カナダ・オンタリオ州、サムスン物産とのパートナーシップにより 太陽光発電事業で200名の新規雇用を創出 “クリーン・エネルギー経済”の構築をさらに推進

カナダ・オンタリオ州では、このたび、サムスン物産(Samsung C&T Corp.、本社:韓国・ソウル)と SMA ソーラー・テクノロジー社(SMA Solar Technology AG、本社:独・ニエステタール) が、産業用の「ソーラー・インバータ」の製造分野で提携しました。

カナダ・オンタリオ州では、このたび、サムスン物産(Samsung C&T
Corp.、本社:韓国・ソウル)※1と SMA ソーラー・テクノロジー社
(SMA Solar Technology AG、本社:独・ニエステタール)※2 が、
産業用の「ソーラー・インバータ」の製造分野で提携しました。
このインバータは、ソーラー・パネル内に発生したエネルギーを電力
に変換し、配電網での使用を可能にする電気機器です。トロントにある
電子機器製造受託企業(EMS)のセレスティカ社の施設で製造されます。

今回の提携はオンタリオ州政府とサムスン物産とのパートナーシップ
の一環で行われるもので、今回のトロントへの太陽光発電事業の誘致
により、200名の新規雇用が創出されます。これまでも、同社との
パートナーシップ関係により1,800名の雇用が州内で創出されています。
サムスン物産は州内で総額70億カナダドル(約5,950億円)の投資計画
を予定しており、今回の合意は、それにもとづいて同社がオンタリオ州
で締結した、3番目の製造契約となります。昨年、サムスン物産とその
提携企業は、シーメンス・カナダ社(Siemens Canada)や米パターン・
エナジー社(Pattern Energy)、韓国のCSウィンド社(CS Wind)と
協力関係を結びました。風力発電用タービンのブレード(羽根部分)
の工場を州南部のティルソンバーグ近隣に風力発電タワーの工場を
州南西部のウィンザーに、それぞれ新設するためです。

2009年に「グリーン・エネルギー法(Green Energy Act)」が制定されて
以来、30社以上の太陽光および風力発電装置の企業がオンタリオ州での
操業開始や業務拡張の計画を発表してきました。なかでもSMAソーラー・
テクノロジーは、最大手として業界をリードする存在です。同社は、
サムスン物産に供給するために、カナダを基盤にした産業用ソーラー・
インバータの生産に今回初めて乗り出します。それは、小規模な太陽光
発電プロジェクトに用いられている、オンタリオ製の住宅用ソーラー・
インバータを補完するものです。

オンタリオ州では、州政府の「長期エネルギー計画(Long-Term Energy Plan)」※3 のもと、
石炭火力を脱して、風力、太陽光やバイオ・エネルギー
など再生可能エネルギーによる発電へと切り替えが進められています。
クリーンで信頼性の高い最新式の電力システムへ移行することで、
家庭や職場の明かりを絶やすことなく、将来性の高い数多くの雇用
が新たに創出されます。

オンタリオ州政府エネルギー省のブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)
大臣は、「オンタリオ州は、電力システムの変革と最新化の推進により、
クリーン・エネルギー関連の投資誘致において世界をリードしています。
現在、クリーンな空気をもたらすための強固でかつ信頼性のあるシステム
を構築すべく邁進しています。この取り組みは、私たちの家族、企業
そして未来の世代のためのみならず、家計負担の軽減にもなります」
と語っています。 

また、サムスン物産の上級執行副社長(Senior Executive Vice President)、
Cheol-Woo Lee氏は、「サムスンにとってカナダは非常に重要な市場であり、
私どもは、グリーン・エネルギーや関連産業に対する、オンタリオ州の
強力な取り組みを支援しています。今回、ソーラー・インバータの製造
に関してSMA社と合意に至り、カナダ・オンタリオ州や北米で成長を続ける
太陽光発電市場に貢献できることを喜ばしく思います。2010年1月に、
韓国コンソーシアムとオンタリオ州政府は、来るべき世代のための雇用
とクリーン・エネルギーを創出すべく、『グリーン・エネルギー投資
協定(Green Energy Investment Agreement)』という歴史的な協定
を締結しました。今回の合意は、その協定において重要な節目の一つ
となるものです」と語っています。

関連情報:
・2010年末時点で、オンタリオ州のグリーン・エネルギー法の後押し
により創出された雇用数は13,000名、同州に誘致した民間投資額は
数十億カナダドルに上ります。
・オンタリオ州では、景気後退で喪失した雇用の93%が回復しています。
・同州の太陽光発電能力はカナダ国内トップで、州南部のサーニア
では世界最大の太陽光発電所 (solar photovoltaic farm) を操業
しています。
・同州では、4,800件を超える小規模太陽光発電プロジェクトが稼働
しています。
・オンタリオ州の「長期エネルギー計画」では、風力、太陽光、
バイオ・エネルギーなどの再生可能エネルギーによる電力供給の500%増、
発電量にして10,700メガワットまでの増加を目指しています。


※1 サムスン物産
サムスングループの母体企業。1938年の創業。商事部門と建設部門を
主要事業として展開しています。商事部門のエネルギー・環境分野
では、太陽光・風力等の再生エネルギー発電事業を行っています。
ウェブサイト:
http://www.samsung.com/jp/aboutsamsung/corporation/company/basic.html

※2 SMA ソーラー・テクノロジー社
SMAグループの親会社。ソーラー・インバータの開発・製造・販売を
行っており、こうしたインバータのメーカーとしては世界最大手。
太陽光発電関連設備のモニタリング・システムも取り扱っています。
ウェブサイト: http://www.sma.de/en/home.html 

※3 オンタリオ州のエネルギー計画(Ontario’s Energy Plan-Building Our Clean Energy Future)
2010年11月に州政府エネルギー省が発行した今後20年間のエネルギー計画。
2010年〜2030年の間でエネルギー需要が約15%増加するという予測のもと、
クリーン・エネルギーに依拠した経済に移行するための各種の計画を策定
しています。2014年までの石炭火力発電所の全廃、バランスの取れた
クリーン電力源構成の開発(原子力発電は50%を確保しつつ、風力、
太陽光、バイオ・エネルギーなどの再生可能エネルギー源による州内
電力供給を現在の3%から2018年には13%に増大させるなど)、電力固定
価格買取制度(Feed-In-Tariff)の継続実施、クリーン・エネルギー
分野で5万人の雇用創出などを目指しています。

エネルギー計画のレポート(英語)は下記よりダウンロード可能です。
ダウンロードページ(英語): http://www.mei.gov.on.ca/en/energy/ 
レポート(英語): http://www.mei.gov.on.ca/en/pdf/MEI_LTEP_en.pdf 

為替レートは1カナダドル=85円で計算。


■オンタリオ州について
オンタリオ州はグローバルビジネスにおける北米地域の拠点として
発展してきました。日本はオンタリオ州にとって重要な投資・貿易
相手国となっています。オンタリオ州への海外直接投資額(Foreign
Direct Investment)のうち、日本からの投資額が約9%を占めます。
オンタリオ州に拠点を持つ日本企業は現在100社を超え、2万人以上
の現地雇用の創出に貢献しています。自動車産業では、Toyota Motor
Manufacturing, Canada, Inc.が、ケンブリッジ地域とウッドストック
地域で工場生産を行っています。デジタル・メディア産業では、
TECMO KOEI CANADAやCAPCOM INTERACTIVE CANADAが州都トロントに制作・
開発拠点を置いています。

オンタリオ州政府サイト: http://www.gov.on.ca/

オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic Development
and Trade)サイト:
http://www.InvestinOntario.com

■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing
Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・
投資促進を図る目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発貿易省
(Ministry of Economic Development and Trade)によって、開設
されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ
企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深める
など、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、
日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。

URL: http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/en/Pages/imc_japan.aspx

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オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX: 03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca 

プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp 

企業情報

企業名 株式会社トークス
代表者名 平田 宏
業種 その他サービス

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