「四季のラーメン第2章 vol.5」の開催が決定 今回は「超絶」コンソメスープがテーマ

「四季のラーメン第2章 vol.5」の開催が決定
今回は「超絶」コンソメスープがテーマ

一風堂、河原成美が一杯のラーメンで「小宇宙」を表現する――そんな野心的な創作ラーメンイベント『四季のラーメン』。昨年4月に「第2章」として再開された伝説のイベントの今年2014年、春（今年第１回目、通算23作目）の開催日とメニューが決定しました。今回は超絶という形容詞がぴったりのコンソメスープがテーマ。パリで開催されたラーメンイベントで、一流フレンチシェフが創作したコンソメラーメンにインスパイアされ、河原成美が自身のルーツでもある究極のスープづくりに挑みます。


ミシュラン一つ星シェフのラーメンに
自らの原点を見た河原の挑戦
今年1月、パリの街をラーメン一色に染めるイベント、パリ・ラーメンウィーク『Zuzutto』が開催され、大きな話題を呼びました。総合プロデューサーを務めた河原成美はパリのミシュラン一つ星レストランのオーナーシェフ、ドミニク・ブシェ氏にラーメンづくりを指導。ドミニク氏が提供したラーメンのスープは鶏と豚のブイヨンスープでした。このとき河原は「帰国したら自分の料理の原点であるコンソメスープのラーメンを完成させよう」と心に決めました。


プロの料理人として
両親に初めて供したメニュー
河原にとって、なぜコンソメスープが原点なのか。料理人として生きると決めた河原が最初に門を叩いたのが西洋料理のレストランで、そこでブイヨンからコンソメの作り方を教わります。ちなみにブイヨンとは西洋料理でいうところの「だし」で、さらに肉や野菜などを加え、食材のうまみを引き出し、スープとして飲めるように丁寧に調理したものがコンソメスープです。料理人として歩み始めた河原が両親に初めて供したメニューが、このコンソメスープでした。



さらりと胃袋に落ちていくのに
舌に深い印象を残す黄金色のスープ
今回、ブイヨンには博多の名物「はかた地どり」の丸鶏と鶏ガラに和牛のスネ肉、数種の野菜を使用。6時間煮込んだ後に、さらに牛ミンチと野菜を加えて4時間、黄金色に輝くコンソメスープに仕上げます。含んだ瞬間、サラリとした口当たりに驚き、弾ける香りが鼻腔をくすぐります。胃に染み渡るのを感じる頃には、舌に深く複雑な味が広がっている。突出と調和が共存する印象深いスープです。

フランスパン専用粉を用いた
優しくも個性的なオリジナル麺
合わせる麺はフランス産のフランスパン専用粉とトリュフ塩でモチモチと豊かなコシが自慢の特製麺です。徹底して手間と暇をかけたコンソメスープと、それに負けない個性を発揮することで見事に調和するオリジナル麺。現在の河原の技術を駆使して創りあげられた、究極の出合いをその舌で確かめてください。


贅沢至極、ローストビーフと春野菜
サブメニューには自家製パンとリエット
トッピングは牛ロースのローストビーフをメーンに、グリーンアスパラ、スナップエンドウ、菜の花と春の野菜をたっぷりと、自家製のドライトマトをあしらいました。スープの中にはブイヨンで使用したスネ肉がサイコロ大の角切りでひそんでいます。パルミジャーノチーズとエクストラバージンオイルが深みと香りを演出。ルッコラの独特の苦みが適度なアクセントとなっています。さらに、この日のために麺に使用した専門粉で焼いた「パン・ド・カンパーニュ」をブイヨンで使用した丸鶏でつくった「鶏のリエット」をディップして召し上がっていただきます。


飲食業界にメッセージを送り続けた
独創的で前衛的なラーメンイベント
「四季のラーメン」が始まったのは2001年。福岡の大名本店に全国から店長が集い、1日だけしか味わえない創作ラーメンを提供しました。モチーフ、コンセプト、スープ、麺、トッピングはもちろん、器やユニフォームまで、その世界観を表現するためだけに創りあげられるという贅沢なイベントです。7年間にわたって13回、福岡と東京で開催され、ラーメン職人はもちろん飲食業界全般に、また異分野のアーティストや職人、ラーメンフリークに「ラーメンの可能性」を提示し続けました。昨年4月に始まった第２章は今回で5回目です。


＜イベント概要＞
日時　2014年4月23日(水)11：00～20：00　
会場　「博多 一風堂」銀座店　
東京都中央区銀座4-10-3 セントラルビル1F（03-3547-1010）
商品名　黄金に煌めく超絶コンソメヌードル　Zuzutto　ver.2
価格　1,500円（税込）

過去の『四季のラーメン』のアーカイブはこちらから。
http://www.ippudo.com/season/archives.html