マーサー、グローバル株式投資に関する調査レポートを発表
マーサー、グローバル株式投資に関する調査レポートを発表 先進国重視の株式ポートフォリオは不利な状況に
東京 2010年9月29日
先進国経済へバイアスをかけた株式投資は、リターンが限定され、また不要なリスクをポートフォリオに抱えることになるおそれがある、とマーサーによる最新のグローバル株式投資に関する調査レポートは示唆した。
「より良い株式ポートフォリオに向けて - A blueprint for improving equity portfolio」において、マーサーは機関投資家に対して、今後も株式ポートフォリオがリターンの獲得という本来の目的を果たし続けられるよう、金融危機後の経済展望を踏まえた抜本的な見直しを呼びかけた。
現状多くの投資家は、人口の拡大が続き、若年層の比率も高いといった特長に恵まれる新興国の力強い経済成長を十分にとらえきれず、過剰な公的債務負担や銀行貸出の伸び悩みといった構造的な問題に苦しむ国々へのバイアスを強く残している。
マーサーのインベストメント・コンサルティング・ビジネスでプリンシパルを努めるニック・ホワイトは次のように述べている。「新興国の経済の成長軌道は、金融危機によってそれほど影響を受けなかった一方、多くの先進国は公的・私的双方の部門で、克服に多くの歳月を要する債務問題に直面している。この債務問題は、規制強化の動きや政策の誤りの可能性と相俟って先進国の今後の経済成長を阻害するおそれがある。」
「株式は、多くのポートフォリオにとって依然として重要な構成要素であり、投資家は株式市場のリターンへの幅広いアクセスを確保する必要がある。問題は、多くの投資家の株式戦略が先進国重視、大型株重視のバイアスを持つことであり、これはリスクの増加とリターンの取りこぼしにつながるであろう。」
「グローバル経済の根本的なリバランシングが始まろうとしている。この見通しは保証されていないかもしれないが、しかし新興国等の成長機会が実現しない方に大きく賭ける投資家は大胆であると言えよう。」
「出来るかぎり多様なリスクについて、株式ポートフォリオの分散を進める必要がある。そうすることで、予期せぬ市場の混乱に対して抵抗力をつけることができるだろう。」
マーサーの調査は、リターンを犠牲にせず、ポートフォリオの効率性を改善しながらこれを実現していくためには、先進国への投資から分散を図ることを強調しているが、これは多くの場合、新興国、小型株、低ボラティリティ戦略等へのエクスポージャーの増加を伴うものとなる。
マーサーのソブリン・ファンド・コンサルティングでアジア部門のヘッドを努めるギャリー・ホーカーは次のように述べている。「アジアの多くの投資家にとって、新興国の成長機会を重視するというコンセプト自体は新奇なものではないが、株式投資に対して一層バランスのとれたグローバルなアプローチをとっていくという点は強調されてしかるべきである。」
「投資家にとって重要な問題であるポートフォリオ構築にとって、これらの議論は非常に示唆に富むものと言え、将来に向けてより良いグローバル株式ポートフォリオを作り上げていく上で役立つであろう。グローバル株式ポートフォリオにとって、アジア市場は今後も成長のかなりの部分を占めるであろうが、しかしそれでもなお、成長機会の全てがアジアのみに集中して見出されるわけではないことは、理解しておくべきである。」と、ホーカーは述べている。
※詳細および、調査レポートのダウンロードはこちらをご参照ください: www.mercer.com/equityportfolio
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* 本リリースは以下のマーサーWebサイトからもご覧頂けます:
http://www.mercer.co.jp/pressreleaselisting.htm
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マーサーについて
マーサーは世界40カ国以上、約180都市において、コンサルティング、アウトソーシング、インベストメント分野で25,000社以上のクライアントにサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。世界各地に在籍する18,000名以上のスタッフがクライアントの皆様のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソリューションを総合的に提供しています。
日本においては、30余年の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。組織変革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、年金数理、年金資産運用など、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
また、マーサーは資産運用コンサルティング・サービスを提供する世界有数の会社であり、投資の意思決定、リスク管理とモニタリングのすべての段階で、個々のお客様にふさわしい助言を提供します。マーサーは30年以上にわたってお客様のニーズに応えてきており、35カ国におよぶ企業年金、財団、寄付基金、その他の投資家にサービスを提供しています。
2004年にマーサーのインベストメント・コンサルティング部門は責任投資の特別チームをグローバルに設置し、当該分野の知的資本に貢献してきました。このチームを通じて、マーサーは投資受託者の責任投資プログラムへの取組みをはじめとして、投資政策策定から運用機関選定とモニタリングに至る様々なサービスを提供しています。チームは、ニューヨーク、トロント、ロンドン、東京、メルボルンに専任スタッフが配置されています。
詳しくはこちらをご参照ください: www.mercer.com/ri
マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(証券コード: MMC)グループの一員です。
マーサーについての詳細は、以下をご参照ください
マーサー ジャパン http://www.mercer.co.jp
マーサー http://www.mercer.com
MMCについて
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ (Marsh & McLennan Companies, Inc. / MMC)は、リスク・戦略・人事分野においてプロフェッショナル・サービスを提供しているグローバル企業です。1871年に創業し、ニューヨークを本拠地に、50,000人以上の社員が世界100カ国以上において、様々なクライアントに分析、アドバイス、その他コンサルティング・サービスを提供しています。
MMCは4つの子会社を持ち、年間総収入110億米ドル超の私企業で、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場しています。(証券コード: MMC)
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本件に関するお問い合わせ
マーサー ジャパン株式会社
資産運用コンサルティング部門
竹内 康孝 Yasutaka Takeuchi
+81 3 5354 1461 investment.japan@mercer.com
広報
小原 香恋 Karen Ohara
+81 3 5354 1674(Direct) pr.japan@mercer.com
先進国経済へバイアスをかけた株式投資は、リターンが限定され、また不要なリスクをポートフォリオに抱えることになるおそれがある、とマーサーによる最新のグローバル株式投資に関する調査レポートは示唆した。
「より良い株式ポートフォリオに向けて - A blueprint for improving equity portfolio」において、マーサーは機関投資家に対して、今後も株式ポートフォリオがリターンの獲得という本来の目的を果たし続けられるよう、金融危機後の経済展望を踏まえた抜本的な見直しを呼びかけた。
現状多くの投資家は、人口の拡大が続き、若年層の比率も高いといった特長に恵まれる新興国の力強い経済成長を十分にとらえきれず、過剰な公的債務負担や銀行貸出の伸び悩みといった構造的な問題に苦しむ国々へのバイアスを強く残している。
マーサーのインベストメント・コンサルティング・ビジネスでプリンシパルを努めるニック・ホワイトは次のように述べている。「新興国の経済の成長軌道は、金融危機によってそれほど影響を受けなかった一方、多くの先進国は公的・私的双方の部門で、克服に多くの歳月を要する債務問題に直面している。この債務問題は、規制強化の動きや政策の誤りの可能性と相俟って先進国の今後の経済成長を阻害するおそれがある。」
「株式は、多くのポートフォリオにとって依然として重要な構成要素であり、投資家は株式市場のリターンへの幅広いアクセスを確保する必要がある。問題は、多くの投資家の株式戦略が先進国重視、大型株重視のバイアスを持つことであり、これはリスクの増加とリターンの取りこぼしにつながるであろう。」
「グローバル経済の根本的なリバランシングが始まろうとしている。この見通しは保証されていないかもしれないが、しかし新興国等の成長機会が実現しない方に大きく賭ける投資家は大胆であると言えよう。」
「出来るかぎり多様なリスクについて、株式ポートフォリオの分散を進める必要がある。そうすることで、予期せぬ市場の混乱に対して抵抗力をつけることができるだろう。」
マーサーの調査は、リターンを犠牲にせず、ポートフォリオの効率性を改善しながらこれを実現していくためには、先進国への投資から分散を図ることを強調しているが、これは多くの場合、新興国、小型株、低ボラティリティ戦略等へのエクスポージャーの増加を伴うものとなる。
マーサーのソブリン・ファンド・コンサルティングでアジア部門のヘッドを努めるギャリー・ホーカーは次のように述べている。「アジアの多くの投資家にとって、新興国の成長機会を重視するというコンセプト自体は新奇なものではないが、株式投資に対して一層バランスのとれたグローバルなアプローチをとっていくという点は強調されてしかるべきである。」
「投資家にとって重要な問題であるポートフォリオ構築にとって、これらの議論は非常に示唆に富むものと言え、将来に向けてより良いグローバル株式ポートフォリオを作り上げていく上で役立つであろう。グローバル株式ポートフォリオにとって、アジア市場は今後も成長のかなりの部分を占めるであろうが、しかしそれでもなお、成長機会の全てがアジアのみに集中して見出されるわけではないことは、理解しておくべきである。」と、ホーカーは述べている。
※詳細および、調査レポートのダウンロードはこちらをご参照ください: www.mercer.com/equityportfolio
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* 本リリースは以下のマーサーWebサイトからもご覧頂けます:
http://www.mercer.co.jp/pressreleaselisting.htm
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マーサーについて
マーサーは世界40カ国以上、約180都市において、コンサルティング、アウトソーシング、インベストメント分野で25,000社以上のクライアントにサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。世界各地に在籍する18,000名以上のスタッフがクライアントの皆様のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソリューションを総合的に提供しています。
日本においては、30余年の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。組織変革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、年金数理、年金資産運用など、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
また、マーサーは資産運用コンサルティング・サービスを提供する世界有数の会社であり、投資の意思決定、リスク管理とモニタリングのすべての段階で、個々のお客様にふさわしい助言を提供します。マーサーは30年以上にわたってお客様のニーズに応えてきており、35カ国におよぶ企業年金、財団、寄付基金、その他の投資家にサービスを提供しています。
2004年にマーサーのインベストメント・コンサルティング部門は責任投資の特別チームをグローバルに設置し、当該分野の知的資本に貢献してきました。このチームを通じて、マーサーは投資受託者の責任投資プログラムへの取組みをはじめとして、投資政策策定から運用機関選定とモニタリングに至る様々なサービスを提供しています。チームは、ニューヨーク、トロント、ロンドン、東京、メルボルンに専任スタッフが配置されています。
詳しくはこちらをご参照ください: www.mercer.com/ri
マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(証券コード: MMC)グループの一員です。
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マーサー ジャパン http://www.mercer.co.jp
マーサー http://www.mercer.com
MMCについて
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ (Marsh & McLennan Companies, Inc. / MMC)は、リスク・戦略・人事分野においてプロフェッショナル・サービスを提供しているグローバル企業です。1871年に創業し、ニューヨークを本拠地に、50,000人以上の社員が世界100カ国以上において、様々なクライアントに分析、アドバイス、その他コンサルティング・サービスを提供しています。
MMCは4つの子会社を持ち、年間総収入110億米ドル超の私企業で、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場しています。(証券コード: MMC)
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本件に関するお問い合わせ
マーサー ジャパン株式会社
資産運用コンサルティング部門
竹内 康孝 Yasutaka Takeuchi
+81 3 5354 1461 investment.japan@mercer.com
広報
小原 香恋 Karen Ohara
+81 3 5354 1674(Direct) pr.japan@mercer.com
企業情報
企業名 | マーサージャパン株式会社 |
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代表者名 | 鴨居 達哉 |
業種 | その他サービス |
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