福島第一原発被災地域における約2年に及ぶ 牛の調査・研究経過をシンポジウムにて初公表

東日本大震災及び原発事故から3年が経過した。家畜と農地の管理研究会は「復興支援」を目的に掲げて、大学の研究者と被災農家・地元獣医師が協力し、福島の旧警戒区域内に生きる牛や農畜産業を取り巻く現状の調査・研究を行っている。今回、福島第一原発被災地域における2年に及ぶ牛の調査・研究経過を初公表する。

家畜と農地の管理研究会 2014年公開シンポジウム
『福島第一原発事故帰還困難区域で生きる牛が教えてくれるもの』
- 農家と研究者たちの挑戦から見えてきた未来 -

2014年6月23日(月)
報道関係各位
一般社団法人 東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会
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 東日本大震災に継続して生じた東京電力福島第一原子力発電所事故から3年以上が経過しました。
被災地の外では事故に対する記憶の風化が進みつつある一方で、福島の農・畜・水産物に対する風評は根強く残っており、被災地の「復興」は遅々として進んでいません。
 現在、家畜と農地の管理研究会のプロジェクトに参加している12戸の農家では、旧警戒区域内6カ所の牧場に約280頭の黒毛和種牛を継続飼養しています。農家の方々は片道1時間以上かけて仮設住宅から牧場に通い、愛情あふれる飼養管理をされていますが、しかし、これらの牛は繁殖が禁止され、肉として出荷することもできません。

 本研究会は「復興支援」を目的に掲げ、東日本の大学の研究者を中心に、日本獣医師会のバックアップで結成されました。本プロジェクトは、被災地に生きる牛の健康状態や、農畜産業を取り巻く現状の調査・研究を、被災した畜産農家と地元獣医師とともに、放射能汚染の最前線でひとつになり取り組む、今の福島でなければできない世界初の研究です。
 チェルノブイリ原発事故の際も、世界から注目が集まり、多くの研究が行われました。しかし低レベル被ばくの影響について、議論はあるものの科学的データは残されていません。福島は後世のための重要な研究の場として注目されており、特に今回、大きな動物の放射性物質の体内分布、体内動態のデータが世界で初めて得られています。

 今回のシンポジウムでは、本研究会がこれまでに行ってきた約2年に及ぶ調査・研究の成果を公表し、被災地で力強く生きる牛の存在および継続研究・調査の意義を世に問いたいと考えています。

[日時] 2014年7月26日(土)開場12:30 開催13:00~17:00
[会場] 東京大学 医学部教育研究棟14階 鉄門記念講堂


【主催】一般社団法人 東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会
    (研究者所属大学:岩手大学、北里大学、東北大学、東京大学、宮崎大学、サウスキャロライナ大学)
【共催】人と動物の共生を支援する会
【後援】公益財団法人 福島県獣医師会、株式会社ワールドウォッチジャパン

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▼家畜と農地の管理研究会ホームページ
http://liffn.jp/
▼研究者と獣医師が復興・再生に向けた""""新たな取り組み""""
http://liffn.jp/initiative/

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企業情報

企業名 一般社団法人 原発事故被災動物と環境研究会
代表者名 伊藤 伸彦
業種 農林水産

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