日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会【無料・登録不要】2013年総選挙後の政党システム変容
日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会/日時:2016年5月21日(土)14時~17時/場所:立教大学池袋キャンパス5号館5203教室/タイトル:2013年総選挙後の政党システム変容/発表者:中村 正志(アジア経済研究所地域研究センター)/コメント:伊賀 司(京都大学東南アジア研究所)
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日時:2016年5月21日(土)14時~17時
場所:立教大学池袋キャンパス5号館5203教室
タイトル:2013年総選挙後の政党システム変容
発表者:中村 正志(アジア経済研究所地域研究センター)
コメント:伊賀 司(京都大学東南アジア研究所)
概要:2008年総選挙での野党躍進により、マレーシアでは独立期から続く一党(連合)優位制が崩れ、与党連合・国民戦線と野党連合・人民連盟が並び立つ二大政党連合制が成立した。どちらも民族横断的な政党連合である。2013年総選挙は両連合がそれぞれ統一公約を掲げて争うものとなり、二大政党連合制が定着したかにみえた。
ところが2013年総選挙のあと、政党システムにはさらなる変化が生じている。国民戦線の側は、華人政党MCAとグラカンの惨敗を受けて、ブミプトラ政党連合の性格が強まった。野党側では、イスラーム政党PASと華人を主体とするDAPとの対立が激化し、人民連盟が解体した。その過程でPASの内紛が激化し、中央役員選挙に敗れた「進歩派」指導者が離脱して新党アマナを結成した。このアマナとDAP、PKRによって野党連合が希望連盟(Pakatan Harapan)として再生されたものの、それは政党としてはDAP、民族的にはノン・ブミプトラの議員、支持者のプレゼンスが際立つものへと変質した。一方、進歩派が去ったPASは、ナジブ首相のスキャンダルによって亀裂を抱え込んだUMNOに接近している。政党システムがこのように変質するなかで、エスノナショナリズムが再び政党間の主要な対立軸になりつつある。
本報告では、このような総選挙後の政党システム変容のプロセスを、とくに野党間関係の変化に重点をおいて整理する。
企業情報
企業名 | 立教大学観光学部舛谷研究室 |
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代表者名 | 舛谷鋭 |
業種 | 教育 |
コラム
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