成功率96%「まち上場」による「数値化」がポイント【書籍発売『まちづくり戦略3.0』】
株式会社かんき出版は『まちづくり戦略3.0』(小林大輔 著)を11月17日に発売しました。本書は、知名度、人脈、お金がなくとも成功するまちづくりの戦略を「まち上場」をキーワードに解説した本です。
◆「まちづくり」はなぜ失敗してしまうのか
まちづくりは全国各地で試みられていますが、失敗も少なくありません。著者はその理由として「大きく開発」「強者の真似」に求めます。これからの時代、小さく小回りの効く戦略こそ有利であり、むしろ弱者にこそチャンスがあると著者は説きます。そこで、もっとも重要なキーワードが「まち上場」です。これはどういったものなのでしょうか。
◆まちづくりの集大成「まち上場」とは?
ビジネスにおけるモノの価値は「単価×取引数」が基本です。これを会社や法人に応用した数字が時価総額です。「まち上場」は、株式市場のように時価総額を上げ価値を高め、人流の増加と経済的な成長を目指すものです。具体的な数値で現れてくるため、成功の成否をジャッジしやすいメリットがあります。場合によっては撤退のタイミングも見極めやすくなります。「価値の見える化」こそ重要なのです。
まちづくりが成功すれば、土地を求める人が集まり値段が上がります。求められる数(需要)が増えることによって、不動産契約も増えれば「上場した」となるのです。本書では北海道のニセコや、山形県の蔵王などの具体的な成功例も紹介されています。
◆「まち上場」実現のための具体的なステップを紹介
それでは「まち上場」を実現するにはどうすればいいのでしょうか。本書では具体的なステップが紹介されています。
・ステップ1。「ソリューションの検討」集客効果が高いアクティビティであるセンターピンを意識して年間集客1万人を目指す(特に飲食店は短時間低予算で展開可能)。宣伝には無料でできるSNSを活用し独自性とオンリーワンを重視。
・ステップ2。「人を巻き込む」少数のコアメンバーと多数のサポートメンバーを確保。地元の工務店を活用するなど人脈を広げてゆく。
・ステップ3。「場を作り、運営する」利益創出から再投資の流れをイメージ。「集客数×非離脱率×客単価」の最大化を目指し常に数値を意識。
・ステップ4。「ルールをつくる」住民同士が集まり共通のルールを共有しながら協同で建設するコーポラティブハウス、建設より制度面を重要視するエリアマネジメントなどなど先例に学ぶ。
これらは「まち上場」の8か条(スモールスタート・スモールゴール、スモールディベロップメント、多様性を重視、まちの価値を計算、利益の再投資、メディアの活用、意思決定のツールづくり、原価志向からの抜け出し)として最後にまとめられています。
◆成功率96%の実績をもつ著者のノウハウが詰まった一冊
著者の小林大輔(こばやしだいすけ)さんは株式会社SUMUS(スムーズ)代表取締役を務める人物です。大学卒業後、経営コンサルティング会社を経て独立。先に紹介した「まち上場」を手がけ、その成功率は実に96%と高い実績を残しています。多くのケースを手がけてきた著者が、現場から得た知見が詰まった一冊です。まちづくりの関係者はもちろん、多くの中小企業関係者や個人事業主にとっても参考になる一冊です。
【書籍情報】
『まちづくり戦略3.0』
(2021年11月17日発売)
¥1650(税込)
Amazonページ短縮URL: https://cutt.ly/vROsv49
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企業情報
企業名 | 株式会社天才工場 |
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代表者名 | 吉田浩 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
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