米マクダーミッド社が国際電子回路産業展でめっき技術を紹介

電子機器向けめっき薬品の世界大手製造業者であるマクダーミッド社の日本法人は国際電子回路産業展(JPCAショー2013)に出展すると発表した。マクダーミッド社は、電子回路部品に不可欠であるBlackhole(ブラックホール)等の主力製品の他、日本のユーザー様向け製品を幅広く提供している。

【神奈川県川崎市】電子機器向けめっき薬品の世界大手製造業者であるマクダーミッド社の日本法人は国際電子回路産業展(JPCAショー2013)に出展すると発表した。マクダーミッド社は、電子回路部品に不可欠であるBlackhole(ブラックホール)等の主力製品の他、日本のユーザー様向け製品を幅広く提供している。今般、HDIやIC基板等のプリント配線板メーカーのニーズに対応できる低コストメタライゼーションプロセスが実現可能となった。6月5日、同展示会でその詳細について講演を行う。

世界のプリント基板市場(フレキシブル・リジッド板)のトップシェアを誇るマクダーミッド社のブラックホールプロセスは、無電解銅めっきを用いないスルーホールのダイレクトめっきプロセスとなる。本製品は、水平化が可能なので全工程を15分以内で処理する事が出来る。また、パラジウム等の貴金属を使用しないブラックホールには、カーボンブラックが均一に配合されている為、カーボングラファイト系製品より耐凝集性が良く、浴の安定性が優れている。

神奈川県川崎市に本社を置く日本マクダーミッド株式会社のジュリアン・ベイショア代表取締役社長は、多国籍企業である存在をよりアピールしたいと述べている。同社長は「グローバル化が加速しているPCB・PWB業界では現地調達によるサプライチェーンが重要だ。日系企業に対して、日本だけではなく中国や東南アジアでも弊社日本人駐在員がサポートする事により、我が社の日本法人に於いて開発から量産まで継続的にお手伝いしたい」と語った。

マクダーミッド社について
1922年に創業したマクダーミッド社(MacDermid Group, Inc.)のビジョンは、世界大手のめっき製品企業であり続けることにある。エレクトロニクス、メタルフィニッシング及びプリンティングの各市場への展開を行っている。マクダーミッドの本社は米コロラド州デンバー市にあり、世界20カ国以上で活動している。主な製造拠点は米国、イタリア、中国、台湾にあり、研究所は米国、英国及び日本にある。
詳細はhttp://www.macdermid.comを参照。

日本マクダーミッド株式会社について
日本市場へは1973年に参入し、日本マクダーミッド株式会社(Nippon MacDermid Co., Ltd.)が1986年に設立された。神奈川県川崎市に本社を置く日本マクダーミッドは82名の従業員がおり、かながわサイエンスパークに技術センターを併設している。日本で設計した薬品は、千葉県にある契約工場及び台湾、中国の自社工場で製造をしている。中国現地法人設立準備室は2012年11月にオープンした。
詳細はhttp://www.macd.co.jpを参照。

企業情報

企業名 日本マクダーミッド株式会社
代表者名 ベイショア・ジュリアン
業種 エネルギー・素材・繊維

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