公益財団法人松竹大谷図書館が運営資金と「組上燈籠絵」のデジタル化及び復刻作成資金を募集するプロジェクトを、9月6日(火)開始
日本古来のペーパークラフト「組上燈籠絵(くみあげどうろうえ)」をデジタル化・復刻 公益財団法人松竹大谷図書館、クラウドファンディング「READYFOR」にて「【第5弾】歌舞伎や映画、鮮やかな日本文化の遺産を守り復元する。」プロジェクトを、9月6日(火)開始
公益財団法人 松竹大谷図書館(東京都中央区)は、同図書館運営及び所蔵資料のデジタル化の資金調達を目的とした「【第5弾】歌舞伎や映画、鮮やかな日本文化の遺産を守り復元する。」プロジェクトを、本日9月6日よりREADYFOR株式会社(東京都文京区、代表取締役:米良はるか)が運営するクラウドファンディング「READYFOR」にて開始いたします。
松竹大谷図書館は、歌舞伎やその他の演劇、映画の台本・ポスター等を収集・整理・保存し一般に公開している、演劇・映画専門の私立図書館です。現在45万点を超える資料を所蔵し、今や観ることが叶わない過去の舞台、映像が失われた映画作品などの台本やプログラム、その他様々の演劇・映像資料を一般公開しています。また非公開資料として、明治から大正期の歌舞伎に関する「組上燈籠絵(くみあげどうろうえ)」161枚を所蔵しています。「組上燈籠絵」とは錦絵の一種で、風景や、建物、歌舞伎の演目などを描いたものですが、錦絵として鑑賞して楽しむだけではなく、玩具として絵の中の部品を切り出して、立体に組み立てて遊ぶ、いわば現代のペーパークラフトのようなものです。
「組上燈籠絵」は、切り抜いて遊ぶため、錦絵そのままの形で後世に残されたものが少なく、本図書館で所蔵しているような保存状態のよいものはたいへん希少です。そこで、本年の第5弾プロジェクトでは、支援金でこの貴重な組上燈籠をデジタル化し画像公開することで、多くの方に「組上燈籠絵」の存在を知っていただき、アーカイブを「組上燈籠絵」の研究に活用していただくことを考えています。
【 第5弾プロジェクト概要 】
プロジェクト名:「【第5弾】歌舞伎や映画、鮮やかな日本文化の遺産を守り復元する。」
https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan5
■募集期間 平成28年9月6日(火)~10月26日(水)【50日間】
■実行者 松竹大谷図書館事務局 武藤祥子
■目標金額 250万円(図書館の平成28年度運営資金:180万円/「組上灯籠絵」161枚のデジタル化、及び3組の復刻版印刷費用:70万円)
■募集金額設定 一口 3,000円/5,000円/10,000円/30,000円/50,000円
■リターン 支援金額に応じて趣向を凝らしたリターンがプラスされます。
【3,000円~】HPにお名前記載
【5,000円~】当プロジェクト限定『菅原伝授手習鑑』と『二十四の瞳』の台本表紙デザインの文庫本カバー
【10,000円~】所蔵する台本(歌舞伎・映画)のうち、約200タイトルの中から支援者にお好きな作品を選んでいただき、その台本カバー(台本を保護するための手作りカバー)に支援者のお名前を載せる権利
【30,000円~】当プロジェクトで復刻する「組上灯籠絵」3作品復刻版
【50,000円~】松竹大谷図書館見学会にご招待
※松竹大谷図書館は公益財団法人ですが、このプロジェクトで集める支援金に関しては、購入型のクラウドファンディングを利用するため、寄付者への税制の優遇措置は受けられません。
<「組上燈籠絵」復刻版について>
実際に当時の遊び方を体感し楽しんでもらえるよう、161枚の「組上燈籠絵」の中から、厳選した3作品7枚を選び、それぞれ1,000セットの復刻版を印刷し、3万円以上ご支援いただいた方にお礼としてお送りするほか、当館でも販売する予定です。そのための印刷費とデジタル化の費用70万円、そして平成28年度の図書館運営費を合わせて、第5弾プロジェクトでは250万円の資金を集めます。演劇・映画を愛する皆様にご協力頂き、貴重な「組上燈籠絵」のコレクションの保存と復刻を進めたいと考えています。
【復刻する「組上灯籠絵」】
今回、復刻を予定している「組上燈籠絵」は、保存状態、資料的価値、鑑賞上の観点から厳選した以下の3組です。
1.『菅原天神記車引組上ケ五枚続』明治35年4月10日 牧金之助発行 5枚
歌舞伎の三大名作の一つ『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』の「車引」の場が描かれた5枚組の大型の組上燈籠絵
2.『新板飾立一の谷の図』歌川芳藤作 樋口銀太郎発行 1枚
『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』は一ノ谷での源平合戦を題材とした作品で、その中の源氏の武将熊谷次郎直実と、平家の公達平敦盛の「組打」の場を描いたもの
3.『石橋』 明治26年5月15日 片田長次郎発行 1枚
能の『石橋(しゃっきょう)』に取材した歌舞伎舞踊「石橋もの」を描いたもので、明治24(1891)年12月深野座で5代目尾上菊五郎が踊った『雪礫巌石橋(ゆきつぶていわおのしゃっきょう)』を想定して描かれたものと思われる
〔松竹大谷図書館、これまでのクラウドファンディング〕
本図書館は常に財政が厳しく、平成24年、専門図書館としては初めて、運営資金を募集するためのクラウドファンディングプロジェクトを「READYFOR」で実行しました。以来、昨年まで合せて4回のプロジェクトを実行し、いずれも目標金額を達成し、これまでに累計で1,233万2千円の資金調達に成功しています。
1)「歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る。」
■募集期間 平成24年9月3日(月)~10月23日(火)
■目標金額 200万円(図書館の運営資金)/■結果 272名から357万9千円の支援金
2)「【第2弾】歌舞伎や映画、大切な日本の文化を次世代に残す。」
■募集期間 平成25年9月18日(水)~11月6日(水)
■目標金額 250万円(図書館の運営資金、所蔵資料のデジタル化資金)/■結果 243名から291万円の支援金。その一部により、大正14年[1925]創刊の映画雑誌『蒲田週報』の合本を解体し、修復・デジタル化に成功。
3)「【第3弾】日本文化の宝・歌舞伎や映画の記憶を未来につなぐ。」
■募集期間 平成26年9月9日(火)~10月29日(水)
■目標金額 280万円(図書館の運営資金、所蔵資料のデジタル化資金)/■結果 263名から296万5千円の支援金。その一部により、5千枚以上の「芝居番付」のデジタル撮影を完了。現在は目録データの入力を推進中。
4)「【第4弾】「歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。」
■募集期間 平成27年9月8日(火)~10月28日(水)
■目標金額 250万円(図書館の運営資金、所蔵資料のデジタル化資金)/■結果 238名から287万8千円の支援金。その一部により、「GHQ検閲歌舞伎台本」400冊のデジタル・アーカイブ化を推進中。
【 松竹大谷図書館について 】
松竹大谷図書館は、松竹株式会社の創立者の一人、大谷竹次郎が昭和30年に文化勲章を受章したのを記念して、演劇、映画に関する貴重な資料を後世に残し、一般に公開したいという想いで設立した、演劇・映画の専門図書館です。演劇(歌舞伎・文楽・新派・商業演劇を中心に)、映画、日本舞踊、テレビに関する書籍、雑誌、台本、写真、プログラム、ポスターなどの資料を収蔵し、その資料数は約45万余点に及んでいます。
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
○名称:公益財団法人松竹大谷図書館(昭和31年12月26日設立)
○住所:〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア3階
○電話:03-5550-1694
○開館時間:平日午前10:00~午後5:00
○休館日:土曜日、日曜日、祝祭日、毎月最終木曜日
【お問合せ】
■公益財団法人松竹大谷図書館 事務局
03(5550)1694
■READYFOR事務局 URL: https://readyfor.jp/
03(5834)7032 /info@readyfor.jp
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企業情報
企業名 | 公益財団法人 松竹大谷図書館 |
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代表者名 | 武藤 祥子 |
業種 | その他サービス |