ひとりの、みんなの「本を読みたい!」をカタチに - 岩手県の仮設住宅団地を本を積んで巡回している移動図書館活動で届いた声
2011年7月より、岩手県陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町で「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を実施しています。2週間に一度同じ場所にうかがい、一人5冊まで借りることができます。「生活のために必要な情報が載っているから」とよく借りられる本のジャンルを紹介します。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下SVA)は、2011年7月より、図書館が壊滅的な被害を受けた陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町の仮設住宅団地に本を積んだ車で巡回する「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を実施しています。2週間に一度同じ場所にうかがい、一人5冊まで借りることができます。「生活のために必要な情報が載っているから」とよく借りられる本のジャンルを紹介します。
■料理
震災前は一軒家に大家族で住んでいた方たちも、仮設住宅に移る際、家族がバラバラになるケースが多く見られます。
「ひとり暮らしになったので、一人分の料理を作らなければいけなくなった」。
「買い物に行くのが辛いので、保存食を」という声が聞かれます。
「料理はしなくなると、億劫になってしまう」避難所の時は炊き出しを受けていたので、料理をしなくなった方が、仮設住宅に移ったあとで料理をする習慣を戻すために借りられるケースも。
また健康食や簡単にできるレシピの本も人気です。「中華レシピ(点心)の本ないですか? 昔、飲食店をやっていたのでまた見たいな思って」という方も。
■手芸
仮設住宅にひとりでいると、不安になる、何か手を動かして気を紛らわせたいとおっしゃる方もいます。
かぎ針の本を借りていた方が、「やっと出来上がったから本返すね」と、完成したばかりのパイナップル編みと一緒に移動図書館にこられました。「これもらってくれる?いろいろ作っては知り合いにあげているのよ」と編んだ作品をプレゼントしてくれました。
「去年は支援物資をもらってばかりだから、今はお礼を伝えたいし、プレゼントをしたい」という声も聞かれます。
■住宅
「どこに住むことになるのか」は、誰もが一番不安に思っている話題です。住宅に関連する、建築や日曜大工の本が借りられます。また家を失った方は住宅ローンの問題も不安材料のひとつで、ローン仕組みなどについての本へのリクエストがあります。
「今すぐではないけども、家を建てる時のために、家相とかを見て、家を建てる際の資料になればと思います」と、家相や風水の本を読み研究したいという声も。
■園芸
「以前から興味があったガーデニングを仮設住宅でやりたい」、「共同で畑をやることになった」ということで、園芸の本も人気があります。「物資で園芸キットが配布されたが、どうやってちゃんと育てるか知りたい」と、配布された支援物資を生かす情報も本が届けています。
■字の大きい本
「小さい字は読むのが辛い」という声にお答えして大活字本を用意しています。また、詩や文字の少ない本もよく借りられます。
■震災関連
今年に入り震災前後の写真や体験記のリクエストも入るようになりました。震災が起こった直後「避難所から外に出られなかった」、「停電でテレビが見られなかった」と、自分に起きたことを振り返りたいという方がおられます。中越沖地震などの過去の震災記を見て、復興の足がかりを探したいと思っていらっしゃる方もいます。ただまだ写真は見たくないとおっしゃる方も。
■手紙の書き方や辞書
ご支援を届けてくれた人に、お礼の手紙を書きたい。
■日本地図
日本中からくるボランティアさんの地元がどんなところか知りたい。
収納、開業、旅行、法律、ペットの本もよく借りられます。
「大好きな小説家がいて、津波で全部流れちゃったからまた読みたい」と小説家の名前を挙げられる方もいます。
これからも雪の日も、雨の日も本を積んで岩手を走っていきます。
▽いわてを走る移動図書館プロジェクトのHP
http://sva.or.jp/iwate/
12月26日まで【岩手県沿岸部に移動図書館車を走らせるプロジェクト】支援キャンペーンも実施中
▽キャンペーンサイト
https://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10307
オンライン寄付サイトGive Oneを通じて、図書購入費と移動図書館車運行の募金の呼びかけを行っています。図書は再開した地元の書店を使って購入することで地元の経済にも貢献してまいります。
■料理
震災前は一軒家に大家族で住んでいた方たちも、仮設住宅に移る際、家族がバラバラになるケースが多く見られます。
「ひとり暮らしになったので、一人分の料理を作らなければいけなくなった」。
「買い物に行くのが辛いので、保存食を」という声が聞かれます。
「料理はしなくなると、億劫になってしまう」避難所の時は炊き出しを受けていたので、料理をしなくなった方が、仮設住宅に移ったあとで料理をする習慣を戻すために借りられるケースも。
また健康食や簡単にできるレシピの本も人気です。「中華レシピ(点心)の本ないですか? 昔、飲食店をやっていたのでまた見たいな思って」という方も。
■手芸
仮設住宅にひとりでいると、不安になる、何か手を動かして気を紛らわせたいとおっしゃる方もいます。
かぎ針の本を借りていた方が、「やっと出来上がったから本返すね」と、完成したばかりのパイナップル編みと一緒に移動図書館にこられました。「これもらってくれる?いろいろ作っては知り合いにあげているのよ」と編んだ作品をプレゼントしてくれました。
「去年は支援物資をもらってばかりだから、今はお礼を伝えたいし、プレゼントをしたい」という声も聞かれます。
■住宅
「どこに住むことになるのか」は、誰もが一番不安に思っている話題です。住宅に関連する、建築や日曜大工の本が借りられます。また家を失った方は住宅ローンの問題も不安材料のひとつで、ローン仕組みなどについての本へのリクエストがあります。
「今すぐではないけども、家を建てる時のために、家相とかを見て、家を建てる際の資料になればと思います」と、家相や風水の本を読み研究したいという声も。
■園芸
「以前から興味があったガーデニングを仮設住宅でやりたい」、「共同で畑をやることになった」ということで、園芸の本も人気があります。「物資で園芸キットが配布されたが、どうやってちゃんと育てるか知りたい」と、配布された支援物資を生かす情報も本が届けています。
■字の大きい本
「小さい字は読むのが辛い」という声にお答えして大活字本を用意しています。また、詩や文字の少ない本もよく借りられます。
■震災関連
今年に入り震災前後の写真や体験記のリクエストも入るようになりました。震災が起こった直後「避難所から外に出られなかった」、「停電でテレビが見られなかった」と、自分に起きたことを振り返りたいという方がおられます。中越沖地震などの過去の震災記を見て、復興の足がかりを探したいと思っていらっしゃる方もいます。ただまだ写真は見たくないとおっしゃる方も。
■手紙の書き方や辞書
ご支援を届けてくれた人に、お礼の手紙を書きたい。
■日本地図
日本中からくるボランティアさんの地元がどんなところか知りたい。
収納、開業、旅行、法律、ペットの本もよく借りられます。
「大好きな小説家がいて、津波で全部流れちゃったからまた読みたい」と小説家の名前を挙げられる方もいます。
これからも雪の日も、雨の日も本を積んで岩手を走っていきます。
▽いわてを走る移動図書館プロジェクトのHP
http://sva.or.jp/iwate/
12月26日まで【岩手県沿岸部に移動図書館車を走らせるプロジェクト】支援キャンペーンも実施中
▽キャンペーンサイト
https://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10307
オンライン寄付サイトGive Oneを通じて、図書購入費と移動図書館車運行の募金の呼びかけを行っています。図書は再開した地元の書店を使って購入することで地元の経済にも貢献してまいります。
企業情報
企業名 | 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 |
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代表者名 | 若林恭英 |
業種 | その他サービス |