A10ネットワークス、AXシリーズの最新バージョン「ACOS 2.7.0」を発表〜セキュリティや仮想化機能を強化し、200以上の新機能を追加〜

コンピュータ・通信機器

A10は、AXシリーズ向け独自OS、ACOS(Advanced Core Operating System)の最新バージョン「ACOS 2.7.0」を発表します。本バージョンでは、セキュリティや仮想化機能を強化した他、200以上の新機能を追加しています。

A10ネットワークス株式会社(本社：東京都港区、代表取締役社長兼CEO　ヴァイスプレジデント南APAC：小枝逸人、以下A10)は、アプリケーションネットワーキングプラットフォームAXシリーズ向けオペレーティングシステムであるACOS(Advanced Core Operating System)の最新バージョン「ACOS 2.7.0」を発表します。
ACOS 2.7.0は、最新のSSL高速化ハードウェアをサポートしたことで、2048ビット以上の鍵長におけるパフォーマンスを大幅に強化しました。加えて、サードパーティセキュリティ製品と連携してクライアントのSSL暗号化通信内容の検査を実現する「SSLインターセプト機能」を新たに追加しています。仮想化関連では、A10の仮想ADC製品SoftAXにおけるCitrix XenおよびKVMのサポートや、SoftAXの専用ハードウェアである「AX-Vアプライアンス」の発売が含まれており、クラウド環境への対応も強化されています。
ACOS 2.7.0の主な特長は以下の通りです。
○セキュリティ機能の強化
・最新のSSL高速化ハードウェアをサポート
SSL2048ビット鍵使用時でも1024ビット鍵とほぼ同等のパフォーマンスを実現。鍵長の拡張によるパフォーマンス劣化を最小化しました。より安全性の高い4096ビット鍵を使用した場合でもハイパフォーマンスな暗号化通信を実現しています。

・SSLインターセプトをサポート
クライアントのSSL暗号化通信を外部へ転送する前に一旦復号化し、平文でサードパーティ製のトラフィック検査装置（ファイアーウォール、UTMアプライアンスなど）に転送した後、再び暗号化することで、SSL通信でも通信内容を検査することが可能になります。SSL通信を介したウイルスの侵入防御や情報漏えいの防止を実現します。

・DNSアプリケーションファイアーウォール機能の拡張
aFleXスクリプト言語（※1）のサポートにより、DNSに関連した動作で、従来よりも詳細なポリシー設定を可能にします。

○仮想化／クラウド対応の強化

・SoftAXでXen、KVMのサポート追加
SoftAXで従来のVMwareに加え、Citrix XenとKVMに対応。任意のハイパーバイザーを選択可能になり、柔軟にマルチテナント環境を実現できるようになります。また、SoftAXは最高8 Gbpsのスループットを実現しており、現在市場で提供されている仮想ADCとして最高のパフォーマンスを提供します(※2)。

・AX –Vアプライアンス AX-V 3000-11-GCFの発売：
AX-Vは、SoftAX専用のハードウェアアプライアンスです。仮想ADC用に最適化された専用ハードウェアのため、汎用サーバーを使用する場合と異なり、SSLアクセラレーションなどのハードウェア処理をSoftAXでも利用可能です。

○その他の機能強化

・AX 3530でADC機能をサポート
ACOS 2.7.0にアップグレードすることにより、既存製品AX 3530でADC機能を利用可能
・TLS 1.2サポート：TLS v1.1、TLS v1.2の暗号化アルゴリズムをサポート
・DNSSEC機能：DNSSEC鍵署名の拡張とDNSSECテンプレートをサポート

※1: aFleXスクリプティングの詳細は下記のウェブサイトを参照ください。　　http://www.a10networks.co.jp/products/axseries/aflex.html
※2： 2012年10月現在。弊社調べ。

米国A10 Networks, Inc.の創設者兼CEOのLee Chenは次のように述べています。「AXシリーズのACOSは、極めてスケーラブルで柔軟、かつ効率的なプラットフォームで、お客様のコスト削減と複雑さを軽減しつつ、ビジネス課題を解決に導きます。ACOS 2.7.0で追加された200以上の新機能と最新のアプリケーションネットワーキング・ソリューションは、インターネットで提供するコンテンツやサービスの高速化と最適化、そしてセキュリティを実現します」。

■提供開始時期
ACOS 2.7.0は、弊社Webサイトより即日ダウンロード可能です。
既存のAX 3530製品をお使いのお客様は、ACOS2.7.0にアップグレードすることで、ADC機能を追加料金なしで利用できます。
AX-V 3000-11-GCFは、2012年12月3日より提供を開始します。

■ACOS 2.7.0関連情報
ACOSバージョン2.7.0に関する詳細は、下記のWebページをご覧ください。
http://www.a10networks.co.jp/products/axseries/270.html