すぐに役立つ!記者への気配りが参考になるプレスリリース3選
プレスリリースを記者に送る際に、相手の立場に立った情報整理、組み立てていますか? 記者の立場に立った時に、親切・わかりやすい情報提供、興味の惹かせ方で参考になりそうなプレスリリース、5月に配信されたものから選択してみました。
実際に使ってみてもらう「サンプル」を提供する
Q株式会社インデックス
【リリースタイトル】
誰でも手軽に作家デビュー!漫画でも小説でもない“新しい読み物のカタチ”イラストとテキストを組み合わせ、物語を作って投稿できる「読み物プラットフォーム」誕生
こちらのサービスは、自分で作った物語を無料で投稿・閲覧できるという参加型のサービス。そしてこのサービスで自作シナリオを投稿するためには、「招待コード」が必要となります(招待コードは、『STORIE』から渡されます)。
このプレスリリースでは、メディア用の招待コードを用意しています。
“◎マスコミ・報道関係者向け「招待コード」配布のお知らせ
βサービスにてシナリオを投稿するには「招待コード」が必要となります。マスコミ・報道・メディア関係者向けに取材用の「招待コード」を準備しています。ご希望の場合は、[ pr@indexweb.co.jp ]までお問い合わせください。”
記者に実際にサービスを利用してもらうことで、機能内容や、利用イメージが明確になりやすくなり、記事を書く時の参考情報が充実します。
何か新商品・新サービスを世に出すときは、記者の方々にすぐ体感していただけるような、サンプル品や今回の招待コードのような「サービスを試しやすくなるようなもの」を準備しておくと良いでしょう。
【プレスリリースから生まれた記事】
CNET Japan:インデックス、“テキスト×イラスト×フキダシ”の読み物投稿型サービスを展開
INSIDE:新表現で読み物を提供する「ストリエ」始動…フキダシや人物アイコンで物語を表現
“新サービス提供開始”プレスリリーステンプレート
https://www.value-press.com/static/material/samples/new_service.docx
リリースはこまめに小刻みに。
Q株式会社カヤック
【リリースタイトル】
スマホとプロジェクターで授業が変わる! サカワとカヤック、アナログ黒板をデジタルする ハイブリッド黒板アプリ「Kocri」を2015年7月に発売
生徒のノートに書いた絵を撮影して黒板に即に映す、授業前に用意した図を表示させるなど新たな黒板の活用を提案した「Kocri」。
この発売に先立って5月下旬に、東京ビッグサイトで開催される「東京ITソリューションEXPO」にてアプリを発表すると紹介しています。
展示会のリリースは、記者にとっては実際に手にとる機会を知ることができる手段でもあります。先に書いたように、記者にサービスを体感していただくことがポイントです。
また、このリリースの配信日は5月20日ですが、「Kocri」は7月発売です。発売まで1ヶ月もあります。何故、こんな早くに告知をするのでしょうか。リリースの最後の方に、以下の文が書いてありました。
“「Kocri 」は発売まで適宜情報を公開してまいります。”
これからも「Kocri」に関する発表をしていく予定なのかもしれません。
この文章を記者の方が読んだら、「Kocri」の今後の動向に注目しようと決める方も出るかもしれません。
【プレスリリースから生まれた記事】
クラウド Watch:これは手軽! スマホでアナログ黒板をデジタル化するアプリ「Kocri」
リセマム:サカワとカヤック、黒板をデジタル化するアプリを7月発売
会場名や住所に「最寄り駅」も加えて
Qグローバルアートエージェンシー
【リリースタイトル】
東京インターナショナルアートフェアを5月22日(金)23日(土)、原宿クエストホールで開催
ヨーロッパで開催されていたインターナショナルアートフェアが初めて日本で開催されるというイベントの告知リリースです。
イベントの告知リリースには、会場の概要説明は欠かせません。
このリリースでは、フェアを開催する会場名と住所だけでなく、以下のように、
“JR「原宿駅」より徒歩3分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」より徒歩1分。”
と最寄り駅とそこからの距離についても記載してあります。
なんだ、そんな細かいところか、と思われるかもしれませんが、
こういったきめ細やかな配慮もポイントの1つです。
記者でなくても、忙しい毎日を送る中、「意外と駅から遠かった!」「最寄り駅を勘違いしていた」という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。記者にとってももちろん、スケジューリングに重要な情報の一つです。
【プレスリリースから生まれた記事】
MdN Design Interactive:東京都・「東京インターナショナルアートフェア」
Fashionsnap.com News:欧州で注目のアートフェアが東京上陸 30ヶ国からアーティスト150名集結
いかがでしょうか。
自社のアピールに気をとられがちですが、少し手を止めて相手の立場にたってみると、わかりやすい情報提供のヒントは沢山あります。ぜひ参考になれば幸いです。