茶室での道具組み、実際の点前を通して歴史的名品の美を堪能する『名碗を観る』
茶の湯の究極、美の真髄を体現する名碗・名品のみを収録 斯界の権威、林屋晴三さんが、小堀宗実さん、千 宗屋さんとともに 国宝3碗、重要文化財7碗を含む22の名碗を語り合う『名碗を観る』
株式会社世界文化社(東京都千代田区)は、その場に同席しているかのような
臨場感溢れるヴィジュアルで、名碗に肉迫する『名碗を観る』を刊行。
二度とは実現不可能な、名品茶道具との取り合わせで、
数寄者・林屋晴三さんの心眼が選んだ、究極の名碗22点を紹介します。
斯界の権威、林屋晴三さんが、小堀宗実さん、千 宗屋さんとともに
国宝3碗、重要文化財7碗を含む22の名碗を語り合う『名碗を観る』。
千 宗屋さんは
「茶の道具、数ある美術工芸品の中で、茶碗ほど我々の心を惹きつけ、
かつ身近なものはない。
茶席においては亭主自ら持ち出し心を込めて茶を点じ、
客もまた進み出てこれを受け取り、両の掌に包んで心静かに一碗を服する。
濃茶ならばこれをさらに一座の連客が共有し、その手から手へと渡る。
やがて茶が飲み干されると、緑色の薄い被膜に覆われた見込みがその様を現し、
客はこれを再び手にしげしげと観照し、
さらに亭主によって清められ各々の鑑賞に供される。
数ある茶道具の中でも、ことほどさように時間をかけて手に取られ、
さらに唇に触れる道具は茶碗をおいて他にあるまい。
それはまさしく“近き道具”であり、数寄風流の友として
なくてはならない存在の証といえる」
と言います。
本書はその茶碗の中でも、長い歴史の中、
数々の名だたる茶人の手を経て声価を高め、不動の地位を得た「名碗」から、
特に桃山時代・千 利休以来の侘び数寄の美意識にかなったものを
楽、美濃や京焼の和物、高麗茶碗の中から任意に22碗を選択。
それらはいずれも八十余年の人生を今もって陶磁器研究、
わけても茶の湯碗の研究と現代の数寄の茶を模索している
林屋晴三さんの自由な審美眼によって選び抜かれたものです。
美術館や図録でしか見られない貴重な名碗の数々が、
茶室で茶道具と組み合わされ、
一流の茶人により実際に使用されている様を堪能。
正面からはもちろん、高台や碗の内面など、林家晴三さんの視線を通して
観ているかのように、茶碗を隅々まで拝見できる写真となっています。
茶の湯者3名の貴重な数寄対談を収録し、名碗を観る静謐なひとときを共有、
享受できる一冊です。
本書に収録されている名碗(掲載順)
●楽と光悦の茶碗
無一物(重要文化財)
ムキ栗
升
時雨(重要文化財)
乙御前
不二山(国宝)
●和物茶碗
卯花墻(国宝)
蓬萊山
絵唐津菖蒲文茶碗(重要文化財)
深山路
色絵鱗波文茶碗
蔦の細道
●高麗茶碗
老僧
細川(重要文化財)
古堅手雨漏(重要文化財)
蓑虫(重要美術品)
毘沙門堂(重要文化財)
隼
花曇
橘
布引
喜左衛門井戸(国宝)
林屋晴三 (はやしや ・ せいぞう)
1928年京都府生まれ。東京国立博物館次長を経て、現在同館名誉館員。
穎川美術館理事長、菊池寛実記念智美術館館長。
少年の頃から茶の湯に魅せられ、長年、日本陶磁史における
茶の湯文化の体系化に尽力してきた。2007年織部賞受賞。
現代作家の器による茶会も定期的に開催するなど
現代の茶具の魅力を伝えることに心を傾ける。
茶碗や茶道具に関する著書、編著書多数。
小堀宗実 (こぼり ・ そうじつ)
1956年東京都生まれ。遠州茶道宗家13世家元。
学習院大学法学部を卒業後、桂徳禅院にて禅の修行を積み
「宗以」の号を拝受し、副家元に就任。
2000年大徳寺管長より「不傳庵・宗実」を拝受。2001年家元を継承。
海外文化交流や子どものための茶道講座など、遠州流のみならず、
茶道界全般の発展向上に尽力中である。
著書に『茶の湯の不思議』『茶の湯の宇宙』など。
千 宗屋 (せん ・ そうおく)
1975年京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。
慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了
(中世日本絵画史)。2003年次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。
斎号随縁斎。現代美術など異分野とのコラボレーションに
精力的に取り組む一方、2008年には文化庁文化交流使として
欧米で広く茶の湯と日本美術を紹介。
著書に『茶 利休と今をつなぐ』など。
撮影/小野祐次 (おの ・ ゆうじ)
1963年福岡県生まれ。写真家。1986年大阪芸術大学卒業後、渡仏。
パリを拠点に世界各地で写真を撮り続ける。
シリーズ作「建築家エクトール・ギマール」「消える名画」
「ルミネセンス」など。2005年アルル国際写真フェスティバル招待作家。
『名碗を観る』
林屋晴三
小堀宗実 千 宗屋
B5変型判●248ページ●
定価5,985円(税込)
2011年10月発売
発行 世界文化社
http://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/11902.html
お問い合わせ先
株式会社 世界文化社
メディアプロモーション部 中村
Phone : 03-3262-5153
Fax : 03-3262-5435
media@sekaibunka.co.jp
www.sekaibunka.com
臨場感溢れるヴィジュアルで、名碗に肉迫する『名碗を観る』を刊行。
二度とは実現不可能な、名品茶道具との取り合わせで、
数寄者・林屋晴三さんの心眼が選んだ、究極の名碗22点を紹介します。
斯界の権威、林屋晴三さんが、小堀宗実さん、千 宗屋さんとともに
国宝3碗、重要文化財7碗を含む22の名碗を語り合う『名碗を観る』。
千 宗屋さんは
「茶の道具、数ある美術工芸品の中で、茶碗ほど我々の心を惹きつけ、
かつ身近なものはない。
茶席においては亭主自ら持ち出し心を込めて茶を点じ、
客もまた進み出てこれを受け取り、両の掌に包んで心静かに一碗を服する。
濃茶ならばこれをさらに一座の連客が共有し、その手から手へと渡る。
やがて茶が飲み干されると、緑色の薄い被膜に覆われた見込みがその様を現し、
客はこれを再び手にしげしげと観照し、
さらに亭主によって清められ各々の鑑賞に供される。
数ある茶道具の中でも、ことほどさように時間をかけて手に取られ、
さらに唇に触れる道具は茶碗をおいて他にあるまい。
それはまさしく“近き道具”であり、数寄風流の友として
なくてはならない存在の証といえる」
と言います。
本書はその茶碗の中でも、長い歴史の中、
数々の名だたる茶人の手を経て声価を高め、不動の地位を得た「名碗」から、
特に桃山時代・千 利休以来の侘び数寄の美意識にかなったものを
楽、美濃や京焼の和物、高麗茶碗の中から任意に22碗を選択。
それらはいずれも八十余年の人生を今もって陶磁器研究、
わけても茶の湯碗の研究と現代の数寄の茶を模索している
林屋晴三さんの自由な審美眼によって選び抜かれたものです。
美術館や図録でしか見られない貴重な名碗の数々が、
茶室で茶道具と組み合わされ、
一流の茶人により実際に使用されている様を堪能。
正面からはもちろん、高台や碗の内面など、林家晴三さんの視線を通して
観ているかのように、茶碗を隅々まで拝見できる写真となっています。
茶の湯者3名の貴重な数寄対談を収録し、名碗を観る静謐なひとときを共有、
享受できる一冊です。
本書に収録されている名碗(掲載順)
●楽と光悦の茶碗
無一物(重要文化財)
ムキ栗
升
時雨(重要文化財)
乙御前
不二山(国宝)
●和物茶碗
卯花墻(国宝)
蓬萊山
絵唐津菖蒲文茶碗(重要文化財)
深山路
色絵鱗波文茶碗
蔦の細道
●高麗茶碗
老僧
細川(重要文化財)
古堅手雨漏(重要文化財)
蓑虫(重要美術品)
毘沙門堂(重要文化財)
隼
花曇
橘
布引
喜左衛門井戸(国宝)
林屋晴三 (はやしや ・ せいぞう)
1928年京都府生まれ。東京国立博物館次長を経て、現在同館名誉館員。
穎川美術館理事長、菊池寛実記念智美術館館長。
少年の頃から茶の湯に魅せられ、長年、日本陶磁史における
茶の湯文化の体系化に尽力してきた。2007年織部賞受賞。
現代作家の器による茶会も定期的に開催するなど
現代の茶具の魅力を伝えることに心を傾ける。
茶碗や茶道具に関する著書、編著書多数。
小堀宗実 (こぼり ・ そうじつ)
1956年東京都生まれ。遠州茶道宗家13世家元。
学習院大学法学部を卒業後、桂徳禅院にて禅の修行を積み
「宗以」の号を拝受し、副家元に就任。
2000年大徳寺管長より「不傳庵・宗実」を拝受。2001年家元を継承。
海外文化交流や子どものための茶道講座など、遠州流のみならず、
茶道界全般の発展向上に尽力中である。
著書に『茶の湯の不思議』『茶の湯の宇宙』など。
千 宗屋 (せん ・ そうおく)
1975年京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。
慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了
(中世日本絵画史)。2003年次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。
斎号随縁斎。現代美術など異分野とのコラボレーションに
精力的に取り組む一方、2008年には文化庁文化交流使として
欧米で広く茶の湯と日本美術を紹介。
著書に『茶 利休と今をつなぐ』など。
撮影/小野祐次 (おの ・ ゆうじ)
1963年福岡県生まれ。写真家。1986年大阪芸術大学卒業後、渡仏。
パリを拠点に世界各地で写真を撮り続ける。
シリーズ作「建築家エクトール・ギマール」「消える名画」
「ルミネセンス」など。2005年アルル国際写真フェスティバル招待作家。
『名碗を観る』
林屋晴三
小堀宗実 千 宗屋
B5変型判●248ページ●
定価5,985円(税込)
2011年10月発売
発行 世界文化社
http://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/11902.html
お問い合わせ先
株式会社 世界文化社
メディアプロモーション部 中村
Phone : 03-3262-5153
Fax : 03-3262-5435
media@sekaibunka.co.jp
www.sekaibunka.com
企業情報
企業名 | 株式会社世界文化社 |
---|---|
代表者名 | 鈴木美奈子 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
株式会社世界文化社の
関連プレスリリース
-
女優 室井滋さんが消費税増税前に買ったモノを続々披露! 「鵜の目 鷹の目 ウリオの目~ウリオと室井滋のブログ~」にて3/18より公開!
2014年3月18日 14時
-
ソメイヨシノの由来は?累計7万部突破の人気シリーズ最新刊 『街路樹の呼び名事典』 2014年3月3日発売。
2014年3月3日 16時
-
世界文化社 “家庭画報 写真館”サービス3月1日よりスタート
2014年3月3日 12時
-
長寿研究のスペシャリスト 白澤卓二教授による、江戸時代から続く日本人の「養生」7つのポイント!!
2014年2月20日 9時
株式会社世界文化社の
関連プレスリリースをもっと見る