CSR、CSR9100(TM)を発表

Wi-Fi Direct(TM)の可能性を追求し、Wi-Fi Direct対応の新製品の相互接続を推進

CSR plc(英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号:CSR.L、以下、「CSR」)は本日、最新のWi-Fi Direct向けコネクティビティ・プラットフォームである「CSR9100」を発表しました。Wi-Fi Allianceの新しい基準となるWi-Fi Directは、複数のWi-Fiデバイス間での相互接続を可能にする新しい方法を定義・提案するものです。これによって、ユーザは、携帯電話をモバイル・ホットスポットとして簡単に利用でき、デバイスからデバイスへとファイルの共有、または別の3Gデータパイプの使用が可能になります。

CSR9100コネクティビティ・プラットフォームは、最新のBluetooth規格に準拠するともに、Wi-Fi AllianceのWi-Fi Direct認定への必須要件を満たすように設計されています。CSR9100は、Wi-Fi Direct、Bluetooth、Bluetooth low energy、HD Voice(Wideband Speech)をサポートしており、幅広いお客様のニーズに対応しています。

Wi-Fi Direct規格は、2つのオペレーションモードに対応しています。1つ目のモードは、1つのデバイスを「ホットスポット(アクセスポイント)」として機能させ、複数のWi-Fiステーションおよびデバイスの接続を実現し、サービスの共有を可能にします。この機能は、デバイスがWi-Fi経由で接続された複数のステーションと、3Gまたは4Gデータパイプとの共有を可能にし、携帯端末ヘビーユーザの用途に対応します。2つ目のオペレーションモードは、ポイントツーポイントがベースとなっており、アクセスポイントやルーターがない場合でも、Wi-Fiデバイスが「直接接続グループ」を作成し、印刷、同期、コンテンツの共有などを可能にします。この直接かつ迅速なデータ接続のオプションは、ユーザに最大限の利便性を提供します。

通信事業者各社は、ホットスポット機能の重要性を認識しており、すでにその機能に対応する多くのデバイスを発表しています。ホットスポット対応デバイスは、通信業者がデータ通信量や月額料金の増加による収入の増加を達成できるよう支援すると共に、利便性および柔軟性の高い接続方法をエンドユーザに提供します。

CSR、マーケティング最高責任者、Kanwar Chadhaのコメント:
「CSRは、テクノロジを標準化することが、製品の広い普及につながる重要な要素であると常に信じてきました。Wi-Fi Directは、Wi-Fiコネクティビティを更に直感的にすることでユーザ体験を向上するという、当社のビジョンに一致します。CSRは、当社のBluetoothピアツーピア・コネクティビティにおける幅広い経験を発揮して、製品開発者が『新しい基準の円滑な導入』、『製品の市場投入の迅速化』の実現を支援できることを楽しみにしています」

仕様に基づく接続は、典型的なWi-Fiスピードおよび有効範囲で稼動し、WPA2(TM)認定されたセキュリティプロトコルで保護され、Wi-Fiマルチメディア(WMM(R))QoSを含んでいます。Wi-Fi Directは、従来のデバイスにおいて、相互接続性、また「ソフトアクセスポイント」の独自導入では対象外となるセキュリティなどへの包括的なサポートをエンドユーザに提供します。Wi-Fi Directがサポートする「power save」機能は、ハンドセットの動作時間の大幅な延長を実現します。

CSR9100の中核となるのは、CSRのAndroid向けSynergy(SfA)ソフトウェアです。本ソフトウェアは、Bluetooth、FM、Wi-Fi、GPSに対応したAndroid向けのCSRの包括的なプラグアンドプレイ・コネクティビティ・パッケージであり、Bluetooth v3.0 規格に完全準拠しています。SfAは、CSRの最新Wi-Fi Direct対応製品が2.2を含めた最新のAndroidに完全に対応できるよう設計されています。

Wi-Fi Directは、CSRの新しいWi-Fi製品、CSR6030およびCSR6031で対応しています。

CSR9100コネクティビティ・プラットフォーム、CSR6030およびCSR6031製品は、既にCSRの複数の顧客の製品によって採用されています。CSR9100搭載の最終製品は、2011年に出荷される予定です。

CSRについて:
CSRは、多機能コネクティビティとロケーション・プラットフォームを開発・提供するリーディング企業です。CSRのテクノロジ・ポートフォリオには、完全統合型ラジオ、ベースバンド、マイクロコントローラ・エレメントを含むシリコン・プラットフォームの開発を可能にする、Bluetooth、GPS、FM、Wi-Fi(IEEE802.11)、UWB、NFC、その他のコネクティビティ技術が含まれます。CSRのConnectivity Centreは、複合的なワイヤレス・コネクティビティと位置情報検出処理技術とを合理的に統合することで、主なモバイルデバイスにおけるユーザ体験を向上させるよう設計されています。CSRのロケーション・プラットフォームは、量産向けコンスーマ・モバイル・デバイスおよび汎用アプリケーション用のワイヤレス・コネクティビティおよびマルチメディア機能によって補完されています。

主要なコンスーマ製品開発企業は、携帯電話、カーナビ、テレマティクス・システム、ポータブルナビ(PND)、ワイヤレス・ヘッドセット、モバイル・コンピュータ、モバイル・インターネット・デバイス、GPS対応リクリエーション・デバイス、デジタルカメラ、携帯ゲーム機器、その他の幅広い個人用・商用トラッキング・アプリケーションなど、幅広いコンスーマ・モバイル・デバイスにCSRの技術を採用しています。


【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田 学
E−mail:prjp@csr.com

企業情報

企業名 シーエスアール株式会社
代表者名 横山 崇幸
業種 未選択

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