松谷化学工業、第66回日本栄養・食糧学会大会総会において 「希少糖の実用化展開」についてランチョンセミナーを共催

松谷化学工業株式会社
ニュースリリース
2012年4月26日
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松谷化学工業、第66回日本栄養・食糧学会大会総会において
「希少糖の実用化展開」についてランチョンセミナーを共催

座長に桑原正章京都大学・秋田県立大学名誉教授、講演は徳田雅明香川大学医学部教授

一般演題プログラムでは、「成熟したラットにおける希少糖「D-プシコース」と「希少糖含有シロップ」の抗肥満作用」について香川大学との共同研究結果を発表
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でん粉加工と機能性食品素材の総合メーカー 松谷化学工業株式会社（本社：兵庫県伊丹市 代表取締役社長：松谷晴世　以下、松谷）は、2012年5月19日、第66回日本栄養・食糧学会大会（会場：東北大学　会期：5月18日～20日）において、「産学官連携が産んだ希少糖の実用化展開－抗糖尿病・抗肥満効果を中心に」と題したランチョンセミナーを第66回日本栄養・食糧学会と共催します。本ランチョンセミナーの会場は、東北大学川内北キャンパスのD会場、開催時間は、12時から13時までを予定しています。座長は、京都大学および秋田県立大学の桑原正章名誉教授、講演は、香川大学医学部教授であり希少糖研究センター長の徳田雅明教授が行います。なお、本ランチョンセミナーの事前参加申し込みは、大会ホームページ（http://eishok66.umin.jp/luncheon.html）より5月9日正午まで受け付けています。

また、本大会の一般演題プログラムでは5月20日、香川大学農学部松尾達博教授と当社研究所の希少糖（レアシュガー）研究チームの共同研究で、希少糖の一種であり、ノンカロリーで甘味度が砂糖の7割程度の「D-プシコース」と、D-プシコースなどの希少糖を含む「希少糖含有シロップ」の成熟したラットにおける抗肥満作用について研究結果を発表します。

本ランチョンセミナー概要は下記のとおりです。
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【ランチョンセミナー名】第66回日本栄養・食糧学会大会総会 ランチョンセミナー4
「産学官連携が産んだ希少糖の実用化展開－抗糖尿病・抗肥満効果を中心に」
【日時】5月19日（土） 12:00～13:00
【会場】東北大学川内北キャンパスD会場
【座長】 桑原 正章（京都大学名誉教授、秋田県立大学名誉教授）
【講演】 徳田 雅明（香川大学医学部教授）
【共催】第66回日本栄養・食糧学会、松谷化学工業株式会社
【定員】150名
【セミナー要旨】
・産学官連携による機能性食品の開発と事業化
・ぶどう糖、果糖から作られる機能性糖質「希少糖」とは
・糖で糖尿病を予防する！？「D-プシコース」の効果
・次世代の糖「D-アロース」の可能性
・予防医学と機能性食品-「希少糖含有シロップ」


香川大学と松谷による、本大会一般演題プログラムでの研究発表概要は下記のとおりです。
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【演題名】
「成熟したラットにおける希少糖含有シロップおよびD-プシコースの抗肥満作用」

【日時】 5月20日（日） 15時18分～15時30分

【会場】東北大学川内北キャンパス F会場（B103）

【プログラム番号】　3F-05p

【発表者】山田貴子（松谷化学工業研究所）

【目的】
異性化糖（HFCS）とは、デンプンを糖化したのち酵素により異性化して作られるブドウ糖と果糖の混合液糖のことです。一方で、HFCS を更に異性化することによってD-プシコース、D-アロースなどの希少糖を含む異性化糖（希少糖含有シロップ）が得られます。私たちはこれまでに希少糖含有シロップがHFCSに比べて、成長期の肥満および非肥満ラットの体脂肪蓄積を抑制することを、第64と第65回日本栄養・食糧学会大会において既に報告していますが、本研究では、成熟したラットにおいても希少糖含有シロップおよびD-プシコースによる抗肥満効果が認められるか検討を行いました。

【方法】
16週齢Wistar系雄ラット48匹をHFCS群、希少糖含有シロップ群、高ショ糖‐セルロース（HSUC）群、高ショ糖‐プシコース（HSUP）群、スターチ‐セルロース（STC）群、スターチ‐プシコース（STP）群に分け、HFCS群および希少糖含有シロップ群には40％のHFCSおよび希少糖含有シロップを添加した飼料、HSUC群およびSTC群には5％セルロース、HSUP群およびSTP群には5％D-プシコースを添加した飼料を8週間摂取させました。そして飼育終了後、血液および内臓組織を摘出し、検査・分析を行いました。

【結果】
体重増加量、食餌効率および腹腔内脂肪組織重量は、HFCS群に比べて希少糖含有シロップ群で有意に低く、HSUCおよびSTC群に比べてHSUPおよびSTP群で有意に低値を示しました。レプチン濃度は、HFCS群に比べて希少糖含有シロップ群で有意に低く、STC群に比べてSTP群でも有意に低値を示したが、HSUC群とHSUP群の間に差は認められませんでした。

【結論】
以上の結果から、成熟したラットにおいても希少糖含有シロップおよびD-プシコースによる抗肥満効果が確認され、体脂肪が気になる成人においても効果を示す可能性が示唆されました。

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「第66回日本栄養・食糧学会大会」についての詳細は、
学会ホームページ：http://eishok66.umin.jp/index.html　を参照ください。




希少糖について：
松谷は、2004年以来、香川大学と共同で新たな自然の糖である「希少糖」（レアシュガー）の研究を行ってきました。希少糖は、自然界に微量しか無い、希少な単糖ですが種類は多く、50種以上存在します。近年、香川大学ほか研究機関による希少糖の大量生産技術の確立により研究が進み、様々な生理活性が発見されました。特に、希少糖の一種である、ノンカロリーで甘味度が砂糖の7割程度の「D-プシコース」には、食後血糖上昇抑制作用、内臓脂肪蓄積抑制作用が認められています。また、「D-アロース」には抗酸化作用、血圧上昇抑制作用などの生理活性があり、医薬品や機能性食品あるいは化粧品などへの応用開発が進められています。

松谷では、様々な希少糖に関する研究を進めており、希少糖の抗肥満、抗糖尿病、抗動脈硬化、抗酸化、アンチエイジングなどをはじめとする様々な作用を解明し、人類への大きな寄与が期待される希少糖の普及へ向けてこれからも、一層の努力を続けます。



松谷化学工業株式会社（www.matsutani.co.jp）について：
松谷化学工業株式会社（本社：兵庫県伊丹市北伊丹5-3　代表取締役社長：松谷晴世）は、でん粉加工と機能性食品素材の総合メーカーとして、加工でん粉や難消化性デキストリンをはじめとする食物繊維等の製造・販売、希少糖および関連製品の研究開発・製造、販売を行っています。当社は、でん粉加工のパイオニアとして、新しい機能を有するでん粉やその分解物など食品製造に不可欠な機能性の高い素材を多岐にわたり研究開発を行っており、お客様のニーズにお応えする「手軽で」「美味しい」「体に良い」加工食品を創造するための機能と、「安全」「安心」「安定」した品質を持つ食品素材「食用でん粉」「加工でん粉」「澱粉分解物」を提供いたします。