「人類は情報の運び屋である」という思想の自伝的物語、販売開始迫る!
2023年12月下旬に青山ライフ出版から全国書店で発刊される『情報の運び屋(上巻)情報の路(みち)」(大崎俊彦著 1,350円+税)と「情報の運び屋(下巻)情報の詩(うた)」(大崎俊彦著 1,350円+税)は、「人類は情報の運び屋である」という非常にユニークな思想を元に書かれた物語である。
このような思想から、どのような物語が生まれるのか。
あらゆる可能性が考えられ、イメージするのは難しい。
文字も画像も、人生も、自然も、情報であるし、宇宙、
そして存在そのものが情報であると言えるのかもしれない。
そうした中で、『情報の運び屋』という自伝的物語の内容を予想することは簡単ではない。
そこで今回「(上巻)情報の路(みち)」の第1章【情報の愛】の一部を抜粋する。
以下では、我々が情報の運搬屋であることを、情報の視点とその性(さが)の立場で、下記のように紹介している。
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さざめく朝日の中に黙して立っていると、
情報たちが足音をたてて賑(にぎやか)やかに通り過ぎていく。
ふんわりと潤んだ春空を見上げれば、
情報たちが囀(さえず)りながら軽やかに飛んでいる。
生命(いのち)あふれる水中を覗けば、
情報たちがゆったりと尾鰭(おひれ)を閃(ひらめ)かして泳いでいる。
新緑で覆われた情報の森を、
緑の香りを運ぶ心地よい風が吹き抜け、
満ち溢れる情報たちが微笑み、
萌え出る木々の情報の芽が動き始めていた。
うららかな明るい日差しを受けて、
情報の葉はのびやかに背を伸ばし、
色とりどりの情報の花が咲き乱れていた。
来るべき新年を祝う色とりどりの賑やかな花火が、真情(しんじょう)と情操(じょうそう)の高層マンションの壁や窓ガラスに美しく映し出され、天地に満ちる清らかで厳かな淑(しゅく)気(き)を、醸(かも)し出している。それでも沈黙している高層マンションを、凍(い)てつく孤高な月光が黙して照らす中で、今年最後の『姫(ひめ)仕舞(じま)いの儀式』が始まっていた。そしていよいよめでたい色香(いろか)が漂う『姫(ひめ)初(はじ)めの儀式』は、午前零時からである。姫仕舞いの儀式をしている暖かな2人の部屋のベッドの上は、レースカーテン越しの花火の七色の虹斑(にじまだら)模様(もよう)に彩(いろど)られていた。
20年以上住み慣れた生家、産まれ育ったわが家の卵巣(らんそう)の中の卵胞(らんぽう)、この卵胞に包まれた部屋から排卵された情操の卵子情報たちは、ほぼ毎月、二度と戻ることのない生命短い旅路に出ていく。この卵子情報の生存期間も、排卵されるとわずか6時間~24時間しかない短い寿命だ。この限られた時間の中で、卵子情報が目指す精子情報に卵管(らんかん)膨大部(ぼうだいぶ)で出会わなければ、生き残れない厳しい掟(おきて)が待ち構えていた。しかし姫始めの余韻に浸る情操の心情たちも、この厳しい状況におかれた卵子情報の立場を、「誰も、何も、余り気にも留めず、理解もしていない」と卵子情報たちは嘆いていた。
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企業情報
企業名 | 青山ライフ出版 |
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代表者名 | 高橋範夫 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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