SABICイノベーティブプラスチックスのNoryl GTX*、Xenoy*、Stamax**樹脂が中国Cheryの新型スポーツクーペA3CCに採用

SABICイノベーティブプラスチックスの最先端素材ソリューションが中国の大手自動車メーカーであるChery Automobile社(以下Chery社)の近日発売予定の新型スポーツクーペ「A3CC」に採用された。

SABICイノベーティブプラスチックスの最先端素材ソリューションが中国の大手自動車メーカーであるChery Automobile社(以下Chery社)の近日発売予定の新型スポーツクーペ「A3CC」に採用された。流線型のこの新型スポーツカーは、中国の自動車OEMとしては初のNoryl GTX*樹脂製フロントフェンダーと、同じくNoryl GTX*樹脂製給油口カバー、Xenoy*樹脂製の軽量なフロントとリアのエナジーアブソーバーおよびStamax**ガラス長繊維強化ポリプロピレン(LGFPP)コンパウンド製アンダートレイを採用しており、上質のデザインと実用性を実現している。この車に採用されたSABICイノベーティブプラスチックスの多様な材料は、同社の幅広い材料専門技術を示すとともに、優れた環境性能や機能性に加えて世界クラスの自動車設計に幅広い訴求力を与える樹脂を提供していることを実証するものである。

SABICイノベーティブプラスチックスのグレッグ・アダムス自動車部門バイスプレジデントは「Chery社との5年間にわたるスポーツクーペA3CCの開発コラボレーションは、顕著な成功事例であり、同社の革新志向と、高機能樹脂を活用した最新の自動車設計を象徴するものです。当社の日々拡大する幅広い樹脂ポートフォリオは、Chery社の設計者が、外装品質のフェンダーから構造部品に至るまで様々な分野において樹脂材料を採用した、この画期的なコンバーチブルを開発するのを可能にすると同時に、Chery社の最終的な目標である国際競争力の確立を支えています。」と語る。

世界市場で優れたデザインを加速させる革新的な素材技術
Chery社は、国際市場での自動車業界リーダーになるという目標実現において、SABICイノベーティブプラスチックの材料革新の重要性を認めた。近々行われる同新型スポーツカーの発表は、中国の自動車設計の質を大きく変えるとして、すでにマスコミの注目を集めている。

Chery社のシェン・ハオジェ第2製品開発事業部エグゼクティブディレクタ兼A3CCプログラム担当ディレクタは「私たちがA3CCスポーツクーペの開発においてSABICイノベーティブプラスチックスとのコラボレーションを選んだ理由は、同社の世界的な定評や実績に加え、このプロジェクトにおける同社の優れた共同開発サポートにあります。高機能素材の提供はその第一歩に過ぎません。SABICイノベーティブプラスチックスのチームは、私たちのニーズを良く理解し、目標達成のために必要な素材やデザイン、そして金型設計の専門技術を提供してくれました。」と述べた。

SABICイノベーティブプラスチックスは、3つの主要な用途においてChery社と協力し、その応用範囲は1車種に限らず他の自動車モデルにも広がる可能性を秘めている。

- フロントフェンダー:Chery社は、中国OEMとしては初めて量産車種のフェンダーに導電性Noryl GTX樹脂を採用した。同社はスチール製の車体パネルをNoryl GTX樹脂に置き換えることで、フェンダー重量の50%以上軽量化に成功(スチール2.80kgに対して樹脂1.37 kg)すると同時に、より優れた耐低速衝撃性を実現している。Noryl GTX樹脂は、金属製の車体(BIW)と共にオンライン塗装が可能なため、二次作業が不要であり、完璧なカラーマッチングが実現できる。さらに同導電性樹脂は、塗装前のプライマー工程が不要である。

- 燃料給油口カバー:同部品は、従来部品メーカーが成形と塗装を行うため、車体の色との不一致が発生する場合があった。同部品をNoryl GTX樹脂で成形することにより、他の車体(BIW)と共にオンライン塗装ができるようになる。この手法は工程を簡素化し、品質問題の回避と意匠性の向上をもたらす。

- エナジーアブソーバーとアンダートレイ:A3CCのフロントバンパーには、Xenoy樹脂製のエナジーアブソーバーとStamax LGFPPコンパウンド製のアンダートレイが組み合わされる。これらの部品は、欧州連合(EU)2003/102/ECフェーズII歩行者下肢保護要件および欧州経済共同体(ECE)と連邦自動車安全基準(FMVSS)の低速自動車損傷性衝撃テスト要件を満たしており、世界的な法規制に対応するバンパーシステムを構成する。リアバンパーシステムもXenoy樹脂製のエナジーアブソーバーを備えており、ECEおよびFMVSS低速自動車損傷性要件を満たしている。

SABICイノベーティブプラスチックス材料の主なメリットとしては、エネルギー効率の向上に貢献する軽量化や部品統合、設計柔軟性およびオンライン塗装によるシステムコストの削減などが挙げられる。

* SABIC Innovative Plastics IP BVの商標です。
** StamaxはSABICの登録商標です。

SABICイノベーティブプラスチックスについて
SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の企業であり、35か国以上に事業展開し、全世界で約9,000人の従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客とのコラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバル・アプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーであり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどがあります。SABICイノベーティブプラスチックス(www.sabic-ip.com)は、世界の6大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。

【本件に関するお問い合わせ先】
SABICイノベーティブプラスチックスジャパン
代表番号:03-3593-4700
代表FAX:03-3593-4709

《関連URL》
http://www.sabic-ip.com

企業情報

企業名 SABICジャパン合同会社
代表者名 松林卓弘
業種 エネルギー・素材・繊維

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