舞鶴市（京都府）　「ユネスコ世界記憶遺産」登録に向け、舞鶴の引き揚げの史実継承の理解を深めるキャンペーンを首都圏で展開

平成26年1月24日
舞鶴市

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引き揚げのまち・舞鶴市
「ユネスコ世界記憶遺産」登録に向け、首都圏キャンペーンを展開
2月に東京タワーで「特別企画展」、新宿でシンポジウムを開催
3月、舞鶴市が舞台演出家の創作活動に協力した「音楽劇」が新宿で上演
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舞鶴市（市長：多々見良三）は、市営の舞鶴引揚記念館（館長：山下美晴）が
所蔵し、真正性・世界的重要性・希少性が高い「シベリア抑留と引き揚げ関係
資料」（仮称）約580点の「ユネスコ世界記憶遺産」登録をめざし、本年3月、
ユネスコに登録申請の推薦書を提出する予定です。
そこで、推薦書の提出に向けて、平和の尊さを世界に発信する記憶遺産
登録への意義、舞鶴の引き揚げの史実継承などを国内外にさらに広く
情報発信して、一人でも多くの方に理解を深めてもらうために、首都圏で
キャンペーンを展開します。


【首都圏でのキャンペーン内容】

1　東京タワーで特別企画展を開催
■催事名称
舞鶴引揚記念館　特別企画展「～引き揚げの記憶を舞鶴から世界へ～」
■会　期
平成26年2月8日（土）～23日（日）
10：00～21：00（最終入場20：30）
■場　所
東京タワーフットタウン3階「タワーギャラリー3・3・3」
所在地：東京都港区芝公園4-2-8
■主　催
舞鶴市
■入　場
無料
■展示内容⇥
シベリア抑留中に使用していた衣類や岸壁の母のモデルとなった
端野いせ氏の関係資料など22点を展示。
このほかにも、舞鶴の紹介や歓迎の様子の写真パネルなどを
掲示予定。
■展示内訳
○防寒着類9点
帽子・コート・手袋・ブーツ・ズボン・スプーン・お箸・水筒・飯盒＜各1点＞
○端野いせ氏（※1）関係資料6点
・いせ氏写真・新二氏写真＜各1点＞
・いせ氏が息子新二氏の消息を訪ねて引揚援護局へ送ったハガキ
＜5点＞
○坂井仁一郎氏(※2)関係資料5点
・仁一郎氏写真＜1点＞
・モスクワ放送による抑留者の安否情報を日本の家族へ伝えた
ハガキ＜1点＞
・日本の家族から仁一郎氏へ送られたお礼のハガキ＜1点＞
・仁一郎氏からのハガキの宛先を郵便局員が何度も捜索した形跡の
あるハガキ＜2点＞
○俘虜用郵便葉書2点
　　　　　
(※1) 端野いせ（はしの・いせ）氏
終戦後に外地へ出征した夫や息子の帰還を信じて多くの女性が全国
各地から舞鶴へ訪れた。港の岸壁で夫や息子の帰りを待つ姿は
いつしか「岸壁の母」「岸壁の妻」とよばれるようになった。
端野いせ氏も出征した息子の新二氏の無事の帰還を信じて、東京から
舞鶴へ何度も足を運んだ。昭和29年発表の歌謡曲「岸壁の母」は
端野いせ氏がモデルと言われている。

（※2）坂井仁一郎（さかい・にいちろう)氏
昭和23年の夏に自宅のラジオから偶然、モスクワ放送によるシベリア
抑留者の安否情報が流れ、ハガキでその情報を日本で帰りを待つ家族
へ伝えた。
その情報に対して、各地からお礼のハガキなどが坂井氏の元へ寄せ
られた。　坂井氏が送ったハガキの中には、宛先不明で戻ってきたもの
もあるが、ハガキの内容を知った郵便局員が届け先を懸命に捜索した
形跡がみられ、シベリア抑留者の帰還事業が当時の社会的関心事で
あったことが伺える。


2　引揚資料の世界記憶遺産登録の意義を発信
■催事名称
世界記憶遺産登録推進　平和シンポジウム
～シベリア抑留と引き揚げ　世界へ語り継ぐもの～
■日　時
平成26年2月16日（日）13：30～16：30
■場　所
新宿住友スカイルーム
所在地：東京都新宿区西新宿2-6-1　新宿住友ビル47階
■主　催
舞鶴市
■協　力
平和祈念展示資料館（新宿住友ビル48階）
■テーマ
戦後69年、薄れゆくシベリア抑留や引き揚げの史実から学び、次世代へ
継承するべきものは何か。また、引き揚げ関連資料の世界記憶遺産登録
の意義を考える。
■内　容　　　
○第1部
基調講演
　　演題：「シベリア抑留と引き揚げの歴史」
　　講師：平和祈念展示資料館
　　名誉館長　増田　弘（ますだ・ひろし）氏
事業報告
　　「舞鶴引揚記念館の世界記憶遺産登録への取り組み」
　　報告者：舞鶴引揚記念館　館長　山下美晴（やました・みはる）
○第2部
パネルディスカッション
テーマ：「世界記憶遺産登録の意義を考える」
コーディネーター：平和祈念展示資料館　名誉館長　増田　弘　氏
パネリスト：
田川市石炭・歴史博物館館長　安蘇龍生（あそ・たつお）氏
東京女子大学　教授　黒沢文貴（くろさわ・ふみたか）氏
　　（舞鶴市ユネスコ世界記憶遺産有識者会議　会長）
東京国立博物館総務部長　栗原祐司（くりはら・ゆうじ）氏
　　（舞鶴市ユネスコ世界記憶遺産有識者会議　副会長）
NPO法人舞鶴・引揚語りの会
　　理事長　谷口栄一（たにぐち・えいいち）氏
■その他
平和祈念展示資料館で舞鶴引揚記念館の紹介等のコーナーを設置
期間：2月1日（土）～23日（日）　※2日（日）休館日


3　音楽劇「君よ　生きて」への協力
《協力の経緯》　
昨年（平成25年）、NPO法人OFF OFF BROADWAY JAPANを
主宰する、俳優・演出家・脚本家の望月龍平（もちづき・りゅうへい）氏
から、“引き揚げ”をモチーフにした物語の創作と舞台化にあたり、
舞鶴市が所蔵するシベリア抑留と引き揚げに関する資料の閲覧と提供、
引揚者および引き揚げに携わった方々への取材調整などの申し入れが
あった。
舞鶴市は、戦争を知らない世代に対して、演劇を通じて二度と起こして
はならない戦争の悲劇、戦争によって起きたシベリア抑留と引き揚げの
歴史、そして命と平和の尊さを訴求できる好機と捉え、舞鶴引揚記念館が
中心となって望月氏の創作活動に協力した。
⇥⇥
昨年秋、舞鶴を舞台にした音楽劇「君よ　生きて」の上演が決定。
本年3月19日（水）から6日間、東京都新宿区のサンモールスタジオで
全10回公演が予定されている。現在、チケットの予約受付中。

《公演概要》
■タイトル
音楽劇「君よ　生きて」
■ジャンル
音楽劇
■公演日程
平成26年3月19日（水） ～24日（月） ※全10回公演
■公演スケジュール
初演　3月19日（水）：19時開演
3月20日（木）：13時開演／19時開演
3月21日（金・祝）：13時開演／19時開演
3月22日（土）：12時開演／18時開演
3月23日（日）：12時開演／18時開演
3月24日（月）：12時開演
※開場は全て開演30分前
■劇　場
サンモールスタジオ
所在地：東京都新宿区新宿1-19-10サンモール第3M-B1
電話：03-3350-0335（劇場ロビー）
最寄駅：東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」下車徒歩約2分
■料金（税込）
自由席
　　前売券：5,500円（予約受付中）
　　当日券：6,000円
※ステージシートは各公演８席限定（料金同額）
※チケット予約方法
パソコン、携帯電話、スマートフォンで、予約フォーム
（http://oo-bj.com/reservation/）からチケットを予約する。
■内　容
「再出発の地・舞鶴」を舞台に、戦争という運命に翻弄された若者達が
時代を懸命に生き、大切な人へ「生きて」と願った思いこそが、今の自分
の命や縁につながっている。そして、そのつながりの中で自分は「生きて、
生かされていること」に気づく若者の姿を通して、現代の日本人の心の
在り方を問う。
ノスタルジックなムードをピアノ、バイオリン、ギターの生演奏と俳優
達の熱き歌声で堪能できる音楽劇。

音楽は、シンガーソングライターとして多くのファンを魅了し、舞台
「鏡の法則」で楽曲提供および、謳い人として出演し、大絶賛を浴びた
ユウサミイ。このほど「君よ　生きて」に出演決定。
脚本は、ミュージカルの脚本・作詞・作曲家として「KACHI BUS」
「WAYOUT」を始め、数々のミュージカルを手がけてきた、まきりか。
このほど「君よ　生きて」に出演決定。
出演は、伊東えりや小西のりゆき、北村毅を始め、ミュージカル界の
ハートフルな実力者を集結させる。
■あらすじ
ある夜の舞鶴港、小樽から着いたフェリー。
仕事をやめ、恋人からも振られ、自転車であてのない旅をする
トモキが港に降り立った。そこで、亡くなったはずの曾祖父・善吉と
出会い、トモキをシベリアへの時空をこえた旅へと誘う。
そこは第2次大戦後のシベリアのラーゲリ(収容所)だった。
トモキは善吉として、そこで生きることになり・・・
■キャスト（五十音順）
青木結矢（あおき・ゆうや）
伊東えり（いとう・えり）
岡田　静（おかだ・しずか）
北村　毅（きたむら・たけし）
小西のりゆき（こにし・のりゆき）
武田優子（たけだ・ゆうこ）
平川めぐみ（ひらかわ・めぐみ）
まき　りか
水野貴以（みずの・たかい）
溝渕俊介（みぞぶち・しゅんすけ）
武藤　寛（むとう・かん）
ユウサミイ
■スタッフ
演出：望月龍平（もちづき　りゅうへい）
脚本：まき　りか
楽曲提供：ユウサミイ
■企　画
わをん企画
■主　催
望月龍平シアターカンパニー
NPO法人OFF OFF BROADWAY JAPAN
■協　力
舞鶴市（京都府）、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校、
東京アニメ・声優専校、共同PR株式会社、nanoline.、
インフィニテコミュケーショ株式会社、株式会社ワンズアカデ ミー、
株式会社モンスターフィルム パートナズ、ELINBA株式会社、
有限会社マッシュ、カオス・パフォー マーズオフィス、
株式会社 クオーレ、style -K、株式会社アンビシャス
■音楽劇「君よ　生きて」Facebookページ
https://www.facebook.com/kimiyoikite