「『地下出版のメディア史』展ーー珍書屋から辿る軟派出版の世界」2022年11月30日~12月14日、東京古書会館2階情報コーナーで開催
大尾侑子『地下出版のメディア史─エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(慶應義塾大学出版会、2022年)の刊行を記念して、戦前昭和の「珍書屋」が頒布した軟派出版関連史料の展覧会を開催いたします。(会期:11月30日[水]~12月14日 会場:東京古書会館2階情報コーナー)
『地下出版のメディア史』展
珍書屋から辿る軟派出版の世界
大尾侑子『地下出版のメディア史─エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(慶應義塾大学出版会、2022年)の刊行を記念して、戦前昭和の「珍書屋」が頒布した軟派出版関連史料の展覧会を開催いたします。(会期:11月30日[水]~12月14日 会場:東京古書会館2階情報コーナー)
【展示の概要】
本展示は、大尾侑子『地下出版のメディア史──エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(慶應義塾大学出版会、2022年)の刊行を記念して、著者の家蔵史料のなかから、戦前昭和の「珍書屋」が頒布した軟派出版関連史料(書籍、雑誌、内容見本、チラシ類)、とりわけ梅原北明(1901-1946)とその周辺人脈にかかわる媒体を公開する試みです。
1920年代、日本社会では書物の大量生産が可能になり、従来は一部のインテリのものであった読書行為が大衆にも広く普及していきました。そんななか、書店に流通する公刊本が満たすことのできない特殊な欲求を満たしたのが、会員限定で頒布された媒体でした。なかでも検閲により発禁の対象となった「エロ(性・風俗)」や「グロ(猟奇・犯罪)」といった内容を扱う媒体の執筆、編集、印刷、製本、広告までを一手に担い、公刊流通のルートとは異なる独自の流通網を作り上げたのが「珍書屋」です。
現在でも「エロ・グロ」といった内容を扱う雑誌や書物は「低俗」な「低級文化」と見なされることが珍しくありません。しかし、それらの歴史を遡ると、まったく異なる一面、すなわち単なる「猥本」とは切り捨てられない近代日本を“裏道”から支えた知的水脈が広がっていました。本展示では、「エロ・グロ・ナンセンス」という言葉が都市文化を席巻した時代の前史としての「軟派出版」の世界と、そこで活躍した書き手や出版人の営みを、稀覯資料の数々から振り返ります。
日時:11月30日[水]~12月14日[水]
休館日:日曜・祝日
開館時間:10:00~18:00 ※土曜17:00まで
会場:東京古書会館2階情報コーナー
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-22
入場料:無料
WEB:https://www.kosho.ne.jp/?p=535
※ご入場の際は、マスクの着用と入口での消毒をお願いいたします。
主催:慶應義塾大学出版会(https://www.keio-up.co.jp/)
共催:東京都古書籍商業協同組合(https://www.kosho.ne.jp/)
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企業情報
企業名 | 慶應義塾大学出版会株式会社 |
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代表者名 | 依田 俊之 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
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