AIアニサキス検査機「アニサキスインスペクター」を開発 〜 魚の切り身に潜むアニサキスをAIが高精度に高速検知 〜
株式会社トラスト・テクノロジーは、AI画像処理によるアニサキス検知システムを7月1日より発売いたします。水産加工工場や飲食など製造から流通の工程にシステムを提供し、従来目視検査で行っていた鮮魚や魚の切り身に紛れ込むアニサキスを誰でも容易かつ高精度に高速検知し、例年発生しているアニサキスの食被害を防止します。システムは「アニサキスインスペクター(Anisakis Inspector)」の名称で商品展開を行い、AI検査ソフトに加え、照明やカメラなど、検査に必要な全ての機材がセットでパッケージされ提供されます。魚種はブリやマグロ、サバ、タラ、カツオ、サーモン、イカなど主要な魚種に対応し、魚の切り身を販売用のパッケージトレイに乗せたまま検査機を通過させれば、瞬時にアニサキスの有無を見分けます。また、人工アニサキス自動生成技術(3A-GT)を用いることで少数の良品のみでAIを生成できます。
AI画像検査システム開発の株式会社トラスト・テクノロジー(本社:東京都国立市、代表取締役:山本隆一郎)は、AI画像処理によるアニサキス検知システムを7月1日より発売いたします。
アニサキスはお刺身などの生食を介して例年多くの健康被害が報告されており、有効な対策が求められていました。アニサキスの食被害は、激しい腹痛や嘔吐を伴うことから、その恐ろしさはよく知られている事ですが、具体的な対策となると冷凍や加熱、放電以外に選択肢はあまりない状況です。
魚に寄生したアニサキスは細さ0.5〜1mmほどの糸上の形状で、体色も白や半透明で見分けることが非常に難しく、冷蔵や酢では死滅せずに長期間生存し続けるため、鮮魚の生食では常に危険と隣り合わせの状況です。熟練した寿司職人であれば見分けて取り除くことはできますが、多くの鮮魚を処理する一般の加工工場や飲食関係者が短時間に大量に選別することは事実上難しい状況でした。また、加熱用の魚の切り身にもアニサキスは数多く出回って流通しており、健康被害はないですが、我々は普段気づかずに焼き魚や煮魚として魚と一緒に食しています。販売側は、そういった鮮魚全般において購入した消費者のクレーム対象のリスクを抱えており、消費者側の心情としてもできる限りの除去が望まれています。
そこで、この問題を解決すべく、アニサキスのAI画像検査装置を開発しました。検査装置に鮮魚の切り身をトレイごと通過させれば、魚の切り身の上に存在するアニサキスを瞬時に見分けて、誰でも容易にアニサキスの有無を検査できます。本システムは「アニサキスインスペクター(Anisakis Inspector)」の名称で商品展開を行い、導入先として、水産加工工場など生産の現場から、流通工程や飲食店などの消費者に近いところも視野に入れ、生食用はもちろん、加熱調理用の魚にも導入を進めます。
本システムは、AI検査ソフトに加え、特殊波長照明と光学フィルタ、カメラなど、検査に必要な全ての機材がセットでパッケージされ提供されます。魚種はブリやタイ、マグロ、サバ、タラ、カツオ、サーモン、イカなど主要な魚種に対応し、魚の切り身を販売用のパッケージトレイに乗せたまま検査機を通過させれば、瞬時にアニサキスの有無を見分けます。
アニサキスを見分けるAIの生成にあたっては、新規に人工アニサキス自動生成技術
(Artificial Anisakis Automatic Generation Technology - 3AGT)を開発し、不良品を用いず良品画像のみでアニサキスの認識AIを生成できます。検査現場では、アニサキスの存在しない少数の魚の切り身を2〜3枚だけ用意すれば、自動的に魚種やトレイに応じた高精度なアニサキスの認識AIが作成できます。本技術により、アニサキス発生前段階からアニサキス検査用AIの準備と評価を行うことができます。
システムは1ライン720万円(税別)でランニングコストの不要な買い切りのライセンスで提供されます。さらに、オプションでリモートで複数魚種のAIの生成と評価、自動更新を継続的に行い、ユーザ毎のカスタマイズにも対応する保守サービス、アニサキス安心保守みまもりパックも月額2万円(税別、予価)で提供します。リモート保守を提供することで、賞味期限の短い魚の出荷や提供に追われる忙しい生産や流通の現場に対しても、手軽にAI検査装置を利用いただけます。
本システムは、検査を行うだけでなく、警告表示等によるアラーム表示や、オプションでベルトコンベアの停止や自動排出装置、協動ロボットと組み合わせた、完全自動化システムも提供します。生産現場の検査の省人化に寄与します。
本システムのデモは、下記の展示会のトラスト・テクノロジーのブースでご覧いただけます。
---------------------------------------------
・FOOMA JAPAN 2023(国際食品工業展)
開催日程: 2023年6月6日(火)〜 6月9日(金)
開催時間: 10:00〜17:00
展示会場: 東京ビックサイト
小間番号: 東8ホール 8G-12
https://www.foomajapan.jp/
・食品開発展2023
開催日程: 2023年10月4日(水)〜 10月6日(金)
開催時間: 10:00〜17:00
展示会場: 東京ビックサイト
https://www.hijapan.info/
---------------------------------------------
□「アニサキスインスペクター」の特徴
・魚の切り身に紛れこむ紛らわしいアニサキスを高精度に検知
・魚種はブリやタイ、マグロ、サバ、タラ、カツオ、サーモン、イカの主要な魚種に対応
・判定速度は非常に高速なため、コンベアを動かしながら検知が可能
・判定結果は画面表示だけでなく、警告灯表示やコンベア停止、自動排出も可能
・アニサキスインスペクターのライセンスは買い切りで月額利用料は不要
・AIの学習はアニサキスを必要とせず、良品の魚の切り身を2〜3トレイのみで可能
・オプションの保守サービスで魚種対応の拡充や精度アップの自動更新が可能
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社トラスト・テクノロジー
担当者名:吉田、野澤
URL: http://www.trust-technology.co.jp/AI
TEL:042-843-0316 FAX:042-843-0317
Email: press@trust-technology.co.jp
【株式会社トラスト・テクノロジーについて】
トラスト・テクノロジーは、独自の技術を基にしたAI、画像処理、組込みシステム、音声認識技術、ロボットの研究開発を行っている企業です。 ソフトウェアとハードウェアの技術を融合し、一貫した開発体制により技術志向の開発サービスを展開しています。
いままでも多くの企業とコラボした研究開発を行い、民生機器の企画開発から、生産工場向けの大規模な検査システム開発まで幅広く事業展開をしています。
自社開発したAI画像検査システムAIインスペクターは、全国の工場で外観検査や異物検査に活用されています。
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
添付画像・資料
添付画像をまとめてダウンロード
企業情報
企業名 | 株式会社 トラスト・テクノロジー |
---|---|
代表者名 | 山本 隆一郎 |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
コラム
株式会社 トラスト・テクノロジーの
関連プレスリリース
-
大量発生するカメムシをAIで高精度に検知 〜 食品工場を悩ます目視では紛らわしいカメムシやその他昆虫などの異物をAIで高精度に検知 〜
2024年6月4日 10時
-
カット野菜に紛れ込むカエルを検出するAI画像検査システムを開発 〜 食品工場を悩ます目視では紛らわしいカエルなどの異物をAIで高精度に検知 〜
2023年6月5日 11時
-
トラスト・テクノロジーがAIによるメーター自動監視システム「AI Watcher」を発表 〜 リアルなメーターのデジタルツインを作り複数拠点を一括監視 〜
2021年10月4日 9時
-
トラスト・テクノロジーが生産現場向けAI搭載画像検査システム「AI Inspector」を発表 〜 プログラミングレスでAI画像検査システムを容易に構築 〜
2018年9月11日 13時
株式会社 トラスト・テクノロジーの
関連プレスリリースをもっと見る