海外人材採用後のミスマッチを解消

一般社団法人日本留学生支援機構jfo（大阪市中央区）は、2013年10月から本格的に海外人材の採用を検討している企業向け採用支援事業を展開する。
具体的には、日本留学生支援機構jfoを通じて企業が採用した海外人材の入社後のフォローを、一定期間徹底的に行うというもの。同機構は、既に学校法人と連携した海外留学生向け就職支援講義などを展開しており、講義を通じて日本企業ならではの文化、慣習を理解している海外人材の育成に力を入れている。

企業の海外人材採用ニーズは、今後製造業だけでなく、サービス業も海外への事業展開が一層増加することは間違いのないと同機構は見ている。一方で、企業組織での適応性を採用要件として判断することが多い日本の企業にとっては、その組織適応力を十分に理解していない海外人材の採用に躊躇することが多いことも事実である。また海外人材にとっても、留学後そのような日本企業の採用要件を理解するための場も少なく、海外人材が日本企業の採用要件を理解しない中で、就職活動を行っている現状もある。ここに人材の就職活動と企業の採用活動のミスマッチ、課題があると日本留学生支援機構jfoは考えている。

日本留学生支援機構jfoとしては、そのような課題を解決するために、講義を通じて就業意識のある海外人材の育成を学校法人と連携して行い、かつ企業目線で就業意識を醸成するため、講師人はすべて企業経営に従事している者で構成している。単に履歴書や自己PRの仕方を伝えるだけでは、採用企業の課題解決には及ばず、企業がなぜ人材を採用し、何を求めているかという企業視点に立った人材育成が大切と考えている。

日本留学生支援機構jfoは、海外へ進出する企業だけでなく、今後ますます海外から来日する人材が増加し、国内でも海外人材向けビジネスが多様化する中で、それらのビジネスを担う海外人材の採用は、これからの企業にとって必須であると考えている。その起点となる人材育成を徹底することで、企業のこれからの事業展開を海外人材採用支援の観点からサポートしていきたいと考えている。