とにかく生きていくのが大変というのが本音です
IT関連の専門媒体「インターネットコム」の編集長を経て、2011年からフリーライターとして活躍する折笠光裕さん。現在は、mobileASCII等へ記事を寄稿しています。印象に残っている記事についてのエピソードや、フリーライターとして苦労されていることなどを伺いました。
Qこれまで手がけた記事の中で、印象に残っているものはありますか?
麻生太郎氏が外務大臣の時に、デジタルハリウッド大学で講演されたことがあったんですが、それを取材したことはとてもよく覚えています。麻生さんは私が大変尊敬している方なので、ITという畑違いの記者であるのにも関わらず、取材できたことは嬉しかったです。2ちゃんねるのファンスレッドにもリンクされ、PV数の向上につながった事も良い思い出ですね(笑)。
Qライターとして苦労されている事がありましたら教えてください。
一旦リストラされてしまうと、特に40代では再就職が非常に困難なものです。私はフリーライターとして活動する道を選びましたが、今は素人も記事を書く時代。以前に比べると仕事は少なく、とにかく生きていくのが大変というのが本音です。
今関わっているmobileASCIIは、雑誌不況の最中を生き抜いてきたパワーと情報の信頼性が強みなので、私も媒体に関わる一員として、さらに雑誌を盛り上げて行きたいと考えています。
Q印象に残っている広報とのやり取りはありますか?
企業やメディアという後ろ盾があると、記者と広報の付き合いは生まれやすいものですが、フリーライターとなるとまた事情が変わってきます。しかしそうした環境の変化があっても付き合いを続けてくれる広報には、感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです。いつか何らかの形で、その方のお役に立てればと思います。できれば仕事で恩返しがしたいですね。
今はフリーライターなのでプレスリリースを受け取る数はうんと減りましたが、企業に在職している時は、1日あたり800・000件ほどのプレスリリースが届いていました。その中から記事にする事は多いので、テキストファイルで送られてくるプレスリリースは有り難かったですね。画像化されたものは引用しにくいので、あまり記者受けはよくないと思います。
折笠 光裕氏
- 媒体名
- mobileASCII