日本初の永井龍男の評伝が発刊される
日本初となる本格的な永井龍男の評伝『評伝 永井龍男─芥川賞・直木賞の育ての親─』(乾 英治郎著)が、この4月中旬に全国の書店で発刊される。発刊するのは青山ライフ出版(所在地:東京都港区芝5-13-11 第2二葉ビル 401 代表取締役 高橋範夫)である。
報道機関各位
プレスリリース
2017年3月31日
青山ライフ出版
代表取締役 高橋範夫
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日本初の永井龍男の評伝が発刊される
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日本初となる本格的な永井龍男の評伝『評伝 永井龍男─芥川賞・直木賞の育ての親─』(乾 英治郎著)が、この4月中旬に全国の書店で発刊される。
発刊するのは青山ライフ出版(所在地:東京都港区芝5-13-11 第2二葉ビル 401 代表取締役 高橋範夫)である。
その概要は次のとおりである。
■『評伝 永井龍男─芥川賞・直木賞の育ての親─』の詳細
●永井を視座にした一つの昭和文壇史
戦前は文芸春秋社の辣腕編集者として知られ、芥川・直木両賞の制定から運営管理にまで関わり、戦後は専業作家として「短編小説の名手」と謳われた永井龍男と、小林秀雄・中原中也・青山二郎・堀辰雄ら文士達との交友録を交えて描く、永井を視座にした一つの昭和文壇史である。
●日本初の本格的評伝
永井の作品集としては、新潮文庫『青梅雨』、中公文庫『石版東京図絵』、講談社文芸文庫(『一個/秋その他』等数点)、角川文庫『風ふたたび』が流通している。作者の死と共に作品が絶版になってしまうことも珍しくない中で、永井は主要作品が文庫(ないしは電子書籍)で読める作家の一人である。つまり現在も愛読者が一定数存在している作家である。
しかし、永井の生誕から110年以上、物故してから25年以上が経過しているが、本格的な評伝や研究書は未だに刊行されていなかった。よって本書が永井龍男の日本初の本格的評伝となる。
●永井文学の全貌の解明
永井龍男は戦後文壇の中心的な存在であったにも関わらず、永井龍男の名を書名に冠した研究書も存在しておらず、その文学の全体像を俯瞰することが極めて難しい。また、講談社から刊行されている十二巻の全集は、永井自身による選集であり、未収録作品が極めて多い。本書は、全集未収録作品も含めた永井の小説の全容を示す、最初の試みとなる。
●著者は永井の専門家
著者の乾英治郎(いぬい・えいじろう)氏は、日本近現代文学専門の立教大学兼任講師である。主な研究対象は芥川龍之介であるが、芥川より一回り下の世代(いずれも辰年生まれなので龍に因んだ名前を持つ)の永井に興味を持った。芥川と永井は共に、東京下町出身で「短編の名手」、しかも名文家という共通点を持つ。
これまで「永井龍男論(一)「新聞記事」の中の〈人生〉」(『立教大学日本文学』106号、2011・7)「永井龍男論(二)「反省」という名の〈重さ〉」(『立教大学大学院日本文学論叢』11号、2011・9)「永井龍男「朝霧」論─〈無意味〉という〈意味〉」(『立教大学日本文学』107号、2012・1)「永井龍男「青電車」論―〈知らない〉男と〈わからない〉女」(『昭和文学研究』65集、2012・9)を発表している。
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