オスカー受賞作「ラストキング・オブ・スコットランド」いよいよ日本公開 〜映画の舞台 『ウガンダ共和国』 の現状とは?〜

国連公認のNGOセーブ・ザ・チルドレンは、オスカー受賞作「ラストキング・オブ・スコットランド」の舞台となっている『ウガンダ共和国』で支援活動を実施しています。。日本から遠いアフリカ中央に位置する同国の現状はどうなっているのでしょうか。セーブ・ザ・チルドレンの活動を元に、現状をお伝えします。

国連公認のNGOセーブ・ザ・チルドレンは、1990年よりオスカー受賞作「ラストキング・オブ・スコットランド」の舞台となっている『ウガンダ共和国』で支援活動を実施しています。
同作品でイディ・アミンを演じたフォレスト・ウィテカーのオスカー主演男優賞で注目を集めている『ウガンダ共和国』。日本から遠いアフリカ中央に位置する同国の現状はどうなっているのでしょうか。
現地事務所を開設しているセーブ・ザ・チルドレンの活動を元に、現状をお伝えします。

 ウガンダは、アミンが1971年に政権を取り1979年に失脚した70年代と、そのあと80年代まで酷い内戦状態に苦しみ、数十万と言われる人々が、家を追われ避難民となりました。2002年以降、国内避難民はほぼ帰還し、アフリカでは比較的安定した国家となっていますが、現在でも北部では不安定な状態が続いています。国際社会の支援なしでは国家の発展は難しく、人々は厳しい貧困状態に喘いでいます。教育を受けられなかったために、知識やスキルがなく貧困状態から抜け出せないのです。ウガンダは、セーブ・ザ・チルドレンの「Rewrite the Future〜いっしょに描こう!子どもの未来〜」*キャンペーンの支援対象国ですが、6歳児の学校未就学率は47%に上り、学校行けない子どもの総数は、100万人を超えます。

内戦が続いていた、反政府勢力の神の抵抗軍(Lord’s Resistance Army=LRA)との間で、昨年8月に、停戦協定が締結されましたが、両者間の和平交渉は、いまだ先が見えない状況であり、いつ内戦が再発するかわかりません。

 ウガンダで紛争が再発した場合、子どもたちは再び大きな犠牲を強いられます。銃撃、殺害、そして誘拐のターゲットとなり、体に障害を負うのは子どもたちなのです。LRA の兵士として子どもたちがリクルートされることも多く、今も1,500人の子どもたちがこの武装集団の支配下にあります。その上、過去この組織に徴兵された10,000人の子どもたちが行方不明のままなのです。

 ウガンダをテーマとした映画がオスカーを受賞するのは初めてのことです。アフリカを主題にした映画には珍しく、この映画は、実際に現地で撮影されました。映画を楽しむとともに、現在も困難な状況にあるウガンダの子どもたちにも想いを馳せてみてください。

■セーブ・ザ・チルドレンとは?
1919年設立の、国連公認のNGO。現在、世界で28ヶ国のそれぞれ独立した組織が、パートナーを組み、世界最大のネットワークを活かして、110ヶ国以上で活動を展開しています。80年以上の活動は、世界のNGOの代表格として各国政府からもその重要性を認められています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、設立20周年を迎えました。日本のNGOとして、セーブ・ザ・チルドレン・ネットワークの海外パートナーと連携し、世界および日本の子どもたちのため活動しています。


【この件に関するお問い合わせ先】
社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 広報担当:葉山久美子
TEL:03-3516-8926(直通) FAX:03-3516-8923
E-mail: hayama@savechildren.or.jp
http://www.savechildren.or.jp/

*「Rewrite the Future いっしょに描こう!子どもの未来」キャンペーンとは
世界中のセーブ・ザ・チルドレンが、紛争の犠牲になった子どもたち800万人に教育の機会を作ることを目指すグローバル規模のチャレンジ。

セーブ・ザ・チルドレンのウガンダ活動概要
セーブ・ザ・チルドレンは、ウガンダで教育支援を柱に、保健衛生、食糧、HIV/エイズプログラムに取り組んでいます。

主な支援活動は:
・ノンフォーマル教育事業:学校に行けない子どもたちへの識字教室など
・成人教育支援:学校に行くことができなかった大人たちへの教育支援
・給食配布事業:学校で給食を配給することにより、就学率を高める
・HIV/エイズ問題啓蒙事業:青年層を対象に、HIV/エイズに関する啓蒙教育活動
・母子保健支援:妊産婦の栄養・保健問題から乳幼児の栄養問題まで
・エイズ孤児のための生計支援
・食糧の確保支援:長期的視野に立つ食糧計画を支援


 セーブ・ザ・チルドレンの活動は、地域レベルで大きな成果を挙げ、多くの子どもたちが教育を受けられるようになり、親たちが地域の向上に携わるようになり、エイズ問題への地域の認識も向上しています。今後は、この経験を全国レベルに拡げ、国家政策における教育や保健問題をサポートしていくために、活動していきます。

企業情報

企業名 社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
代表者名 立野純三
業種 未選択

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