コミュニケーションは絵文字や略語を用いて効率的に。「導く人」の言葉は時代を超えて響く ~オックスフォード大学出版局が「ことばの力」に関する意識調査を実施
学術書や語学教材の普及活動、研修会やシンポジウムの開催を通して国内の教育現場をサポートするオックスフォード大学出版局(所在地:東京都港区、代表取締役社長:中村清和)は、教育関係者らを対象に「ことばの力」に関する意識調査を実施しました。
情報伝達において重要な役割を担う「ことば」は、多くの人々の日常にとって欠かせないツールであるといえます。オックスフォード大学出版局は、来たる2017年10月22日に「ことばの力」をテーマに掲げたフォーラムイベント「Oxford Day 2017: THE POWER OF LANGUAGE」を開催いたします。同イベントに先駆け、情報化の進む現代において、人々が「ことば」や情報とどのように関わっているのかについて調査しました。(有効回答数:233)
■ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ
社会情勢を知るために活用する情報源を尋ねたところ、6割以上の回答者がテレビやデジタル媒体の新聞・ニュースサイトを利用していると答えました。情報源を選ぶ基準については、「手軽さ」を挙げた回答者が最も多く、次に「信頼性」が続きました。情報へアクセスする際の効率性が優先される点は、媒体が多様化し膨大な情報が氾濫する昨今の傾向を反映しているといえます。
■感情を正確に、効率的に伝達するために、絵文字や略語を使用
「文字によるコミュニケーションにおいて絵文字や略語、造語を使用するか」という質問に対し、使うことがあるという回答が80%以上にのぼりました。使う理由については、「使うことがある」と回答した人のうち80%以上が「感情表現を補える」ことを挙げ、次いで、「効率的に伝えられる」「コミュニケーションのトーンが和らぐ」「誤解を防げる」といった内容の回答が寄せられました。簡潔かつ正確に伝えるという点に、情報過多の現代ならではのコミュニケーションの工夫が垣間見られます。
一方で、絵文字や略語、造語を「全く使わない」と回答した人の多くが「ことばだけで伝えられる」を理由として挙げており、また、「こどもっぽい」「誤解を生じやすい」というコメントも寄せられました。
さらに、「使うことがある」と回答した人に、頻繁に使用する絵文字、略語、造語を尋ねたところ、笑っている表情や動作を表す絵文字(☺)や略語(lol)をはじめとしたポジティブな感情を示すものが最も多く挙げられました。ほかに、喜怒哀楽に収まらない「焦り」や「困惑」などの複雑なニュアンス込めた「(^_^;)」や、日本の習慣に特有の、謝ったり依頼をしたりする際に頭を下げる動作を示す「m(_ _)m」なども散見されました。
■「人を導く」立場にある人の言葉が強いインパクトを持つ
「人生に影響を与えた言葉」について尋ねた所、「一期一会」や「継続は力なり」といったことわざ・慣用句が多く挙げられました。また、宗教書や宗教家、政治家や軍人、親、恩師といった、人々を導いたり統率したりする立場にある人物の言葉を挙げた回答も多数寄せられました。最も多かった回答は「為せば成る(Where there is a will, there is a way.)」でした。このフレーズは、武田信玄、上杉鷹山、エイブラハム・リンカーンの言葉として親しまれており、本調査では、日本語、英語、両言語による回答が寄せられました。
「人生に影響を与えた言葉」トップ3
1. 為せば成る / Where there is a will, there is a way.
2. 一期一会
3. 継続は力なり
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[調査概要]
実施方法:オックスフォード大学出版局がオンラインで提示したフォームで実施
実施期間:2017年9月14日~9月30日
有効回答数:233
回答者の属性:
年齢層は20代以上
教育関係者 約60%、ビジネスパーソン 約10%、学生 約2%、その他 約28%
日本語を母国語とする回答者 約67%、日本語以外を母国語とする回答者 約33%
※本データを引用・転載される際は“オックスフォード大学出版局「『ことばの力』に関する意識調査(2017年)」”というクレジット表記をしてください。
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■「ことばの力」を探究するフォーラムイベント Oxford Day 2017について
開催日: 2017 年 10 月 22 日(日)
会場: 慶應義塾大学 三田キャンパス
参加費:
プレゼンテーションのみ 1,000 円(学生無料*)
*入場の際に学生証の提示が必要です。
主催:オックスフォード大学出版局
共催:慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート
後援:ブリティッシュ・カウンシル
詳細および参加予約:https://www.oupjapan.co.jp/events/od2017/index.shtml?pr3
【オックスフォード大学出版局株式会社について】
オックスフォード大学出版局は、イギリス・オックスフォード大学の一部局で、学術、研究、教育の振興に寄与するという同大学の理念を追求するために、500年以上の長きにわたって世界規模の出版活動を行っています。現在は辞書や学術書から教科書、英語教育教材、児童書まで、年間6,000を超える新刊を出版し、約50か国を拠点に幅広く国際的な事業を展開しています。
日本国内では1957年に東京に拠点を構えて以来、つねに時代の変遷に目を向け、現場の声に耳を傾け、専門家の方々と協力しながら事業を発展させてきました。「教育のみに力を注ぐ」ことを理念のひとつとして、出版物の普及にとどまらず、教材選定のコンサルティング、カリキュラム作成、教員研修の実施、シンポジウムの開催などを通して、日本の教育・学術振興に多角的に貢献する活動を進めています。
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企業情報
企業名 | オックスフォード大学出版局株式会社 |
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代表者名 | 中村清和 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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