「遺伝子から探る生物進化」シリーズ全6巻、慶應義塾大学出版会より刊行
学術書を手掛ける、慶應義塾大学出版会株式会社(所在地:港区三田)は「遺伝子から探る生物進化」シリーズ全6巻を2016年2月29日より刊行します。かつて生物の形や機能の差異をもとに論じてきた進化学は、ゲノムや遺伝子解析の発展により、いま大きく塗り替えられようとしています。「遺伝子から探る生物進化」シリーズでは、全6巻を通じて、こうした背景から分野のトップランナーたちの取り組みとその魅力的なキャラクターにフォーカスしながら、遺伝子が明かす進化の最前線へと案内します。今回は全6巻のうち3巻を刊行しました。
学術書を手掛ける、慶應義塾大学出版会株式会社(所在地:港区三田)は「遺伝子から探る生物進化」シリーズ全6巻を2016年2月29日より刊行します。
かつて生物の形や機能の差異をもとに論じてきた進化学は、ゲノムや遺伝子解析の発展により、いま大きく塗り替えられようとしています。「遺伝子から探る生物進化」シリーズでは、全6巻を通じて、こうした背景から分野のトップランナーたちの取り組みとその魅力的なキャラクターにフォーカスしながら、遺伝子が明かす進化の最前線へと案内します。
今回は全6巻のうち3巻を刊行しました。
【「遺伝子から探る生物進化」シリーズ概要】
<シリーズ 第1巻>
『クジラの鼻から進化を覗く』
斎藤 成也 監修、塚谷 裕一 監修、高橋 淑子 監修、岸田 拓士 著、
http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422955/
「クジラの研究者になるのもいいな」
小笠原から極北アラスカ、そして南太平洋バヌアツへ。嗅覚をキーワードに、クジラの進化を追いかけた。日本の調査捕鯨問題にも一石を投じた一冊。
クジラは進化生物学の研究対象として魅力的である。始新世のわずか1000万年程度の短時間で、これほどまで劇的に姿を変えた生物はめったにいない。
極端な例の中にこそ、普遍的な法則があぶり出される。形態の劇的な変化の裏側で、どのようにゲノムが進化したのか。生物の進化を考えるにあたって、クジラはこれからも重要な手がかりを与えつづけてくれるにちがいない。(「あとがき」より)
<著者プロフィール>
岸田 拓士(きしだ たくし)
1976年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。
現在は京都大学野生動物研究センター特定助教。おもな訳書に『生命の歴史--進化と絶滅の40億年』(共訳、丸善出版)などがある。
○初版年月日:2016年02月29日
<シリーズ 第2巻>
『胎児期に刻まれた進化の痕跡』
斎藤 成也 監修、塚谷 裕一 監修、高橋 淑子 監修、入江 直樹 著
http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422962/
「あなたにも魚のような胎児期があった?」
私たち人間を含めた動物が胎児(胚)のとき、遠い何億年も前のご先祖様と同じ姿をしていたかどうか――進化発生学(エボデボ)にまつわる150年以上も未解明の大問題に挑んだ著者を待ち受けていた結末とは!?
当時抱いていた疑問を一言で表現するなら、「発生を遡るほど、ご先祖様の姿に近くなるのか?」。なんで、こんな素朴な疑問に対する答えが、どの教科書を見ても、ちゃんと書いてないのか。私は歴代の学者たちが残した仮説や考えに魅了(翻弄?)されてしまい、とにかくこの問題が頭から離れなくなってしまった。自分の理解としては、一蹴するにはどうも証拠が足りない、かといって信じるには証拠が足りない。どうにか科学的に検証できないものか……(「はじめに」より)
<著者プロフィール>
入江 直樹(いりえ なおき)
1978年生まれ。京都・大阪南部・尼崎・カナダで育つ。
京都大学大学院医学研究科博士課程修了、博士(医学)。現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻准教授。専門は、進化発生学、生命情報科学、先天異常学。趣味は、日経サイエンス、お笑い番組、スカイダイビング、スノーボード、ナショナルジオグラフィック、たき火、プログラミング。
○初版年月日:2016年02月29日
<シリーズ 第3巻>
『植物の世代交代制御因子の発見』
斎藤 成也 監修、塚谷 裕一 監修、高橋 淑子 監修、榊原 恵子 著
http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422979/
「私が植物の発生進化を志すようになった理由(わけ)」
私はつたない英語でABCモデルの提唱者の一人であるボーマン博士に自分を売り込んだ。「こんど、オーストラリアに研究室をもつと聞いたのですが、新しい研究室にヒメツリガネゴケの研究者なんていりませんか」「“How about me ? ”(私なんかどうですか)」
1980年代以降の分子発生遺伝学が進展するなかで生物の形づくりにかかわる重要な遺伝子(発生遺伝子)がいくつも発見され、さらに、進化的に離れた形が異なる生物間でも共通の発生遺伝子によってその形づくりが制御されていることがわかった。生物が共通にもつ発生を司る遺伝子--発生遺伝子に着目してその機能や発現を異なる生物間で比較すれば、生物が進化の過程で異なる形をもつようになった理由も説明できるのではないかと期待されたのだ。(「はじめに」より)
<著者プロフィール>
榊原 恵子(さかきばら けいこ)
1973年生まれ。総合研究大学院大学にて博士(理学)取得。山口県立萩高等学校常勤講師、広島大学大学院理学研究科日本学術振興会特別研究員(PD)、オーストラリア・モナシュ大学リサーチフェロー、科学技術振興機構ERATO長谷部分化全能性プロジェクト技術参事、東京大学大学院理学系研究科助教などを経て、現在は金沢大学男女共同参画キャリアデザインラボラトリー博士研究員。専門は植物の発生進化。
○初版年月日:2016年02月29日
「遺伝子から探る生物進化」シリーズ
第1巻『クジラの鼻から進化を覗く』
第2巻『胎児期に刻まれた進化の痕跡』
第3巻『植物の世代交代制御因子の発見』
第4~6巻は2016年9月頃の刊行を予定しています。
『遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在(仮)』
『多様な花が生まれる瞬間(仮)』
『近親交配する花の不思議(仮)』
会社名 慶應義塾大学出版会株式会社 (Keio University Press Inc.)
代表取締役社長 古屋 正博
創 立 1947年(昭和22年)11月7日
所在地 〒108-8346 東京都港区三田二丁目19番30号
Tel 営業部販売課 03-3451-6926
FAX 営業部販売課 03-3451-3124
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企業情報
企業名 | 慶應義塾大学出版会株式会社 |
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代表者名 | 依田 俊之 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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