ユニバーサルロボットの産業用ロボットが、フォルクスワーゲンの工場の従業員と直接連携
自動車製造グループのフォルクスワーゲンは、ザルツギッターにあるエンジン製造工場の大量生産ラインに、デンマークのメーカーであるユニバーサルロボットの産業用ロボットアーム「UR5」を導入しました。「UR5」は、同社工場の精巧なグロープラグの処理を担うシリンダーヘッド組立セクションに導入されています。
■ユニバーサルロボットの産業用ロボットが、フォルクスワーゲンの工場の従業員と直接連携
■統合セーフティモード:ロボットがドイツ・ザルツギッターにあるエンジン製造工場の従業員と初めて直接連携
■自動車メーカーのフォルクスワーゲンは、ユニバーサルロボット社製ロボットを導入し、人間工学に基づいた作業工程の促進を実践
※本資料はデンマークで2013年8月29日(現地時間)に発表されたプレスリリースの日本語訳です。
オーデンセ(デンマーク)/ ザルツギッター、2013年8月29日
–⇥自動車製造グループのフォルクスワーゲンは、ザルツギッターにあるエンジン製造工場の大量生産ラインに、デンマークのメーカーであるユニバーサルロボット(Universal Robots)の産業用ロボットアーム「UR5」を導入しました。軽量なロボット「UR5」は、同社工場の精巧なグロープラグの処理を担うシリンダーヘッド組立セクションに導入されています。
–⇥注目すべき点は、これはフォルクスワーゲンが、世界で初めて使用する協調型ロボットであるということです。
–⇥統合セーフティモードを有する「UR5」の6軸ロボットアームは安全柵を必要とせず、人間と直接作業をおこなうため、安全かつ健全な作業工程の最適化に大きく貢献します。
ザルツギッターにあるフォルクスワーゲンの工場は、280万平方メートルの敷地を有する世界最大のエンジン製造工場のひとつです。ここでは約6千人の従業員が、370種を超えるガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンを1日に約7千台製造しています。3〜16気筒のシリンダーエンジンは、フォルクスワーゲングループのさまざまなモデルやブランドに導入されています。フォルクスワーゲンはこのたび、デンマークのメーカーであるユニバーサルロボット製の産業用ロボットアームを設置。これは工場のシリンダーヘッド組立セクションの作業員と連携して、シリンダーヘッドにグロープラグを差し込むためのものです。
この産業用ロボットは、統合セーフティモード(ISO 10218規格に準拠)により人間の近くで作業をすることが可能です。また、システムインテグレーターであるFaude Automatisierungstechnik社がフォルクスワーゲンのために特別開発した協調型グリッパーが装備されていますが、これは協調型ロボットの標準規格であるISO/TS 15066の安全要件を満たしています。従ってこのロボットは、安全柵を追加することなく製造に組み入れることができたのです。
フォルクスワーゲンのザルツギッター工場プロジェクトマネージャーのJürgen Häfner氏は次のように述べています。
「私たちは、人間工学に基づき設計された、作業現場の全てのエリアにおいて、従業員が長期にわたって負担を強いられる作業をなくす事を常に考えています。安全柵を必要としないロボットを使うことにより、従業員はロボットと連携して作業をおこなうことができます。この方法であれば、ロボットが従業員の製造アシスタントとなり、負担を強いられた作業から従業員を解放できるのです」。
このプロジェクトは、ユニバーサルロボットの販売パートナーであるFaude Automatisierungstechnik社との緊密な協力のもと、2年の歳月をかけて実行されました。それまでの製造工程では、従業員が2名一組でグロープラグをシリンダーヘッドに取り付ける作業を担当していました。従業員はシリンダーヘッドに開けられた目に見えないほどの小さなドリル穴に、前かがみの姿勢でグロープラグを差し込まなければならず、これが大変な負担となっていました。
○ロボットという仲間との協働
しかし今やその作業は、ユニバーサルロボット製の軽量な6軸 ロボット「UR5」に引き継がれました。
「UR5」は、特別設計された分離システムの作る精巧なグロープラグを慎重に持ち上げ、手の届きにくいドリル穴に差し込みます。そして、一人の従業員が次の工程で、グロープラグの固着とシリンダーヘッドの絶縁を担当します。アシスタントとして機能するロボットと直接協力して作業をおこなうことにより、従業員は無理のない直立姿勢でこれらの動作をおこなうことができるようになりました。また、そうすることによって従業員は工程を常時監視できるため、必要な時にすばやく対応することが可能です。
ユニバーサルロボットの副社長兼チーフ・コマーシャルオフィサーであるThomas Visti氏は次のように述べています。
「この前例のないプロジェクトが実際に成功したこと、そして当社のロボットが人間工学的な作業工程に貢献できることを大変嬉しく思います。これはひとえに、フォルクスワーゲンと当社のパートナーであるFaude Automatisierungstechnik社による建設的な協力の賜です」。
【ユニバーサルロボット(UNIVERSAL ROBOTS A/S)について】
ユニバーサルロボットは産業用ロボットを製造するデンマークのメーカーです。同社はロボット工学を誰もが利用できるものにするという目的の下、 2005年に設立されました。その結果として実現した軽量で柔軟性の高い、環境に優しいロボットアームは、それまで大型で重く、高価なロボットが主流だった産業用ロボット市場に革命をもたらしました。
ユニバーサルロボットは、単調かつ人による労力を必要する業界のプロセスを容易に自動化するロボットアームの開発、および販売をおこなっています。そしてその結果、各生産現場において効率的な結果を出しています。これにより、製造工場では真に価値を創出する場所に従業員を配置することができるのです。
ユニバーサルロボットの従業員は約100名で、開発および製造は全てデンマークのオーデンセにておこなわれています。
ユニバーサルロボットに関する詳細情報は以下のリンクをご覧下さい。
http://www.universal-robots.com/GB/Press.aspx
○広報写真:
https://www.dropbox.com/sh/r6kz6wvitn3v3p9/NBbQGcrRSt
写真デザイン:Thomas Gasparini
■統合セーフティモード:ロボットがドイツ・ザルツギッターにあるエンジン製造工場の従業員と初めて直接連携
■自動車メーカーのフォルクスワーゲンは、ユニバーサルロボット社製ロボットを導入し、人間工学に基づいた作業工程の促進を実践
※本資料はデンマークで2013年8月29日(現地時間)に発表されたプレスリリースの日本語訳です。
オーデンセ(デンマーク)/ ザルツギッター、2013年8月29日
–⇥自動車製造グループのフォルクスワーゲンは、ザルツギッターにあるエンジン製造工場の大量生産ラインに、デンマークのメーカーであるユニバーサルロボット(Universal Robots)の産業用ロボットアーム「UR5」を導入しました。軽量なロボット「UR5」は、同社工場の精巧なグロープラグの処理を担うシリンダーヘッド組立セクションに導入されています。
–⇥注目すべき点は、これはフォルクスワーゲンが、世界で初めて使用する協調型ロボットであるということです。
–⇥統合セーフティモードを有する「UR5」の6軸ロボットアームは安全柵を必要とせず、人間と直接作業をおこなうため、安全かつ健全な作業工程の最適化に大きく貢献します。
ザルツギッターにあるフォルクスワーゲンの工場は、280万平方メートルの敷地を有する世界最大のエンジン製造工場のひとつです。ここでは約6千人の従業員が、370種を超えるガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンを1日に約7千台製造しています。3〜16気筒のシリンダーエンジンは、フォルクスワーゲングループのさまざまなモデルやブランドに導入されています。フォルクスワーゲンはこのたび、デンマークのメーカーであるユニバーサルロボット製の産業用ロボットアームを設置。これは工場のシリンダーヘッド組立セクションの作業員と連携して、シリンダーヘッドにグロープラグを差し込むためのものです。
この産業用ロボットは、統合セーフティモード(ISO 10218規格に準拠)により人間の近くで作業をすることが可能です。また、システムインテグレーターであるFaude Automatisierungstechnik社がフォルクスワーゲンのために特別開発した協調型グリッパーが装備されていますが、これは協調型ロボットの標準規格であるISO/TS 15066の安全要件を満たしています。従ってこのロボットは、安全柵を追加することなく製造に組み入れることができたのです。
フォルクスワーゲンのザルツギッター工場プロジェクトマネージャーのJürgen Häfner氏は次のように述べています。
「私たちは、人間工学に基づき設計された、作業現場の全てのエリアにおいて、従業員が長期にわたって負担を強いられる作業をなくす事を常に考えています。安全柵を必要としないロボットを使うことにより、従業員はロボットと連携して作業をおこなうことができます。この方法であれば、ロボットが従業員の製造アシスタントとなり、負担を強いられた作業から従業員を解放できるのです」。
このプロジェクトは、ユニバーサルロボットの販売パートナーであるFaude Automatisierungstechnik社との緊密な協力のもと、2年の歳月をかけて実行されました。それまでの製造工程では、従業員が2名一組でグロープラグをシリンダーヘッドに取り付ける作業を担当していました。従業員はシリンダーヘッドに開けられた目に見えないほどの小さなドリル穴に、前かがみの姿勢でグロープラグを差し込まなければならず、これが大変な負担となっていました。
○ロボットという仲間との協働
しかし今やその作業は、ユニバーサルロボット製の軽量な6軸 ロボット「UR5」に引き継がれました。
「UR5」は、特別設計された分離システムの作る精巧なグロープラグを慎重に持ち上げ、手の届きにくいドリル穴に差し込みます。そして、一人の従業員が次の工程で、グロープラグの固着とシリンダーヘッドの絶縁を担当します。アシスタントとして機能するロボットと直接協力して作業をおこなうことにより、従業員は無理のない直立姿勢でこれらの動作をおこなうことができるようになりました。また、そうすることによって従業員は工程を常時監視できるため、必要な時にすばやく対応することが可能です。
ユニバーサルロボットの副社長兼チーフ・コマーシャルオフィサーであるThomas Visti氏は次のように述べています。
「この前例のないプロジェクトが実際に成功したこと、そして当社のロボットが人間工学的な作業工程に貢献できることを大変嬉しく思います。これはひとえに、フォルクスワーゲンと当社のパートナーであるFaude Automatisierungstechnik社による建設的な協力の賜です」。
【ユニバーサルロボット(UNIVERSAL ROBOTS A/S)について】
ユニバーサルロボットは産業用ロボットを製造するデンマークのメーカーです。同社はロボット工学を誰もが利用できるものにするという目的の下、 2005年に設立されました。その結果として実現した軽量で柔軟性の高い、環境に優しいロボットアームは、それまで大型で重く、高価なロボットが主流だった産業用ロボット市場に革命をもたらしました。
ユニバーサルロボットは、単調かつ人による労力を必要する業界のプロセスを容易に自動化するロボットアームの開発、および販売をおこなっています。そしてその結果、各生産現場において効率的な結果を出しています。これにより、製造工場では真に価値を創出する場所に従業員を配置することができるのです。
ユニバーサルロボットの従業員は約100名で、開発および製造は全てデンマークのオーデンセにておこなわれています。
ユニバーサルロボットに関する詳細情報は以下のリンクをご覧下さい。
http://www.universal-robots.com/GB/Press.aspx
○広報写真:
https://www.dropbox.com/sh/r6kz6wvitn3v3p9/NBbQGcrRSt
写真デザイン:Thomas Gasparini
企業情報
企業名 | Universal Robots A/S |
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代表者名 | Thomas Visti |
業種 | 機械 |