でARMプロセッサとインターコネクト技術を利用できるようにする提携を発表しました。ザイリンクスがARMテクノロジを全面的に採用し、次世代プログラマブルプラットフォームを実現します。
ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX)
と ARM 社 (本社 : 英国ケンブリッジ、LSE : ARM、NASDAQ : ARMH) は
10 月 19 日 (米国時間)、ザイリンクス FPGA 上で ARM のプロセッサとイ
ンターコネクト テクノロジを利用できるようにする提携契約を発表した。
この提携により、プログラマブル プラットフォームに、性能を最適化した
ARM セル ライブラリや搭載メモリを使用した、ARM Cortex プロセッサ IP を
搭載する。さらに、両社は、次世代の ARM(R) AMBA(R) インターコネクト
テクノロジを FPGA アーキテクチャ向けに拡張および最適化するために協業す
る。
今回の提携は、ザイリンクスが ARM テクノロジを全面的に採用し、ARM プロ
セッサの強みを活かす確固たる意志を示している。その狙いは、顧客および
エコシステム デベロッパに対し、自分たちの IP やソフトウェア開発を幅
広く共有および再利用できるような、柔軟なコンピューティング プラット
フォームを提供することである。それによって、プログラマブル ソリュー
ションが既存のマーケットにさらに深く浸透するだけでなく、さまざまな新
しいマーケットへ進出することが可能になると期待される。通信やオートモー
ティブ、民生、航空宇宙、防衛、産業といった幅広い分野のマーケットで最適
なアプリケーションが用いられることになる。
ARM の CTO(最高技術責任者)であるマイク ミューラー (Mike Muller)氏
は、「Time-to-Market の短縮化へのプレッシャーと製品開発コストの高騰に
よって、プロセッサを中心としたシステム設計手法およびシステム オン チッ
プ設計に、共通のオープン規格とプログラマブル ロジックの柔軟性を兼ね備
えた、新しいカテゴリ製品の開発が望まれています。ARM の低消費電力で高性
能なプロセッサやフィジカル IP および Connected Community(TM) エコシス
テムとザイリンクスの FPGA テクノロジにおけるノウハウを組み合わせること
によって、ソフトウェア開発とハードウェア設計双方をカバーする幅広いマー
ケットのアプリケーション開発が加速するでしょう」と述べている。
ギルダー パブリッシングのテクノロジ アナリストであるニック トレデニッ
ク (Nick Tredennick) 氏は次のように述べている。「ザイリンクスが ARM プ
ロセッサ テクノロジを採用することによって、FPGA ベースのアーキテクチャ
の確固としたロードマップが実現すると同時に、次世代 AMBA インターコネク
トの仕様決定が共同で行われることで、製品に求められるシステム パフォー
マンスやインテグレーション、再利用性、拡張性の実現に必要な最適化が行わ
れます。これにより共通のテクノロジ基盤がもたらされ、IP やシステム ソ
リューションの開発、拡張、交換、共有が促進されることになりますが、それ
は、プログラマブル ロジック業界に大きな影響を与えるでしょう」。
ザイリンクスの FPGA テクノロジと ARM の IP テクノロジ双方にとってより
最適なエコシステムの実現に向けて、両社はすでに、Cadence や CAST、
Denali、Mentor Graphics、Northwest Logic、Omiino、Sarance、Synopsys、
Xylon といったオンチップ ファブリックのデファクト スタンダードで ARM
プロセッサと連携している数多くの IP プロバイダや EDA ベンダと協力し、
AMBA 仕様の将来バージョンのサポート態勢を整えている。この次世代イン
ターコネクトが実現すると、世界をリードする 32 ビットのプロセッサ IP が
利用可能な次世代プログラマブル プラットフォームの簡素化および拡張が実
現するだけでなく、ザイリンクスの ターゲット デザイン プラットフォーム
の戦略でもある「ソケッタブル IP」に適合した規格定義が可能になる。IP の
再利用は、システム開発のコスト削減や期間の短縮化に必須な要素であり、こ
の革新的なプラグ アンド プレイのアプローチによって、ユーザーはザイリン
クスやそのエコシステムが開発する IP を、ベンダ サポートに多額の投資を
行うことなく手軽に利用できる。
ザイリンクスのワールドワイド マーケティングおよび事業開発担当シニア バ
イス プレジデントであるヴィン ラトフォード (Vin Ratford) は次のように
述べている。「ザイリンクスのオープンで標準ベースのソリューションによっ
て、ザイリンクス ユーザーは、そのソリューションおよび他のエコシステム
プロバイダによる実績あるソリューションを再利用しながら、製品の差別化を
図るために独自の IP を使用したコア ソリューションの設計に注力できるよ
うになります。このアプローチはまた、強力で堅牢なエコシステムの発達を
促すことになり、数多くの産業分野で利用可能なスタンダードな IP ソリュー
ションや新しい IP ソリューションの実現につながると確信しています」。
■AMBA および ザイリンクス のターゲット デザイン プラットフォーム
AMBA プロトコルは、システム オン チップ (SoC) を構成する各機能ブロッ
クを相互接続し、各動作をコントロールするためのオンチップ ファブリック
コミュニケーションのデファクト スタンダードである。ザイリンクスとの新
たな提携により、このプロトコルが FPGA 実装用に最適化され、プロセッサの
有無にかかわらず使用できる新しい利用モデルが導入されることになる。ARM
との提携は、ザイリンクスのターゲット デザイン プラットフォーム戦略とも
連動している。ターゲット デザイン プラットフォームは、プログラマブル
ロジックのトップ企業であるザイリンクスが今年発表したもので、業界をリ
ードする FPGA テクノロジ、ボードおよび標準化された IP などを統合して開
発プラットフォームとして提供するものである。エコシステムはターゲット
デザイン プラットフォームの要の一つで、これにより、ザイリンクスおよび
エコシステム パートナー企業双方のユーザーが、安定したアーキテクチャを
使ってスケーラビリティの高い製品設計を容易に実現できる。AMBA および
AXI(TM) テクノロジの採用によって、ソフトウェアおよびハードウェアの設
計者は、IP ブロックの相互接続とエンベデッド システム構築のための実績あ
る、広く採用されたスタンダードとともに、安定性を享受できるようになる。
※このプレスリリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標ま
たは商標です。
■ARM について
ARM は、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、イメージング、自動車、
セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとな
る技術をデザインしている。ARM が提供する総合的な製品/IP (知的財産)
には、32 ビット組み込み RISC マイクロプロセッサ、グラフィック プロセッ
サ、ビデオ エンジン、セルライブラリ、組み込みメモリ、高速インターフェ
イス製品、ペリフェラル、開発ツールが含まれる。ARM は、総合的なデザイン
サービス、トレーニング、サポート、メンテナンスと ARM の幅広いパート
ナー コミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するための
トータル システム ソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供して
いる。ARM についての詳細な情報は Web サイト http://www.jp.arm.com/ で
公開している。
■ザイリンクスについて
ザイリンクス社 (NASDAQ:XLNX) は、プログラマブル ロジック ソリューショ
ンを提供するリーダである。1984 年に創立され、米国カリフォルニア州サン
ノゼに本社を持つ。日本においては、1989 年にザイリンクス株式会社を設立
し、FPGA および CPLD 製品とその開発支援システムの販売とサポートを積極
的に行っている。2009 年は米国本社設立 25 周年、日本法人設立 20 周年と
なる。同社についての詳細な情報は Web サイト http://japan.xilinx.com/
で公開している。
【本件に関するお問い合わせ先】
ザイリンクス株式会社 マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 4F
TEL: 03-6744-7777 FAX: 03-5436-0532
株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F
TEL: 03-5269-2301 FAX: 03-5269-2305
《関連URL》
http://japan.xilinx.com/
http://japan.xilinx.com/japan/j_prs_rls/
http://japan.xilinx.com/japan/j_prs_rls/2009/xil_corp/1020_arm.htm
http://www.jp.arm.com/
と ARM 社 (本社 : 英国ケンブリッジ、LSE : ARM、NASDAQ : ARMH) は
10 月 19 日 (米国時間)、ザイリンクス FPGA 上で ARM のプロセッサとイ
ンターコネクト テクノロジを利用できるようにする提携契約を発表した。
この提携により、プログラマブル プラットフォームに、性能を最適化した
ARM セル ライブラリや搭載メモリを使用した、ARM Cortex プロセッサ IP を
搭載する。さらに、両社は、次世代の ARM(R) AMBA(R) インターコネクト
テクノロジを FPGA アーキテクチャ向けに拡張および最適化するために協業す
る。
今回の提携は、ザイリンクスが ARM テクノロジを全面的に採用し、ARM プロ
セッサの強みを活かす確固たる意志を示している。その狙いは、顧客および
エコシステム デベロッパに対し、自分たちの IP やソフトウェア開発を幅
広く共有および再利用できるような、柔軟なコンピューティング プラット
フォームを提供することである。それによって、プログラマブル ソリュー
ションが既存のマーケットにさらに深く浸透するだけでなく、さまざまな新
しいマーケットへ進出することが可能になると期待される。通信やオートモー
ティブ、民生、航空宇宙、防衛、産業といった幅広い分野のマーケットで最適
なアプリケーションが用いられることになる。
ARM の CTO(最高技術責任者)であるマイク ミューラー (Mike Muller)氏
は、「Time-to-Market の短縮化へのプレッシャーと製品開発コストの高騰に
よって、プロセッサを中心としたシステム設計手法およびシステム オン チッ
プ設計に、共通のオープン規格とプログラマブル ロジックの柔軟性を兼ね備
えた、新しいカテゴリ製品の開発が望まれています。ARM の低消費電力で高性
能なプロセッサやフィジカル IP および Connected Community(TM) エコシス
テムとザイリンクスの FPGA テクノロジにおけるノウハウを組み合わせること
によって、ソフトウェア開発とハードウェア設計双方をカバーする幅広いマー
ケットのアプリケーション開発が加速するでしょう」と述べている。
ギルダー パブリッシングのテクノロジ アナリストであるニック トレデニッ
ク (Nick Tredennick) 氏は次のように述べている。「ザイリンクスが ARM プ
ロセッサ テクノロジを採用することによって、FPGA ベースのアーキテクチャ
の確固としたロードマップが実現すると同時に、次世代 AMBA インターコネク
トの仕様決定が共同で行われることで、製品に求められるシステム パフォー
マンスやインテグレーション、再利用性、拡張性の実現に必要な最適化が行わ
れます。これにより共通のテクノロジ基盤がもたらされ、IP やシステム ソ
リューションの開発、拡張、交換、共有が促進されることになりますが、それ
は、プログラマブル ロジック業界に大きな影響を与えるでしょう」。
ザイリンクスの FPGA テクノロジと ARM の IP テクノロジ双方にとってより
最適なエコシステムの実現に向けて、両社はすでに、Cadence や CAST、
Denali、Mentor Graphics、Northwest Logic、Omiino、Sarance、Synopsys、
Xylon といったオンチップ ファブリックのデファクト スタンダードで ARM
プロセッサと連携している数多くの IP プロバイダや EDA ベンダと協力し、
AMBA 仕様の将来バージョンのサポート態勢を整えている。この次世代イン
ターコネクトが実現すると、世界をリードする 32 ビットのプロセッサ IP が
利用可能な次世代プログラマブル プラットフォームの簡素化および拡張が実
現するだけでなく、ザイリンクスの ターゲット デザイン プラットフォーム
の戦略でもある「ソケッタブル IP」に適合した規格定義が可能になる。IP の
再利用は、システム開発のコスト削減や期間の短縮化に必須な要素であり、こ
の革新的なプラグ アンド プレイのアプローチによって、ユーザーはザイリン
クスやそのエコシステムが開発する IP を、ベンダ サポートに多額の投資を
行うことなく手軽に利用できる。
ザイリンクスのワールドワイド マーケティングおよび事業開発担当シニア バ
イス プレジデントであるヴィン ラトフォード (Vin Ratford) は次のように
述べている。「ザイリンクスのオープンで標準ベースのソリューションによっ
て、ザイリンクス ユーザーは、そのソリューションおよび他のエコシステム
プロバイダによる実績あるソリューションを再利用しながら、製品の差別化を
図るために独自の IP を使用したコア ソリューションの設計に注力できるよ
うになります。このアプローチはまた、強力で堅牢なエコシステムの発達を
促すことになり、数多くの産業分野で利用可能なスタンダードな IP ソリュー
ションや新しい IP ソリューションの実現につながると確信しています」。
■AMBA および ザイリンクス のターゲット デザイン プラットフォーム
AMBA プロトコルは、システム オン チップ (SoC) を構成する各機能ブロッ
クを相互接続し、各動作をコントロールするためのオンチップ ファブリック
コミュニケーションのデファクト スタンダードである。ザイリンクスとの新
たな提携により、このプロトコルが FPGA 実装用に最適化され、プロセッサの
有無にかかわらず使用できる新しい利用モデルが導入されることになる。ARM
との提携は、ザイリンクスのターゲット デザイン プラットフォーム戦略とも
連動している。ターゲット デザイン プラットフォームは、プログラマブル
ロジックのトップ企業であるザイリンクスが今年発表したもので、業界をリ
ードする FPGA テクノロジ、ボードおよび標準化された IP などを統合して開
発プラットフォームとして提供するものである。エコシステムはターゲット
デザイン プラットフォームの要の一つで、これにより、ザイリンクスおよび
エコシステム パートナー企業双方のユーザーが、安定したアーキテクチャを
使ってスケーラビリティの高い製品設計を容易に実現できる。AMBA および
AXI(TM) テクノロジの採用によって、ソフトウェアおよびハードウェアの設
計者は、IP ブロックの相互接続とエンベデッド システム構築のための実績あ
る、広く採用されたスタンダードとともに、安定性を享受できるようになる。
※このプレスリリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標ま
たは商標です。
■ARM について
ARM は、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、イメージング、自動車、
セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとな
る技術をデザインしている。ARM が提供する総合的な製品/IP (知的財産)
には、32 ビット組み込み RISC マイクロプロセッサ、グラフィック プロセッ
サ、ビデオ エンジン、セルライブラリ、組み込みメモリ、高速インターフェ
イス製品、ペリフェラル、開発ツールが含まれる。ARM は、総合的なデザイン
サービス、トレーニング、サポート、メンテナンスと ARM の幅広いパート
ナー コミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するための
トータル システム ソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供して
いる。ARM についての詳細な情報は Web サイト http://www.jp.arm.com/ で
公開している。
■ザイリンクスについて
ザイリンクス社 (NASDAQ:XLNX) は、プログラマブル ロジック ソリューショ
ンを提供するリーダである。1984 年に創立され、米国カリフォルニア州サン
ノゼに本社を持つ。日本においては、1989 年にザイリンクス株式会社を設立
し、FPGA および CPLD 製品とその開発支援システムの販売とサポートを積極
的に行っている。2009 年は米国本社設立 25 周年、日本法人設立 20 周年と
なる。同社についての詳細な情報は Web サイト http://japan.xilinx.com/
で公開している。
【本件に関するお問い合わせ先】
ザイリンクス株式会社 マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 4F
TEL: 03-6744-7777 FAX: 03-5436-0532
株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F
TEL: 03-5269-2301 FAX: 03-5269-2305
《関連URL》
http://japan.xilinx.com/
http://japan.xilinx.com/japan/j_prs_rls/
http://japan.xilinx.com/japan/j_prs_rls/2009/xil_corp/1020_arm.htm
http://www.jp.arm.com/
企業情報
企業名 | ザイリンクス株式会社 |
---|---|
代表者名 | サム ・ ローガン |
業種 | 未選択 |