郵便局で切手の販売がキャッシュレス化されました。ので、『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』(祥伝社刊)を補完します
2019年は令和元年でもあり、日本のキャッシュレス元年となりました。ビジネス書著者でありコンサルタントでもある、美崎栄一郎が、2019年1月1日から送っているキャッシュレス生活の1年間をまとめた一冊が発売になりました。発売日は2020年2月1日です。ですが、発売直後からキャッシュレスの世界はより変化していますので、書籍のアップデートをプレスリリースで配信します。今回は、2月3日に実施された先行65局での郵便局のキャッシュレス化後の状況をアップデートいたします
2020年はオリンピックが開かれるということで、そのタイミングに合わせて様々な国際対応がなされています。郵便局のキャッシュレス対応も実はその一つです。
世界的には、郵送サービスを頼むときにクレジットカードなどのキャッシュレス手段を使って配送もできます。
2018年に世界一周を紙袋だけでしていますが、ニューヨークのタクシーの中でiPadと現金10万円が入った紙袋を一つ忘れました。タクシーの運転手さんが宿泊先のホテルに届けてくれたのですが、私は早朝便で次の滞在地のロンドンに飛んでいました。そこで、FedExで送ってもらうことになったのですが、FedExはクレジットカード払いのキャッシュレスで送付することができます。
たとえば、アメリカのニューヨークの郵便局では切手もクレジットカードで2018年の時点で買うことができました。日本では現金のみでしか対応していませんでした。キャッシュレスで、切手を買うのは、コンビニで電子マネーやコンビニが推奨するクレジットカードを使うしか方法がありませんでした。つまりは裏技になります。
裏技の度が過ぎると、ビジネス書としては意味がありませんから、『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』の書籍中では、
1)郵便局のゆうパックのスマホ割を使う
2)郵便局のネットショップで切手を買う
の方法は紹介しませんでした。
ゆうパックのスマホ割とは、専用のスマホアプリを使って、事前に登録したクレジットカードでゆうパックの料金を支払い、発送伝票を郵便局に設置された専用ラベルプリンターで印刷して発送するという方法でした。郵便局に設置された専用ラベルプリンターが必須のサービスです。ですので、荷物を必ず郵便局に持っていかねばなりません。このサービスは、2018年9月25日から開始されています。
書籍中では、出張の際の荷物の送付を便利にキャッシュレスで行うためのノウハウとして書いていますので、郵便局に持ち込みするという技は現実的ではありませんでした。そういう意味では、ゆうぱっくを集荷に来る配達員の方に支払えるのは、切手か現金だけです。そこでコンビニで切手を買う技(nanacoを使う、ファミマTカードJCBを使う)だけは書籍中で紹介しました。
今回、郵便局が全国65局と少数ではありますが、キャッシュレス対応しました。切手も印紙もゆうぱっくもすべてキャッシュレスで買うことができます。都内では、東京中央郵便局、新宿郵便局、大手町郵便局などからスタートです。各都道府県の中央郵便局1局くらいではキャッシュレス対応がされます。さらに、オリンピックまでにはもっと広げるという発表がされており、2020年 5 月には約 8,500局になる予定です。
今回の『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』のアップデートでは、この郵便局のキャッシュレス化です。
『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』著者の美崎栄一郎です。最速レポートです。まずは、2020年2月3日の朝10時に東京駅前の郵便局の本丸、kitteにある東京中央郵便局に行ってきました。
取材陣が詰めかけていました。テレビに映ることが目的ではありませんので、この窓口では並ばずに、他の空いている窓口に行ってみました。
一部の郵便局しか買うことのできない販売終了している30円切手を20枚、PayPayで購入します。この切手は在庫がなくなり次第、買えなくなります。ちなみに、このあと訪問した新宿郵便局では在庫がありませんでした。
その後、場所を移動して、新宿郵便局で1円切手をSuicaで20枚分、購入しました。記念切手も購入できるのですが、キャッシュレスだと1円単位で購入もでき、お釣りも出ませんから、切手の購入は電子マネーの残額処理にも向いているのです。
新宿郵便局では、Suicaを使ったのは私的なリベンジでした。著書p32でネット情報に踊らされてSuica支払いできるという情報があった新宿郵便局で年賀葉書を買おうとしたら、Suicaは使えないように廃止されていました(2019年1月時点)ですが、今回、電子マネーにも対応したということで、Suicaでリベンジしたのです。
ちなみに、書籍上(p37)で1円切手と82円切手を並べるとトーンアンドマナーが合わないのでダサいと言っています。1円切手は前島密氏の肖像写真です。そこで、逆転の発送で、1円切手を主役にしたオリジナル封筒を作成してみることにしました。50円切手、30円切手に1円切手を4枚貼って、84円で普通郵便としてポストできます。
前島密氏は、新潟出身で日本の郵便制度を作り上げた偉人です。ですので、切手には何度も登場しています。切手という名前も前島さんが名付けたそうです。ですので、郵便局では前島さんの切手は絶対に廃番にしないでしょう。ちなみに、30円切手のキタキツネは販売終了品。各郵便局の在庫がなくなるとお終いだそう。新宿郵便局では在庫なしでした。天然記念物のニホンカモシカは残ります。私は、イノシシだと私は思っていました(苦笑)。
郵便局ではキャッシュレス専用端末を導入することで、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に一気に対応しました。
大手町郵便局、新宿郵便局、東京中央郵便局、渋谷郵便局で何度かキャッシュレス決済で記念切手などを買ってみました。郵便局ではキャッシュレス化に向けた従業員教育もされているようで、どこの局でもスムーズに買い物ができました。上司が念のために、チラチラとのぞきにくる様子が微笑ましいですが、どこの局でも問題なくキャッシュレス決済が使えるようになっていました。
東京以外は各都道府県で1局のみになっているようですので、出張の合間をぬって各地域の状況をまたレポートしたいと思います。
使えるキャッシュレス手段は、一般的なクレジットカードです。私の使っているAMEXのコンタクトレス決済を使ったところ、問題なくタッチ決済で記念切手を買うことができました。AMEXですと、1%還元で切手を買えることになりました。
電子マネーは、Suica、WAONが利用できます。SuicaはJREカードからのチャージで1.5%還元。WAONだとイオンカードからのチャージで0.5%還元になります。問題なく、決済が終了しました。
QRコード決済は、書籍中でも必ず残ると記載したPayPayにも対応しています。提携を発表しているLINEPayでも決済できます。PayPayだと還元率は1.5%です。現状の通常還元率だと、PayPayで支払うのが最も有利な還元率になります。
auPay、楽天Pay、d払いでも支払いが可能です。auPayは2020年2月に毎週10億円の20%還元キャンペーンを実施していましたが、郵便局でも対象でした。2520円分の記念切手を購入しましたが、480円分還元される予定です。この手の大幅還元がされる場合は、差額益を狙った切手の購入とオークションや金券ショップへの転売が懸念されます。キャンペーンがない場合は、各QRコード決済サービスの通常還元率になるはずです。
したがって、自身の使っている決済サービスをうまく使っていけば郵便局もお得に利用できるようになりました。
記念切手を自由に買えるようになったことで、記念切手に合った封筒で送りたいという欲求が湧いてきました。そこで、自分でデザインして、A4用紙に印刷して折ると封筒のようにできる技があることを知り、自分で作ってみました。キャッシュレス化の郵便局を今後も定点観測するには買った切手を楽しく使えるようにということで工夫してみようと思います。
『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』
今回の初回のアップデートは、郵便局のキャッシュレス化についてでした。
『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』
版元・祥伝社NEWS
http://news.shodensha.co.jp/article/473339017.html
公式サイト
https://cashless-life-japan.net/
メールマガジン
https://www.mag2.com/m/0001690719.html
関連プレスリリース
https://www.value-press.com/corporation/54022
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
添付画像・資料
添付画像をまとめてダウンロード
企業情報
企業名 | 株式会社a16 |
---|---|
代表者名 | 美崎栄一郎 |
業種 | その他サービス |