「つくろい東京ファンド」は社会問題に取り組む8団体と協働、緊急宿泊支援と調査を目的とした「東京アンブレラ基金」を設立。3/28よりクラウドファンディングも開始。
生活困窮者支援に取り組む一般社団法人つくろい東京ファンド( https://tsukuroi.tokyo/ )は、このたび多様な社会問題解決に取り組む8団体と協働し、広い意味でホームレス状態におかれた方に対する緊急宿泊支援の費用助成と、横断的な問題分析を目的とした「東京アンブレラ基金」を設立いたします。都内で1.6万人いるとも推定されるさまざまな背景を抱えた「今夜、行き場のない人」に暖かな宿を提供し、また潜在化する問題を広く可視化することで誰も路頭に迷わせない社会を実現します。また基金の初期資金獲得のため、本日(3月28日)よりクラウドファンディングもおこないます。
●広い意味での「ホームレス状態」におかれた人の増加
この十数年の間に官民の支援が広がり、路上や公園などで野宿をしている(多くの人がイメージするような)
ホームレスの人たちは、目に見えて減ってきました
その一方で、「都内のネットカフェから『食べるものがありません』とメールする30代の若者」のような、不安定な居所を転々とせざるを得ない「見えにくいホームレス状態」の人からのSOSが、支援の現場で目につくようになりました。
また、近年広がってきた、さまざまな分野で困難を抱える方々を支える民間の活動の現場・ホームレス支援とは別の分野で対人援助を続けてきた民間団体のもとにも「安定した住まいを失った人たちからのSOSが届く」という事態が広がりつつあります。
どの団体の相談現場でも広い意味のホームレス状態にある人たちが見られるようになってきたのです。
一方で、それらは個別の問題として社会の中で分断され、横断的な現象として捉えるような試みはなされていません。
●緊急宿泊支援(ホテル代の支給など)ニーズの増加も
これらのSOSに対応するため、それぞれの分野で支援活動を続けている民間団体は、必要に応じてネットカフェやビジネスホテルの宿泊費の支給、無料で宿泊できるシェルターの提供などを行なっています。
しかしながら、それぞれの民間団体のたゆまぬ努力にも関わらず、現実のニーズに対して充分にリソースが足りているとは言えない現状が広がってきています。
反面、こういった緊急時の即応的な支援は公的な資金を得られにくく、それぞれの団体の財政を圧迫しています。
そのため、「当面の間、相談者に路上生活で我慢してもらう」というケースも出てきてしまっています。
●「東京アンブレラ基金」で解決します
広い意味での「ホームレス状態」の人の増加。それに伴う緊急宿泊支援(ホテル代支給など)ニーズの広がり。さまざまな社会問題を横断的に捉える必要性。
それらの課題を解決するため、このたび「つくろい東京ファンド」では、さまざまな社会問題に取り組み、緊急時の宿泊支援を行なっている複数の団体とともに、緊急支援の実績に応じて資金提供を行なう「基金」を設立します。
●基金の仕組み
協働団体がそれぞれの活動の中で、行き場のない人に対して緊急宿泊支援を実施。
その実績に応じて、基金よりひとりあたり一泊3,000円を拠出します。
その後、各協働団体より使用実績などを基金側へフィードバックしていただきます。
そしてフィードバックしていただいた情報をもとに問題を分析し、解決のためのアドボガシー(政策提言)へつないでいきます。
●協働団体のご紹介
・NPO 法⼈TENOHASI http://tenohasi.org/
・⼀般社団法⼈Colabo https://colabo-official.net/
・認定NPO法⼈難⺠⽀援協会 https://www.refugee.or.jp/
・LGBTハウジングファーストを考える会・東京 https://lgbthf.tokyo/
・NPO法⼈豊島⼦どもWAKUWAKU ネットワーク https://toshimawakuwaku.com/
・避難の協同センター https://hinan-kyodo.org/
・NPO法⼈ ⼈⾝取引被害者サポートセンター ライトハウス https://lhj.jp/
・ARCH(調査協⼒)https://archcd.wixsite.com/arch
●クラウドファンディングの開始
本基金の初期資金獲得と問題周知を目的として、3月28日から6月15日までクラウドファンディングをおこないます。
「今夜、行き場のない人」を路頭に迷わせないため、団体の枠を越えた基金を作りたい!- クラウドファンディングCAMPFIRE
https://camp-fire.jp/projects/view/127236
●スケジュールについて
基金の本格運用は6月の本クラウドファンディング終了後を予定していますが、期間中である2019年5月のゴールデンウィークは異例の10連休となることが予定されています。
これだけ祝日が続くと、年末年始と同様、日雇い(日払い)で生計を立てている方が仕事を一時的に失い困窮したり。また福祉事務所など公的な支援機関もお休みとなるため相談先もなく、行き場を失い、路上に押し出される方が一定数いらっしゃることが予想されます。
それらを見過ごすことは出来ないので、連休中は協働団体と連携し、基金の先行テスト運用をおこなう予定です。
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一般社団法人つくろい東京ファンドについて
一般社団法人つくろい東京ファンドは、2014年6月、「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をおこなってきた複数の団体のメンバーが集まり設立。現在都内14箇所の住まいを失った方を対象としたシェルターの運営、空き家を利用した若者向けシェアハウス、元路上生活経験者などが働くカフェやこども食堂など、さまざまなプロジェクトを展開。
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企業情報
企業名 | 一般社団法人つくろい東京ファンド |
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代表者名 | 稲葉剛 |
業種 | その他サービス |