発達障害専門外来が私学私立進学校の教職員向け諮問・相談受付と匿名化アセスメント実施体制整備へ:APD聴覚処理障害にも対応
発達障害専門外来(私学私立進学校教員教諭等支援ポータル特設サイトベータ版 http://asd-adhd.clinic.edu.gr)は、九州全県の私学私立進学校の小学校・中学校・高校の教員教諭等からの諮問・相談を受付ける体制を整備する。児童生徒のプライバシーに配慮し、諮問・相談をする教員教諭等は諮問・相談をするにあたって、対象児童生徒の氏名住所等の情報を申告する必要はない。諮問・相談は、教員教諭等が、オンラインサポートチケット・Moodle遠隔システムの医教職員間連絡システム・メール・FAX・電話で行うことができる。これら教員教諭等のために自主勉強研修のためのE-Learning環境と教材を製作して提供し、ブラウザ上で機能する学習教材制作支援ツールをも提供する。
福島県教育委員会は、県内の調査で福島県内全ての小中高校の通常学級に通う約18万人のうち、 障害者差別解消法が定める合理的配慮の対象となる発達障害児らが9299人いる (全体児童生徒数の約2%)ことを明らかにした。しかし、これらの児童生徒のうち約70%には、学内活動・学級授業での様子から、学校側が何らかの発達障害の疑いを感じながら、それを保護者や本人に伝達して情報共有することはできていなかった。学校側が保護者への伝達・情報提供を躊躇する事情としては、「障害があるかもしれない」との教員からの告知に対し、保護者の側からしばしば強い反発があり、その後のさらなるトラブルや信頼関係の悪化につながるという懸念がある。学校側が児童生徒に発達障害の懸念を抱き、保護者にいよいよ告知に移ろうと考える段階では、すでに学級運営上の支障が顕在化しており、それまでに教員教諭と保護者の関係も悪化していることも少なくなく、そのような学校側の告知を保護者側が「担任教師による感情的で一方的な決め付け」として反発するケースが多いことも教育現場ではよく知られている。このように学校側からの保護者への告知が不調に終わるケースが懸念される背景には、その学校側が発達障害の懸念を抱くに至った過程と評価に客観的な指標を根拠として充分に準備できていないことがあげられる。公立学校の場合の例では、学校で巡回カウンセラー等が利用できる客観的な評価ツールには、ASQ・LDI-R・PRSなどがあるが、その備置状況はある1つの県の中心的な官舎・図書館等資料集積施設に「資料」として1部が「貸し出し用資料(校長による許可と申請が必要)」または「閲覧のみ」として保存されているだけであるなどそのaccessibilityとavailabilityは限定的であり(地域地区によってその現状と事情はさまざま)、充分に活用されている状況にはない。また、仮に利用できたとしても、ASQ・LDI-R・PRSだけではASD自閉症スペクトラム・ADHD・感覚プロファイルの偏り(APD聴覚処理障害を含む)の客観的な指標とはなりえない。さらに、医療資源が充分でない地域・地区や個別的環境では、発達障害のアセスメント・診断に際し、WISC/WISEといった知能検査のみを偏重し過ぎる傾向が未だ解消されておらず、言葉や知的能力に遜色のない発達障害児童生徒へのサポートが行き届かない現状もある。
このような福島県教育委員会の調査とその調査結果の発表を受けて、発達障害専門外来(九州ベテルクリニック福岡 私学私立進学校教員教諭等支援ポータル特設サイトベータ版 http://asd-adhd.clinic.edu.gr)は、九州全県の私学私立進学校の小学校・中学校・高校の教員教諭・スクールカウンセラー(以下、「教員教諭等」)からの諮問・相談を受付ける体制を整備する。
児童生徒のプライバシーに配慮し、諮問・相談をする教員教諭等は諮問・相談をするにあたって、対象児童生徒の氏名住所等の情報を申告する必要はない。諮問・相談は、教員教諭等が、オンラインサポートチケットシステム・Moodle遠隔学習E-learningシステムの医療機関及び教職員間連絡システム・メール・FAX・電話で行うことができる。教育現場で発達障害に接するこれら教員教諭等のために自主勉強研修のためのE-Learning環境と教材を製作して提供し、さらに一歩進んで教員教諭等自身が特別支援教育教材をスマホ又はPCのブラウザ上で自主制作できるようにするための学習教材制作支援ツールをも提供する。一方で、まだ当該事業とサポートはベータ版状態であり、その運用についての詳細は流動的だ。
これまでにも文部科学省は「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」において、「医療的ケアが必要な児童等に対する支援に当たって,特別支援教育コーディネーターが医療機関等の専門家と連携を図る必要がある場合には,積極的に協力することが望ましい(平成29年3月文部科学省初等中等教育局特別支援教育課長)」として積極的な指針を示していた。また、同省は、局長通知19文科初第125号 において、「各学校及び各教育委員会等は~医療、保健関係機関との連携を図ること。」と具体的に指示していた。しかしながら、現実としては具体的な連携はほとんど進んでいないというのが実情であった。このような実情を憂慮し、発達障害専門外来が私学私立進学校の教職員等への医学的・学術的側面からの支援体制の整備に動いた形だ。
教員・教諭等からの諮問・相談を受付けるに際しては、CARS・ASQ・SCQ・SRS-2・ADHD-RS・CAARS・LDI-R・PRS・SP感覚プロファイル検査・JSI-R・APD聴覚処理障害聞こえの困難さチェックリスト・SM社会生活能力検査・MSPA・TTAP・VinlandⅡ等の第三者観察者評価方式でのRating Scale国際的に標準化された評価尺度を用い、その結果を担当医が匿名化して評価書にまとめて諮問・相談元の教員・教諭にフィードバックする。第三者観察者評価方式の評価尺度は、その児童生徒をよく知る指導者が回答し、それによって妥当な評価ができるように標準化されていて、児童生徒本人に回答を求めたり面接や同席を求めたりする必要がないように設計されており、一部は所謂ゴールデンスタンダードとして国際的に臨床において実施・運用されている(SRS2・CAARS・ADI-R等)ため、発達障害の疑い段階での初動としてはその質的量的充分性に問題はない。それらの客観的な評価尺度によるフィードバックを受け取った教員教諭等は、それを今後の学習計画・支援計画の策定や見直し並びに保護者への告知等の実施不実施の意思決定と時期態様の検討のための資源とすることができる。 また、同発達障害専門外来はゲーム障害専門外来と思春期の性別違和の専門外来も隣接して有していることから、発達障害に併せてゲーム嗜癖・物質依存・非行触法兆候・不登校引きこもり兆候・性別の違和感の様子などがある場合には、教員教諭等はこれも同時に相談することができる。受付けの定員は、福島県教育委員会の調査結果に鑑み、当面は1年間の事業年度中に1校あたりで1学年生徒数の2%以下・2名以内(小学校の場合は1校あたり12件以内、中高の場合は1校あたり6件以内)となる見込みである(当初予定事業年度は2019年1月1日午後13時から2021年1月2日午後13時までの2ヵ年とされている)。2019年1月1日13時から進級前事前相談を受付け、2019年4月1日から正式な諮問・相談の受付けの実施を開始する。教員教諭等が当該事業のサービスを利用するには、権限ある管理職(校長・教頭・学年主任等)の同意等及び「子育て応援パスポート」特典として所定のリンクからの「子育て応援パスポート」のダウンロード・提示が必要となる(※注 なお、当該事業とサポートの開始・運用に公的資金・公的資源の投入はなく、また顕在的利益相反・潜在的利益相反のいずれも存在しない。)。
しかし、これらの匿名化評価はあくまで教員教諭等の指導・告知に際しての検討資料に過ぎず、診断に代わるものではないので、対象児童生徒の保護者が診断・加療・公的支援を希望する場合は、個別に別の市中医療機関を受診する必要がある(確定診断にはWISC-Ⅳ・DN-CAS・K-ABC・BGT・脳波検査・MRI・内分泌血液検査等も必要となるため )。同発達障害専門外来の教員教諭等サポート(http://asd-adhd-training4teachers.clinic.edu.gr)においては、教員教諭等から諮問・相談を受付けた案件については、保護者・児童生徒ら本人からの相談・照会・受診依頼は受付けていない。客観的な評価尺度を根拠の1つとして、教員教諭等から保護者への円滑で穏便な告知とコミュニケーションの端緒となることが期待されている。なお、同発達障害専門外来(http://asd.bethel.clinic)では、発達障害遺伝子検査及びオキシトシン治療、公的給付の対象となる療育施設へのTEAACH・ABA・Cognifit導入支援等の、臨床における九州圏福岡での先進的な試みにも積極的に取り組んでおり(http://xn--kckg4aa8ftmo69pfkwg2b20eb24akkgl3dzy8ddxjzh1ewxva80z.co-ltd.be)、九州全県全域はもとより北海道から沖縄までの受診依頼で予約は常時待ちの状況が続いている(全て自由診療・自費診療のみ。保険診療・生活保護・医療扶助・その他の公的給付の取り扱いはなし。)。
● 九州ベテルクリニック福岡
(九州ベテルクリニック福岡発達障害領域の専門外来 私学私立進学校教員教諭等支援ポータル特設サイトベータ版 )
http://asd-adhd-training4teachers.clinic.edu.gr
(九州ベテルクリニック福岡 発達障害領域の専門外来)
(九州ベテルクリニック福岡 ゲーム障害領域の専門外来)
http://xn--pckah3evb7hzc7g533zs41a7ecosfl38jv84d.bethel.clinic
https://bethelclinic.wixsite.com/gamingdisordericd11
(九州ベテルクリニック福岡 性別違和領域の専門外来)
一般成人・児童生徒思春期共通
児童生徒思春期
(福岡県子育て支援事業登録医療機関)
(その他)
https://bethelclinic.wixsite.com/aspergeradhd
https://bethelclinic.wixsite.com/asd-asperger-adhd
https://asd-adhd-pdd.wixsite.com/asd-adhd-oxytocin
http://xn--kckg4aa8ftmo69pfkwg2b20eb24akkgl3dzy8ddxjzh1ewxva80z.co-ltd.be
https://bethelclinic.wixsite.com/portal
http://www.hospita.jp/detail/1307707/
(問合せ)
https://bethelclinic.wixsite.com/portal/inquiry
●原調査・発表結果・資料等並びにその他の情報・関連報道
(福島県教育委員会調査結果について)
福島県教育委員会
ttps:/www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/
〒960-8688福島県福島市杉妻町2番16号(西庁舎9階)
024-521-7967
(発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン)
ttp:/www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/1383809htm
文部科学省
〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号 初等中等教育局 特別支援教育課
03-5253-4111
(「通常学級に通う「発達障害疑い」7割に伝えず」 読売オンライン2018年12月25日 20時23分 )
ttps:/www.yomeuri.co.jp/national/20181224-OYT1T50015htm
●他の過去の報道発表など
http://news.harmony.ne.jp/entry35048.html
http://news.harmony.ne.jp/entry35383.html
http://news.harmony.ne.jp/entry35508.html
https://www.value-press.com/pressrelease/197361
https://www.value-press.com/pressrelease/201772
https://www.value-press.com/pressrelease/203626
https://prsites.biz/pressrelease/list/item/69701.html
https://prsites.biz/pressrelease/list/item/69997.html
https://prsites.biz/pressrelease/list/item/70120.html
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
企業情報
企業名 | 医療社団九州ベテルクリニック福岡 |
---|---|
代表者名 | 福岡 九州男 |
業種 | 医療・健康 |