日本取引所グループが「起業家教育」を開始します

東京証券取引所や大阪取引所を運営する、株式会社日本取引所グループ（JPX）（所在地：東京都・中央区、取締役 兼 代表執行役グループCEO　斉藤 惇）は、起業家を目指す人材を増やしていくための活動に取組む。具体的には、「JPX起業体験プログラム2014」として、中学生や高校生を対象に、模擬店ビジネスを行う株式会社を擬似的に設立・経営する体験等を通じ、自ら学び・自ら考える力などの「生きる力」を育むことを目的とする起業教育イベントを、2014年9月21日（日）より開始します。

【背景】
日本取引所グループでは、これまで、本業の強みを活かしたCSR活動の一環として、社会人、学生・生徒、教員の方々に対し、金融経済に関する様々な教育機会を提供してまいりましたが、今回、金融経済教育の柱に「起業」というテーマを新たに加えました。

「起業」に対しては、官民あげて起業家を支援する取組みが行われている一方、そうした活動に真摯に取り組んでいる方々の声として、次のような課題が指摘されました。

・「起業家」を支援しようにも、その手前の「起業家を目指す人」の数がそもそも少ない。起業家を目指す人が増えるような土壌づくりから始める必要がある。
・「起業」、「起業家」に対する認識・理解不足（誤認や先入観も依然として日本には根強い）。
・「起業」に関する支援活動を行っているが、自身の活動が社会の動きと結びついて有効に機能するには、単独での情報発信では力不足と感じている団体がまだ多く、手助けを必要としている。

　こうした課題の解決のために、日本取引所グループの支援を必要とする声も多く寄せられたことから、日本取引所グループは、広く社会に貢献するための新たな取組みとして、起業家を目指す人材を数多く輩出のための支援を開始することといたしました。具体的には、以下のような取組みに着手いたします。

【具体策】
（1）起業への興味喚起
・中高生、大学生の段階から、起業が将来の選択肢の一つとして認識されるよう、起業というテーマに関わる情報（起業に関する有識者へのインタビュー記事、起業に関する講演会・セミナーに関する情報等）を継続的に発信していきます。
本年7月には、「OCOSO（オコソ）」（教職員向け起業情報刊行物）の創刊準備号を全国の主に社会科を担当する教職員向けに発行（本年度は年3回発行予定）します。

（2）起業の学びの場の提供
・座学だけではなく、模擬体験を通じた起業プロセスの学習機会を提供していきます。
・今秋のプログラムでは、中学生や高校生からなる参加者がチームに分かれて模擬会社を作り、11月に晴海トリトンスクエア（東京都中央区）で開催される「第18回中央区産業文化展（へそ展）」で模擬店を出店する予定です。中学生や高校生を対象に、模擬店ビジネスを行う株式会社を擬似的に設立・経営する体験等を通じ、自ら学び・自ら考える力などの「生きる力」を育むことを目的とする起業教育イベントです。

（3）起業家人材の育成活動に対する支援
・起業家を目指す人材を育成しようとする団体等の活動がさらに広がるような取組みを、側面から支援していきます。
具体的には、起業関連コンテスト等を実施する団体等への後援を行っていきます。

【今後の展望】
　これらの取組みに関しまして、日本取引所グループは、起業家人材輩出のための教育・支援活動に取組む団体・企業等の方々からのご協力が欠かせないと考えており、関係諸官庁等との情報連携も図りつつ、積極的に、協業の輪を広げていく予定です。

【株式会社日本取引所グループ（JPX）について】
商号 株式会社日本取引所グループ
英訳名 Japan Exchange Group, Inc.
役員数 取締役14名、執行役9名
所在地 〒103-8224 東京都中央区日本橋兜町2-1
電話：03-3666-1361（代表）
設立 昭和24年4月1日
資本金 115億円
発行済株式数 274,534,550株
事業目的 金融商品取引所の経営管理及びこれに附帯する業務
代表者 取締役 兼 代表執行役グループCEO　斉藤 惇
取締役 兼 代表執行役グループCOO　米田 道生
形態 委員会設置会社
事業年度の末日 3月31日
URL：http://www.jpx.co.jp/index.html