エコマリンパワー社、ナカシマプロペラ社と複合材の海上用途開拓で協力
エコマリンパワー社とナカシマプロペラ社は、複合材で作られた軽量かつ耐久性のある構造物を、貨物船上における現在進行中のプロジェクトにも使用することを検討。
2024 年4月8日、福岡 – エコマリンパワー株式会社(以下、エコマリンパワー)は、現在進行中の「Aquariusエコシップ」プロジェクトの一環として、ナカシマプロペラ株式会社(以下、ナカシマプロペラ)と共同で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を船舶構造物やその他の海上用途へのさらなる利用を検討します。また、船の推進システムによってエネルギー効率を改善し、水中騒音を低減するためにCFRPプロペラを使用することも検討します。
CFRPとGFRPは、強度、軽量性、特定の用途の要件を満たすために調整された特性のバランスを提供することで、様々な船舶構造に対して汎用的で効率的なソリューションを提供できる複合材です。エコマリンパワーとナカシマプロペラが共同で取り組んでいる最初の用途は、バルク貨物船で使用する複合材製ソーラーパネル取り付けフレームの設計、製造、設置。両社はまた、ナカシマプロペラの複合材技術をエコマリンパワーの特許取得済み風力補助推進装置「EnergySail®」の帆構造に使用することも目指しています。
2015年、ナカシマプロペラは省エネを実現するため、世界初の商船用CFRPプロペラを開発し、第6回ものづくり日本大賞で内閣総理大臣賞を受賞しました。CFRPは従来のニッケルアルミブロンズ材に比べ軽量かつ強度が強いため、プロペラの重量と慣性モーメントの両方が小さくなり、ねじり振動のストレスが軽減されます。
今回の発表に際し、エコマリンパワーの社長兼CTOであるアトキンソン・グレッグは、「ナカシマプロペラがすでに取り組んでいる複合材に関する革新的な開発作業と、エコマリンパワーが取り組んでいる最先端の開発プロジェクトが組み合わせ、この技術を船舶やその他の海事用途に使用することで、新たな用途が広がるでしょう」と述べています。
複合材製ソーラーパネル取り付けフレームキットに関するプロジェクトはすでに開始されており、今後6ヶ月以内にこれらのフレームを船舶に設置し、その後、将来の船舶太陽光発電プロジェクトに利用できるようになる予定です。
エコマリンパワー株式会社について
エコマリンパワー株式会社(EMP)は、国際性に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、オイルタンカー、貨物船などの船舶用に、再生可能エネルギーを基にした燃料節約と排出低減ソリューションを開発しています。これらテクノロジーには、EnergySail®(特許取得済)や Aquarius MAS™、Sailet™(特許出願中)、Aquarius MRE®(特許取得済)があります。
エコマリンパワーについての詳しい情報は www.ecomarinepower.comをご覧ください。
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企業情報
企業名 | エコマリンパワー株式会社 |
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代表者名 | アトキンソン グレッグ |
業種 | 運輸・交通 |
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