【プレスリリース】花粉症/花粉アレルギーについての調査(2012年3月調査)
日本リサーチセンターでは、花粉症/花粉アレルギーについて、全国47都道府県の1,200人を対象に調査を企画・実施いたしました。この調査は時系列で実施しておりまして、今回の2012年結果は2010年、2011年の最近3カ年の比較の他、2003年との10年比較も見ております。
株式会社日本リサーチセンター(本社:東京都中央区、社長:鈴木稲博)は、昭和35年に設立された民間の調査研究機関です。民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行ってい
ます。
このたび、花粉症/花粉アレルギーについて、全国47都道府県の1,200人を対象に、以下の調査を企画・実施いたしました。この調査は時系列で実施しておりまして、今回の2012年結果は2010年、2011年の最近3カ年の比較の他、2003年との10年比較も見ております。
調査概要
1. 調査対象
全国47都道府県の15~79歳までの男女個人
2. 有効回収数
1200人
3. 抽出方法
住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割当て
4. 調査方法
調査員による個別訪問留置調査
(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:NOSによる毎月調査)
5. 調査実施期間
2012年2月29日~3月12日
※過去調査は2003年3月、2010年3月、2011年3月に実施
調査結果の要約
1. 花粉症/花粉アレルギーの症状について
・現在、アレルギーとして「花粉症/花粉アレルギー」をもっているかを聞いたところ、3割以上が花粉症/花粉アレルギーの症状があると回答した。
・時系列でみると、2003年は2割半ばだったのが、この3年間は3割超と増えている。
・性別で見ると、男性に比べて、女性の方が花粉症/花粉アレルギーをもっている人が多い。
・年代別では、40―50代で多く、60-70代が少ない。
・地域別でみると、関東では43.2%で、他のエリアに比べて花粉症/花粉アレルギーをもっている比率が高い。
2. 花粉症/花粉アレルギーの症状がある月
花粉症/花粉アレルギーの症状がある人(N=405)に、症状がある月を複数回答で聞いた。
・ピークは「3月」で80.2%の人が症状を感じている。
・次いで「4月」が73.6%と多い。「2月」(33.8%)から「5月」(44.4%)までが花粉症のシーズンといえる。
・また、「7月」「8月」には5%程度にはなるが、「9月」「10月」にはまた症状を感じる人が1割強まで増加する。
3. 花粉症/花粉アレルギーの症状の程度
調査実施期間(3月上旬)時点で、最近1~2週間の症状(「1 症状なし」「2 軽い」「3 やや重い」「4 重い」「5 非常に重い」)の程度を項目ごとに聞き、3+4+5の計を見てみた。
・2011年は、花粉の飛散量が多かったと言われているが、それを反映して2011年は症状の程度が重くなっている。
・2012年の結果をみると、目のかゆみの症状が一番多く、次いで水っぱな、くしゃみ、鼻づまりの症状が多く出ている。
・性別でみると、男性の方が症状が重いと感じている項目が多い。
4. 目と鼻の重い症状比率
目に重い症状がある人(「目のかゆみ」「涙目」「目の充血」のいずれかの項目で「3やや重い」以上の症状がある人)と、鼻に重い症状がある人(「くしゃみ」「水っぱな」「鼻づまり」「鼻のかゆみ」のいずれかの項目で「3やや重い」以上の症状がある人)について、注目してみた。
・目に重い症状がある人は全体の54.1%で、鼻に重い症状がある人は全体の59.0%であり、目と鼻の両方に重い症状を持っている人は46.4%だった。花粉症/花粉アレルギーの人では、目か鼻かのどちらか一方ではなく、両方の症状に悩まされていることがうかがえる。
5. 花粉症/花粉アレルギーに対して具体的にとっている対策
花粉症/花粉アレルギーに対してどのような対策をしているかを複数回答で聞いた。
・一番多い対策法は、「普通のマスク」をすることで46.9%であった。
・次いで多かったのは「医者処方の飲み薬」「市販の目薬」で3割を超えている。
・性別でみると、「普通のマスク」「花粉対策用マスク」「医者処方の飲み薬」「医者処方の目薬」「医者処方の点鼻薬」などマスクと医者の利用で、女性が男性を上回っている。さらに女性では、「空気清浄機の利用」「なるべく外出しない」も男性より多い。症状としては男性の方が重い項目が多かったが、対処については女性の方が積極的であることがうかがえる。
・また参考として、2003年と2012年のマスク利用率を比較すると、2012年は63.5%であり、2003年の35.3%より大きく増加している。花粉症対策の基本はマスク着用であると言える。(2012年は「普通のマスク」と「花粉対策用マスク」のいずれかを利用している比率を算出)
6. 市販薬と処方薬
市販薬と処方薬の利用に注目してみた。
・市販の薬を利用している人(「市販の目薬」「市販の飲み薬」「市販の点鼻薬」「市販の洗眼薬」のいずれかあり)は、41.2%。
・医療を受けている人(「医者処方の目薬」「医者処方の飲み薬」「医者処方の点鼻薬」「医者から注射」のいずれかあり)は43.5%。
・両方利用している人は6.7%と少なく、市販薬派と処方薬派のいずれかに分かれている。また、いずれも利用していない人が22.0%ある。
7. 最近3カ月で花粉対策でとった行動
花粉症/花粉アレルギーを持っている人に花粉対策でとった行動を聞いた。
・「取入前に洗濯物の花粉を払う」と「空気清浄機を利用する」が2割を超えて高い。
・「洗濯物を部屋干しにする」「ふとんを外に干すのをやめた」「窓を開けない/換気を少なくする」も2割弱見られる。
・一方で、このような花粉対策をしていないという回答は37.8%あった。
8. 花粉対策で買ったもの
花粉症/花粉アレルギーを持っている人に花粉対策で買ったものを聞いた。
・「保湿ティッシュ」が2割弱ともっとも多い。
・次いで「部屋干し専用の洗剤」「花粉がつくのを防ぐ柔軟剤」が多く、1割強みられる。
9. マスクについて感じること
花粉症対策にマスクを付けることに抵抗を感じる程度と、マスクをつけることで感じることを聞いた。
・花粉症/花粉アレルギーの人のうち、花粉症対策にマスクを付けることに「まったく抵抗感はない」人は、2010年が43.2%→2011年は50.4%→2012年は60.0%と年々増えている。
・また、マスクをつけることで感じることについては(2012年)、「恥ずかしい・格好悪い」や「不潔」だとは思わない人が7~8割と多く、マスクに対してネガティブな意識が低いことがわかる。
・一方、「呼吸しにくい」と思っている人は56.3%と多い。
詳細(グラフ等)に関しましては、下記PDFファイルを参照ください。
[URL]
http://www.nrc.co.jp/report/120406.html
ます。
このたび、花粉症/花粉アレルギーについて、全国47都道府県の1,200人を対象に、以下の調査を企画・実施いたしました。この調査は時系列で実施しておりまして、今回の2012年結果は2010年、2011年の最近3カ年の比較の他、2003年との10年比較も見ております。
調査概要
1. 調査対象
全国47都道府県の15~79歳までの男女個人
2. 有効回収数
1200人
3. 抽出方法
住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割当て
4. 調査方法
調査員による個別訪問留置調査
(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:NOSによる毎月調査)
5. 調査実施期間
2012年2月29日~3月12日
※過去調査は2003年3月、2010年3月、2011年3月に実施
調査結果の要約
1. 花粉症/花粉アレルギーの症状について
・現在、アレルギーとして「花粉症/花粉アレルギー」をもっているかを聞いたところ、3割以上が花粉症/花粉アレルギーの症状があると回答した。
・時系列でみると、2003年は2割半ばだったのが、この3年間は3割超と増えている。
・性別で見ると、男性に比べて、女性の方が花粉症/花粉アレルギーをもっている人が多い。
・年代別では、40―50代で多く、60-70代が少ない。
・地域別でみると、関東では43.2%で、他のエリアに比べて花粉症/花粉アレルギーをもっている比率が高い。
2. 花粉症/花粉アレルギーの症状がある月
花粉症/花粉アレルギーの症状がある人(N=405)に、症状がある月を複数回答で聞いた。
・ピークは「3月」で80.2%の人が症状を感じている。
・次いで「4月」が73.6%と多い。「2月」(33.8%)から「5月」(44.4%)までが花粉症のシーズンといえる。
・また、「7月」「8月」には5%程度にはなるが、「9月」「10月」にはまた症状を感じる人が1割強まで増加する。
3. 花粉症/花粉アレルギーの症状の程度
調査実施期間(3月上旬)時点で、最近1~2週間の症状(「1 症状なし」「2 軽い」「3 やや重い」「4 重い」「5 非常に重い」)の程度を項目ごとに聞き、3+4+5の計を見てみた。
・2011年は、花粉の飛散量が多かったと言われているが、それを反映して2011年は症状の程度が重くなっている。
・2012年の結果をみると、目のかゆみの症状が一番多く、次いで水っぱな、くしゃみ、鼻づまりの症状が多く出ている。
・性別でみると、男性の方が症状が重いと感じている項目が多い。
4. 目と鼻の重い症状比率
目に重い症状がある人(「目のかゆみ」「涙目」「目の充血」のいずれかの項目で「3やや重い」以上の症状がある人)と、鼻に重い症状がある人(「くしゃみ」「水っぱな」「鼻づまり」「鼻のかゆみ」のいずれかの項目で「3やや重い」以上の症状がある人)について、注目してみた。
・目に重い症状がある人は全体の54.1%で、鼻に重い症状がある人は全体の59.0%であり、目と鼻の両方に重い症状を持っている人は46.4%だった。花粉症/花粉アレルギーの人では、目か鼻かのどちらか一方ではなく、両方の症状に悩まされていることがうかがえる。
5. 花粉症/花粉アレルギーに対して具体的にとっている対策
花粉症/花粉アレルギーに対してどのような対策をしているかを複数回答で聞いた。
・一番多い対策法は、「普通のマスク」をすることで46.9%であった。
・次いで多かったのは「医者処方の飲み薬」「市販の目薬」で3割を超えている。
・性別でみると、「普通のマスク」「花粉対策用マスク」「医者処方の飲み薬」「医者処方の目薬」「医者処方の点鼻薬」などマスクと医者の利用で、女性が男性を上回っている。さらに女性では、「空気清浄機の利用」「なるべく外出しない」も男性より多い。症状としては男性の方が重い項目が多かったが、対処については女性の方が積極的であることがうかがえる。
・また参考として、2003年と2012年のマスク利用率を比較すると、2012年は63.5%であり、2003年の35.3%より大きく増加している。花粉症対策の基本はマスク着用であると言える。(2012年は「普通のマスク」と「花粉対策用マスク」のいずれかを利用している比率を算出)
6. 市販薬と処方薬
市販薬と処方薬の利用に注目してみた。
・市販の薬を利用している人(「市販の目薬」「市販の飲み薬」「市販の点鼻薬」「市販の洗眼薬」のいずれかあり)は、41.2%。
・医療を受けている人(「医者処方の目薬」「医者処方の飲み薬」「医者処方の点鼻薬」「医者から注射」のいずれかあり)は43.5%。
・両方利用している人は6.7%と少なく、市販薬派と処方薬派のいずれかに分かれている。また、いずれも利用していない人が22.0%ある。
7. 最近3カ月で花粉対策でとった行動
花粉症/花粉アレルギーを持っている人に花粉対策でとった行動を聞いた。
・「取入前に洗濯物の花粉を払う」と「空気清浄機を利用する」が2割を超えて高い。
・「洗濯物を部屋干しにする」「ふとんを外に干すのをやめた」「窓を開けない/換気を少なくする」も2割弱見られる。
・一方で、このような花粉対策をしていないという回答は37.8%あった。
8. 花粉対策で買ったもの
花粉症/花粉アレルギーを持っている人に花粉対策で買ったものを聞いた。
・「保湿ティッシュ」が2割弱ともっとも多い。
・次いで「部屋干し専用の洗剤」「花粉がつくのを防ぐ柔軟剤」が多く、1割強みられる。
9. マスクについて感じること
花粉症対策にマスクを付けることに抵抗を感じる程度と、マスクをつけることで感じることを聞いた。
・花粉症/花粉アレルギーの人のうち、花粉症対策にマスクを付けることに「まったく抵抗感はない」人は、2010年が43.2%→2011年は50.4%→2012年は60.0%と年々増えている。
・また、マスクをつけることで感じることについては(2012年)、「恥ずかしい・格好悪い」や「不潔」だとは思わない人が7~8割と多く、マスクに対してネガティブな意識が低いことがわかる。
・一方、「呼吸しにくい」と思っている人は56.3%と多い。
詳細(グラフ等)に関しましては、下記PDFファイルを参照ください。
[URL]
http://www.nrc.co.jp/report/120406.html
企業情報
企業名 | 株式会社日本リサーチセンター |
---|---|
代表者名 | 鈴木稲博 |
業種 | その他サービス |
コラム
株式会社日本リサーチセンターの
関連プレスリリース
-
先着30名様限定 無料セミナー「シェアリングエコノミーの実態と今後 ~消費者意識の変化とニーズを汲み取るサービスの予兆~」
2018年7月31日 14時
-
昨秋、好評の実践型ワークショップ「イノベーション創出を促す発想体験セミナー ver.2(全3回)」
2018年2月14日 16時
-
セミナー開催「ビッグデータ時代のマーケティングリサーチデータの価値」
2017年9月15日 15時
-
【記事掲載時の引用データ】「カジノを含む統合型リゾート」についての世論調査
2017年6月5日 13時
株式会社日本リサーチセンターの
関連プレスリリースをもっと見る