食とフラメンコで女川町を盛り上げるBAILA☆ONAGAWA今年も大盛況！

　東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町で、
食文化を将来的な観光資源とすることを目的としたスペイン文化交流イベント
「BAILA☆ONAGAWA2014（バイラオナガワ2014）」が 2014 年 7 月 19 日に開催され、
盛況のうちに幕を閉じました。

当日は、昨年の来場者数を上回る約140人が来場。復興仮設商店街の
「きぼうのかね商店街」では、女川の魚介を使ったパエリアやタパス料理やワインを販売し、
全国各地から集まった36名のフラメンコダンサー達による踊りが始まると、
会場は活気溢れる雰囲気に包まれました。
また、夕暮れ時からは、2012 年 12 月に開村したトレーラーハウス宿泊村「エルファロ」で
食事を楽しむ参加者の傍らで踊りが披露され、
女川町の住民と町外からのスタッフが交流を楽しむ姿が見られました。

東日本大震災後の三陸沿岸部は、世界有数の漁場を持ちながらも
急速な人口流出と高齢化の問題を抱えており、町の再起をかけた魅力的で
継続的な取り組みを必要としています。
来年2015年3月には、女川町の新駅舎が竣工。
被災した沿岸部ではいち早く新しい中心市街地がオープンします。
駅舎のデザインは「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞2014年受賞者の
建築家・坂茂氏によるもの。駅舎から海までが一筋の公園のように設計された目抜き通りなど、
魅力的な環境設計に取り組み、女川町に町外からの交流人口をより増やしていく考えです。

昨年、2013年のスペイン日本交流400周年の年に、初めて同イベントを開催。
スペインとの文化交流の歴史を基盤に、三陸沿岸部女川町の旨い魚介類と
スペイン文化を掛け合わせ色鮮やかな交流を生み出すことで、
町の人々に「一緒に楽しむ復興」を体験してもらい、全国各地・世界規模での
「女川応援団」を獲得していきたいという狙いから、
去年に引き続き２回目のイベント開催となりました。
また、スペイン北部リアス式の海岸線を持つガリシア地方は、
三陸沿岸部にある女川町と、津波被害からの復興の歴史や気候、
食文化などに多くの共通点を持つことから民間での交流を展開しており、
女川ではスペインタイルや水産加工品などを製造しています。

日本は本国スペインよりもフラメンコの競技人口が多い（推計10万人）ことから、
今後もスペインとの文化交流による復興を目指す祭典である
BAILA☆ONAGAWAの継続が期待されています。
今後のイベント開催に関しては、公式フェイスブック
（https://ja-jp.facebook.com/bailaonagawa）で告知していく予定です。

イベントに携わったスタッフや、参加者のコメントは下記の通りです。
・販売スタッフ（女性42歳）
「より楽しんでもらえるよう、来年は運営にプロを入れて
もっと多くの人が来られるようにしていきたいですね。」
・町内からの参加者（男性42歳）
「楽しいですね、フラメンコ。続けて欲しいと思います。」
・東京都からの参加者（女性36歳）
「純粋に楽しいですね。そのなかで町の方と話ができて交流できるのが魅力だと思います。」

【BAILA☆ONAGAWA2014　実績】
・来場者数：140人
・スタッフ：町内15人、町外10人、ダンサー33人、歌・演奏者3名

【BAILA☆ONAGAWA2014　概要】
＜公式フェイスブック　https://ja-jp.facebook.com/bailaonagawa＞

・主催：バイラ☆オナガワ実行委員会
・宮城県協賛事業：慶長遣欧使節出帆４００年記念事業
・ 協 賛：株式会社スコルニ・ワイン、キッコーマン株式会社、
株式会社グルメミートワールド、小田原市小島クリニック、ソニアジョーンズ、
キリンビールマーケティング株式会社、
株式会社おかせい、株式会社蒲鉾本舗高政、廻船問屋青木や、有限会社マルキチ阿部商店、
READYFOR?、 女川応援団の皆様、ほか
・ 協力：女川町観光協会、梅丸新聞、NPOアスヘノキボウ、女川町宿泊村協同組合エルファロ、
　　　　NPO法人みなとまちセラミカ工房、
CaféごはんCebolla、女川アートギルドカンパニー、
株式会社黄金バス、宮城県山元町農家の皆様、
READYFOR?、株式会社岩手県北観光、
一般社団法人まちづくり TEAM KANAGAWA、
伊藤忠テクノソリューションズボランティア一同、
リクルート系列ボランティア一同、吉田博之シェフ、大越啓子、
マミーニャサポーター一同、東京事務局のメンバー一同、
・ 事務局：復幸まちづくり女川合同会社、株式会社コンテンデザインヤード